【迷信?格言?】3歳児神話という俗説について考えてみる

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3歳児神話とは

 3歳児神話とは『子どもが生まれてから3歳になるまでの間は母親が育てるべきであり、そうでないと成長・発達に支障をきたすかもしれない』と考える母親育児主義の極論的な考えを言います。

  この考えは一昔前には専門家ですらそうであるように伝わっていた考え方なのですが、様々な分野の研究が進んだ今では、全く根拠のない考え方であるとされています。だからこそ「神話」なんて架空のものである様な揶揄がされているのですね。

 では、成長・発達に支障をきたす。という極論的な考えは置いて置くとして、母親育児の大切さについて軽視して良いのかというとそういうわけではありません。

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母と子に結ばれる愛着関係という絆

 母親は無償の愛を子どもに与えるという考え方があります。それは人間だけに限らずありとあらゆる生命が、子孫繁栄の為と言ってしまうと少しロマンチックさに欠けますが、本能的に子どもに愛情を注ぐ様に出来ています。

 子どもにとっても母親からの無償の愛を感じることはとても重要なことで、そうした母と子の良好な関係性を愛着関係が結ばれている状態『アタッチメント』と言います

 このアタッチメントの結ばれた良好な関係を築くにあたって特に大切と考えられているのが、出生後~2、3歳(乳幼児期)頃とされています。胎児の頃も含まれるのですが、生後間もなくから乳幼児期までというのは、身体の各器官だけでなく、神経系の発達や社会性の芽生えなど、生きていくうえで必要不可欠な成長と共に人間としての高次機能が目覚ましく発達します。

 その大切な成長の期間に重要なのが、主に母親との良好な関係性の下たくさんのスキンシップや言葉をかけられ、愛情を目いっぱい受けることだと考えられています。そうした意味でいうと、今では否定されている三歳児神話も全くの見当違いとは言えないのかもしれません。

 ここまでの説明でおよそ3歳頃までに母親と良好な関係を築き、関わりをもつ大切さについて分かりましたね。

 では共働きで日中あまり関われない家庭であったり、家庭の事情によってシングル、父親(その他の親族)が育児を行っている家庭では良好な愛着関係が築けないのかというとそれは違います。パパやおじいちゃん、おばあちゃん、養父母や場合によっては養護施設施設の職員など子ども達の最も側にいる大人が愛情をかけてあげることでアタッチメントは結ばれるのです。

愛情不足が非行を引き起こすリスクにも

 身近な大人から愛情を受けて育つと好ましい成長や発達を促します。では、逆に愛情を受けないと成長や発達が遅れてしまうだけなのでしょうか?実は過度な愛情不足は後々の非行行動や引きこもり、好ましくない人間関係の形成のリスクを引き上げることが分かってきています。

 これらは虐待の後遺症とも重なる部分があり、特にネグレクト(育児放棄)によって引き起こされるリスクと似ています。育児放棄では更に衛生面や衣食住において大人が面倒を見ないことで飢餓や感染症、育児不良など重篤な問題を引き起こします。

 そうしたことにならない為にも愛情を注いで関わることは本当に大切なことだと言えます。他人を信用したり、交流をもとうと思ったり、自分のことを好きになったり、自身をもったり、これらは愛情を一心に受けたからこそ芽生えるものです。是非これからもたくさんの愛情を注いであげてください。

大切なのは立場は様々でも可能な限りの愛情を注ぐこと

 こうした考えをしてみると3歳児神話についての結論が出ましたね。 3歳(乳幼児期)頃までの母親(身近な大人)との良好な関係(アタッチメント)を築くことで子どもはすくすくと成長をします。しかし、必ずしも母親に限定する必然性はなくって、様々なライフスタイルの中でも子どもは身近にいる大人から愛情を受けることで十分に健やかに育ちます。神話は否定されても、乳幼児期にたくさんの愛情を受けることは重要で、今も昔も理論を知らなくても本能的にその大切さに気付いていたということなのでしょう。

 大切なのは子どもにとっての幸せをママがパパが身近にいる大人が願うことです。家庭の為、もしくは自己実現の為に働くのであればそれを言い訳にせずに子ども達と向き合う必要があります。

 家庭に入る選択をしたのなら、仕事をする友人を妬んだりしないで胸を張って家族を想えば良いのだと思います。

 今は本当に様々なライフスタイルがあるので母親父親の垣根なんて取り払って、家計を支える、家庭を守る、それらを折半していく。色んなやり方の中で、子ども達にできる限り沢山の愛情を、ママとパパが注いであげることができると良いなと思います。

 では、またまなぼーね(‘ω’)ノ

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