保育の未来に向けて自分の「保育観」を意識する【保育ちょい足し】

この記事は約7分で読めます。

 これから先の保育園はどうなるのか不安・・・

 保育士として今のままで良いのだろうか・・・

 そんな悩みや不安を抱えている人は、ある意味で保育園という施設・サービスの転換期に敏感になれている人かもしれません。

 これから先の時代の変遷の中で、起こるであろう保育園の変化について、数回に分けて考察していきたいと思います。

今回のテーマのポイント

 今回のテーマを最後まで読むことで以下のことについて理解が深まります。

  • 保育園は質の高い保育園と低い保育園で二分される
  • 質の高い保育園のサービスの二極化
  • 自分の保育観を今からでも意識するのが大切
  • 保育士は保育園を吟味し、保育園も保育士を厳選する時代がくるかも

 今回は『自分の保育観を今からでも意識するのが大切』をメインに解説していきます。

 では、さっそくいってみましょー!

これまでの記事も併せてご覧ください

 最初の記事では「保育園は質の高い保育園と低い保育園で二分される」をメインに解説しています。

 これまで不透明な環境に甘えてきた質の低い保育園と、透明性の確保やICT導入などの未来を見据えた質の高い保育園との差が、

 近い将来やってくるDX(デジタルトランスフォーメーション)や、ビッグデータ波を受けて、より差が広まっていくことについてでしたね。

 こちらの記事では、少し先の未来で、保育園の特色がより濃く、深みを増していくことになることを解説し、

 その時に、『保育園の特色』と「自分の保育観」とが一致しているのか、近しい部分にあるのかという問い保育士が直面するのではないか。ということまで解説しました。

感染対策にもなる。おもちゃのサブスク

おもちゃのサブスク。
定期的に新しい玩具に触れる経験は、レンタルサービスならではのメリットです。
回収された玩具は、消毒を徹底し清潔な状態で次のお宅の、お子さまと出会いにいきます。コロナ禍での学びは感染対策を一つ進歩させました。

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自分の「保育観」を意識する

 はい、みなさんこんにちは!保育士りゅう先生です。

 今回は、保育士それぞれが持っている「保育観」について、少し深堀したいと思います。

 ちなみに、保育観という言葉はありません。人生観のような、”自分の中で何を重んじて保育に当たっているのか、これから向き合いたいのか”という意味合いで受け取ってください。

保育観の持ち方

 保育観という言葉自体が、正式なものではないので、「どうやったら自分なりの保育観を持てるのか?」という疑問への、絶対的な回答はないのかなと思います。

 ある人は自分が実際に働いた園での経験から、ある人はどんな保育士になりたいかどんな保育をしたいのかが先に在り、ある人は尊敬できる保育士との出会いによって導かれる。

 やはり、人生観と似た感じはあるのかなと思います。

 また、無理に考えたら出てくるものでもないと思うので、今保育士として働いている先生も、これから保育士を目指す人も、じっくりと目の前の子ども達と向き合って、自分の保育をフィードバックしながら、保育の酸いも甘いもを味わいながら見つけて欲しいなと思います。

保育園の『運営理念』と保育士としてあなたの「保育観」

 保育園には、その園独自の『運営理念』があり、その理念に則るように保育園は運営され管理されるので、自然と保育園の長によって保育に特色が出るようになっていますよね。

 それは、子ども達の生活や活動に影響がありますし、イベントや行事の選定にも関わり、保育士達への指導内容にも特色が出ます。

 保育士も、保育園に雇われる立場であれば、その保育園の理念に従った保育を求められますね。

運営理念と保育観の解離

 運営理念と個人の保育観に違い(解離)があると、保育の中で、子ども達との生活の中で、どうしても納得できないことがあったり、自分の目指している保育士像とは異なる自分の姿に落胆してしまうことがあったりします。

 これまでは、保育園が必要で、どんどん保育士を増やして、受け皿を拡大させていく必要がありました。なので、保育士は基本的には保育観よりも、採用してもらった保育園の理念を重んじていれば良かった部分があったかなと思います。

 学校教育に似ていて、保育園を増やしていく中で、運営理念に忠実に動ける人材こそが必要とされ、保育士はそのニーズに応えられるように個人としてよりも、従業員としての心構えや働きを尊重していました。

 そのことに順応できた人は、運営理念と保育観との間に乖離があっても、納得することができていたのではないかなと思います。

「理念に従う保育士」よりも「理念とマッチした保育士」が求められるようになる

 これから少子高齢化の波や、保育だけではないですがビッグデータの活用を自然に求められる時代に突入しようとしています。

 保育園がすぐに減っていくということはないと思いますが、様々なニーズに叶う託児所やシッターサービス、オンラインサービスなどが増えていくと、保育園や子ども園も競争に加わらなくては生きていけない時が迫ってきているのではないかなと考えています。

 その時に、保育園は自園の特色をアピールし、どんな理念で、どのような成長する姿を子ども達に思い描きながら生活していくのかを発信する必要が出てきますね。

 すると、保育理念に従う保育士よりも、保育理念に共感し保育観がマッチしている保育士を雇いたいと考えるのは自然な成り行きです。

 上が言うから、カリキュラムだから行うのと、理念とマッチし子ども達にメリットがあると自分で考えて行うのでは、どうしても保育や生活に違いが出ます。

 人間はそんなに敏感ではないかもしれませんが、こうした心と行動の違いやアンマッチに関しては、気持ち悪さであったり、不安感といった違和感を敏感に感じやすかったりします。

 その違和感は、いずれ不信感に変わり、口コミなどで評判が広まり、保育園の評価に大きく影響を与える可能性があるので、保育園としても理念にマッチした保育士が必要になり、保育士としても保育観とマッチした保育園で自分らしく長く働きたいと考えるようになるのです。

保育園も保育士も相互に高め合うのが良いね

 今回は、保育士それぞれの「保育観」について、そして「個人の保育観と保育園の理念との関係性」について解説しました。

 多分に、個人的な見解が含まれている内容ですが、考えないよりも一度は考えてみる方が良い内容だったのではないかなと思います。

 なんにせよ、保育園のやり方と合わないと保育士も辛いし、園としても運営、育成が難しくなります。

 そして、これからの時代では、これまで制度に護られた保育園も、競争の中に混じらなければならない可能性を考えると、より保育園の理念にマッチした保育士と一緒に働きたいと考えるようになっていくのが自然だなと考えています。

 理念と保育観がマッチすると、保育士にとっても保育園にとっても相互に高め合うことができて、それがゆくゆくは子ども達との生活や活動の安全性や質を高めていくもの。

 もし、これまで自分の保育について考えてみたことがない先生は、ぜひこの機会に、自分の保育と向き合ってみて欲しいなと思います。

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