子どもが飽きずに遊び続けられる秘訣_前半[毎日子育て小話day6]

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 はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。

 今日は関東は日照りもよく、気温は低く肌寒いですが、外出も気持ちよさそうな天気になっています。

 今回は、子どもの[興味関心]をテーマに、飽きてしまうとはどういう状態か?

 飽きずに長く楽しむ為の秘訣は?

 こんなことについて解説していこうと思います。

 では、さっそくいってみましょー!

子どもが飽きずに楽しみ続ける秘訣

 クリスマスやお正月があって、子ども達にプレゼントやお年玉をあげた人も多いかと思います。

 新しい玩具やゲームを手に取った子ども達の瞳の輝きは想像に難くありません。

 ですが、そんな玩具などを、すぐに飽きてしまうことってありませんか?

 あんなに「欲しい欲しい!」と言って、買い与えた時にはキラキラと目を輝かせていたのに、一月と経たない内に興味を失っておもちゃ箱の奥底に……

 「もっと長く楽しんで欲しかったのに」と思ったり、あまりにもすぐに飽きてしまうと「こんなことなら、買わなければ良かった」なんて思った経験のある方もいるかもしれませんね。

 今回は子ども達が飽きずに楽しみ続ける秘訣を、保育士目線で3つ紹介していきます。

 その前に「なぜ子どもは飽きっぽいのか?」について、少し考えてみましょう。

感染対策にもなる。おもちゃのサブスク

おもちゃのサブスク。
定期的に新しい玩具に触れる経験は、レンタルサービスならではのメリットです。
回収された玩具は、消毒を徹底し清潔な状態で次のお宅の、お子さまと出会いにいきます。コロナ禍での学びは感染対策を一つ進歩させました。

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子どもが飽きてしまう理由とは?

 子ども達は「遊びの天才」です。

 これが、保育現場で子ども達を見てきた10年以上の経験で、出た僕の結論です。

 同じ玩具を使っても違うものを作ったり、1人で遊んだり、お友達と遊んだり、時には先生と遊んだり、自分なりのルールや設定を作って楽しむ姿もあります。

 きっと大人に「毎日ブロックだけで遊びなさい」と言っても、なかなか続く人は居ないのではないかなんて思います。(変態的に凄い作品を作り上げる人とかは居そうですが。笑)

 子ども達は、お友だちや周りの大人を見て遊び方を覚えたり、とりあえず触ってみて楽しいことを探してみたり(赤ちゃんはこうした遊び方が多いですよね)、自由な発想で大人が思いもよらない遊び方を発見することもあります。

 それは、どんな性格の子も、男女問わずに、環境や遺伝の介入する余地もない所で持っている才能ではないかなと感じています。

 そんな子ども達が、夢中になって遊べる為に、新たな発見の「喜び」や、何かを作り上げた時の「快感」や「達成感」、同じものを作れるという再現性への「安堵感」……こうした「心地良さ」が原動力になります。

 逆を言えば、こうした「心地良さ」を遊びの中で発見したり、実感したりができない子ども達の興味関心は薄れていき、いずれ飽きて遊ばなくなってしまうのです。

 まずは、このことを抑えておきつつ、具体的な子どもが飽きずに遊び続けられる秘訣を解説していきます。

今日から実践できる秘訣と「良くない例」

 では、子ども達が遊びの中で「心地良さ」を感じられるようにするには、具体的にはどうすれば良いのでしょうか?

 ポイントとなるのは、次の3つです。

  1. 遊び方を教える
  2. 大人が一緒に遊ぶ
  3. 形に残す(保存や継続遊び)

 これらを意識するだけで、何も意識していなかった頃よりも、ずっと飽きずに長く遊べるようになります。

 また、長く遊ぶことができるようになると、自然とより深い遊び方を楽しむことができるようにもなります。

 では、それぞれについてもう少し詳しく見ていきつつ、今日からすぐに実践できるヒントと、陥りやすい「良くない遊ばせ方の例」を紹介します。

1.遊び方を教える

 さてさて、皆さんは、玩具を買った時にパッケージや付属の説明書などを読んだことがありますか?

 玩具を初めて開ける時に、子どもに遊び方をレクチャーしてあげたことはありますか?

 少し複雑なルールのあるゲームだったり、ご自身があまり触れてこなかった玩具でない限りは、おそらくほとんどの人が、こうしたことはしていないんじゃないかなと思います。

 保育士であっても説明書を読むことはほとんどありませんし、実際に複雑なルールや、危険がある場合でもなければ絶対に確認するべきです!とは思いません。

 子どもの玩具は、感覚的にでも遊び方が分かるものが多く作られているものですしね。

〇保育士は遊び方を必ず伝えている

 ですが、玩具の遊び方に関して言えば、保育士は基本的に必ず子ども達に伝えます

 それは集団ならではの、分け合うルールがあったり、人に向けて投げてはいけないなどの安全面に配慮したルールであったり、お片付けを皆で頑張ろうねなど、遊ぶ前のお約束も含めてになります。

 保育室に常備されている子ども達も慣れ親しんでいて基本的なお約束が伝わっている場合には例外もあります。その例外も、基本的には幼児さんクラスなど大きいお友だちに限るかなと思います。

 そうしたお約束と一緒に、保育士は必ずと言っても良いくらい遊び方を伝えます。

 なぜなら、その玩具を使って「感じて欲しい喜び」や「会得して欲しい身体や指先の動き」という目的があるからなんですね。

 玩具は自由に使うべきだ、という意見もあるかもしれませんが、社会性の観点、安全面などへの配慮をしつつ、設定した目的をクラスの誰もが達成するには、ガイドが必要になることも多くあるのです。

遊び方を知ると子ども達は自然とのめり込む

「カプラ」という木製のおもちゃを知っていますか?見た目は、ジェンガのようでもあり、木製の積み木の様でもあります。

 写真などを見てみて欲しいのですが、このカプラはいったい何の玩具だと思いますか?

 なんとこれ「積み木」でもなければ、「ジェンガ」でも、「ドミノ倒し」でもなく、「カプラ」という玩具なんです。

 「なんだそのズルい問題は!?」と言われてしまいそうなので弁明すると、これはカプラを造ってい会社が公にしていることで、カプラを使った遊びの園外研修で僕も同じ質問をされました。

 なぜ「カプラ」が積み木でもジェンガでもなく、カプラなのかというと。

 このカプラは、積み木にも使えるし、ジェンガとしても使えるし、ドミノ倒しとしても使えるし、ぶつけると軽快な音がするので楽器にもなるし、木の質感や匂いを楽しむこともできるからなんです。

 このカプラを引き合いに出したのは、おそらくカプラがカプラという玩具であることを知らない人は、一目見た時の印象で遊び方を限定してしまうと思うんです。

 つまりこれは、大人の理解度や、思い込みによって、子ども達の遊びを無意識に狭めてしまったり、玩具本来の魅力を楽しむことができなくなるリスクがある。ということなんです。

 それって、すごく怖いことだと思いませんか?

 ですが、カプラという玩具であることを知っていれば、子どもが積み木に飽きたら、ドミノ倒しを教えて、それもできるようになったらジェンガとして……と、

 1つの玩具で、幾通りもの遊び方ができるので、子ども達は自然と飽きずに長く遊び続けることができるようになります。

 「カプラ」は玩具の魅力を伝える引き合いとして、とても良い題材ですが、これは全ての玩具に言えることだと考えています。

 正しい遊び方を知るとこで、子ども達はその玩具の持つ本当の魅力に触れることができ、自然と長く楽しむことができるようになります。

 しかし、遊び方を知らなければどんな楽しい玩具だったとしてもその魅力を見つける前に飽きてしまう。ということですね。

✕良くない遊ばせ方の例

 良くない遊ばせ方があるとすると、それは玩具を与えて放任する遊ばせ方です。

 最初に言ったように、子ども達は遊ぶ天才なので、新しい玩具を手に取れば、しばらくは夢中になることができてしまいます。

 ですが、それでも遊び方が分からない状態が続けば手は止まり、より幼い遊び方である「投げる」、「叩く」など、好ましくない遊び方に向かっていきます。

 そこだけを切り取って、叱ってしまうというのは本当に残念で勿体ないことです。

 もし、子ども達が意図した遊び方と違う遊び方をしている時には、遊び方が分かっているのに約束を破っているのか、遊び方が分からず幼い遊び方をするしかなくなってしまっているのか、冷静な目で判断して適した対応をして欲しいなと思います。

〇1つの玩具で3通りの遊び方を考えてみよう

 今日からでも実践できる秘訣として、遊び方についてもう一つとっておきのヒントです。

 家にある玩具で全然構わないので、一つの玩具につき3通りの遊び方を考えてみましょう。

 その3通りの中にはもちろん、その玩具の本来の遊び方を含めてOKです。

 難しく考える必要はないですし、正解不正解もありませんので、時間があったら気楽に取り組んでみてください。

 けっこう難しいし、それでいて、なかなかに面白いです。

 とっかかりが無いと難しいこともあると思うので、ブロックを例にして僕も今考えてみますね。

 ランニングマシンで歩きながら、5分程度で考えてみたところ、僕は以下の遊び方が思い浮かびました。

  1. ブロックで何かを作る
  2. ブロックを高く積む
  3. ブロックを長く並べる
  4. 同じ色だけを集める
  5. 色を交互に積む・並べる
  6. お友だちや大人と交互に積む・並べる

 などなど……まだまだありそうですね。

 僕はもともと保育中もこういうことを考えていたので、短い時間で考えて6つ程の遊び方がでてきました。

 なるべく年齢に関係ないものをあげようと意識していたので、もっと複雑なルールや制約を付加していくと4,5歳さんでも白熱する遊び方も出てきそうな気配がああります。

 あれですね、各玩具の色んな遊び方を紹介する記事を個別に書いても良さそうですね……よし、いつやります。

 ただ、これでもまだまだ面白い工夫がありそうな気がするので、みなさんも是非考えて、この遊び方にどんどん追加していってみてください。

 悩んでも出てこない場合には、「読まなくても良いよ」と言っていた説明書に、実は色んな遊び方の例が乗っていることもあるので、そうしたものも参考にしてみましょう。

 あとは、子ども達が何気なく遊んでいる場面に思いもよらないヒントが溢れていたりもします。

 この考え方で、1つの玩具で3つの遊び方ができると、単純計算ですが玩具が3種類しかなくても、9種類の遊びができるようになります。玩具が5種類なら15通りと考えると、なかなか1つにつき3通りというのも侮れないですね。

 更に発展させて、異なる玩具と玩具を混ぜて一緒に使うなんていうのも、すごく遊びの幅が広がって面白いです。

 ぜひ、みなさんも色んな遊び方を探究してみてください。

次回は秘訣の残り2つを解説します!

 今回は子どもの[興味関心]をテーマに、玩具など、遊びに飽きてしまう理由と、夢中になる仕組みのようなものを紹介しました。

 子ども達は遊びの中に「心地良さ 」を求めています

 作り上げる喜びや達成感、1度壊してもまた作れる再現性への安堵感、素材による感触や匂い、音などの感動や発見。

 こうした、ものがあれば子ども達は大人の手がなくて夢中になって遊ぶことができます。

 逆に、遊び方が分からなかったり、遊び方が制限される、誰かに(小さい赤ちゃんとか)途中で壊される危険があったり、「心地良さ」を感じられにくい状態にあると、興味関心が薄れてしまうことになります。

 興味関心を長続きさせる秘訣は以下の3つで、今回は「1.の遊び方を教える」について解説しました。

  1. 遊び方を教える
  2. 大人が一緒に遊ぶ
  3. 形に残す(保存や継続遊び)

 明日は残りの2つについて解説し、良くない例と、その日からすぐに実践できる秘訣を紹介しますのでお楽しみに。

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