[テーマ:子育てと心④]保育従事者のメンタルケアの重要性[毎日子育て小話day15]

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はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。

[子育てと心]をテーマにした回も4回目となりました。

今回は、直接的に子ども達や、ママパパに関わる話ではないし、保育施設に縁がない方は尚のことです。

ですが、保育従事者のメンタルが利用者である子ども達に影響を及ぼすことは、知っておいても損することでは無いのかなと思います。

これまでの3回が長くなってしまいましたが、今回は直接的ではないこと、だけど知っておいて欲しいこと。

そんな部分について、短くお伝えしていこうと思います。

では、さっそくいってみましょー!

保育従事者のメンタルケアの必要性

いきなり、ぶっこむのですが、僕自身が過重労働や、経営陣との関係でメンタルを崩して現場から引退しています。

僕自身のことについては、後々お話する機会も出てくるかな?とは思っているので、その時までお楽しみにしていただいておくとして。

実は、過重労働や人間関係などで身体や心を壊して退職を余儀なくされている保育従事者(以下、保育者と表記)は、珍しいわけではありません。

そうでなければ、毎年のように現場保育士の確保が難しい状況になったり、保育士資格を持っているのに現場で働かない人が問題として取り上げられたりはしないでしょう。

ただ、このことをメインに話してもそれはただの不幸自慢になってしまうので視点を変えます。

では、保育者がメンタルを崩すと、利用者である子ども達や保護者にとってどんな影響が出るでしょうか?

保育者のメンタル不調の影響

まず、メンタル不調の中では良い影響というものはありません。

悪い影響としては、集中力の欠如、思考力の減少、意欲の低下、感情の起伏が激しくなる、ミスが増える。

など、一般的に誰もがうつ症状があると見られるこうした影響が保育者に出てきます。

メンタル不調になることが悪いわけではないし、その保育者の力不足だけが原因ということもありません。

子ども達や保護者に影響が出るケースは、こうした不調を自覚しながら「休まない」、「休めない」ことで、メンタル不調のまま保育に入り続けているケースになります。

子どもへの悪い影響

保育施設での子ども達との生活では、命を守ることを最大の目的としています。

それがあって初めて、成長や発達に目を向けることができて、各年齢ごとに設定されている目標を達成しつつ、

より楽しい活動をしたり、カリキュラム外のいわゆる園の売りといわれる「+‪α」の活動がようやく意味をもちます。

保育者のメンタル不調が続くと、主に以下のような影響が出てきます。

  • 楽しい遊びや体験が減る
  • 子どもの前で涙を流したり激昂したりする
  • 危険に気づけず怪我や事故のリスクが高まる
  • 最悪の場合には死亡事故に繋がる

保育者がメンタル不調をきたすと、まず初めに「+‪α」と「楽しい活動」が減り、次第に活動自体がなくなっていきます。

これは意欲の低下や思考力の現象が主な原因で、ここではまだ間接的な影響に留まっていると言えるかもしれません。

楽しい活動を設定するには、今のそれぞれの発達を理解して、次に達成したい課題を見据えなければいけないので、

実は思っているよりもカロリーの高い活動なんです。

そんな活動なので、思考力が下がれば自ずとこうした「深い保育」は難しくなります。

そうなると子ども達は、新しい遊びや体験ができなくなります。

更にメンタル不調から目を背け続けると、感情の起伏が激しくなったりします。

場合によっては、保育中に不意に涙が溢れ出たり、普段の状態ならなんでもないことで子どもに大声をあげてしまったりします。

ここまでくると、かなり直接的な影響が出始めていますよね。

そして、更にメンタル不調が続けば、注意力が低下みるみる低下していきます。

注意力が低下するとミスが増える。とうのは皆さんも知っているし、自分の経験としても実感があるかと思います。

ですが、保育者におけるミスが示すことは何かと言うと、

保育の最大の目的である「命を守ること」を脅かすリスクの高いものが多いということです。

もう、お分かりかもしれませんが、これってすごく怖いことです。

具体的には、子どもの危険な行為を察知できなくなったり、気付いても対処できなかったり、保育室や公園にある危険な物に気づけなくなったり、安全の為のチェック項目ですら見逃すことも多くなるかもしれません。

そうすると、「防ぐことが可能だった怪我や事故」に発展したり、保育現場でのいたましい死亡事故へと発展する可能性も無いとは言いきれないのです。

保護者への悪い影響

保育者がメンタル不調をきたすと、業務や、子ども達への影響だけでなく、子育のパートナーとして信頼してくれている保護者にも色んな影響が出てきます。

  • 送り迎え対応の笑顔が見られない
  • 園での過ごし方について詳しく伝えてもらえない
  • 強く叱る声が頻繁に聞こえる
  • 怪我や体調不良について伝えて貰えない、十分な対処がない
  • 子どもが登園をしぶるようになる

保育者がメンタル不調をきたした時に、保護者が実感する影響は、ますはコミュニケーションの変化かなと思います。

送り迎えをした時に、子どもや自分に向けて笑顔を見せてくれなかったり、元気な挨拶が聞こえなくなったりします。

ただ、これだけだとその人その人のサイクルの中でしんどい日だっただけだったり、少し疲れが溜まってしまって、たまたまその日は、ということもないとは言えません。

笑顔が見られない、元気な挨拶や、なんでもない会話がない状態が続くようならメンタル不調の可能性があるので、

子どもへの影響はないかなどに注視する必要があるかもしれません。

続いて、日々の業務である、連絡帳や、お迎えの時の園での様子について、詳しく話をしてもらえなかったり、短い文章や時間になったりすることがあります。

疲労やメンタル不調が慢性化してくると、保育園の中で子どもを大声で叱りつける声が聞こえてきたりすることもあります。

「子育て」というフィルターを外して例え話を聞いて欲しいのですが、

すごく単純に、顧客の見てる所や顧客の耳に届くところで従業員を叱りつけることはないですよね?

例えそれが、本当に今すぐにしっかりと伝えなくてはいけないことだとしても、それは誰にも見られない場所や、せめて誰かに聞こえてしまわない配慮をしなくてはいけません。

そんな、当然な配慮すら頭から消えてしまったり、衝動的に叱ってしまっているということで、かなりの危険信号と受け取って良いと思います。

また、怪我や体調不良に気づけないことが増えたり、気付いていても明らかに対応が不十分と感じるようになった時も注意が必要です。

そして、そうした状態が続く頃には、「子ども達への悪い影響」も深刻になりつつあるので、登園をしぶる様になるリスクも高まります。

保護者が保育者にできること

この話をしたのは、「保育者ってすごく大変だから、労わってくださいよー」と伝えたかったからではありません。

現場の実態として、こうした保育者のメンタル不調による影響が多かれ少なかれ、子ども達や保護者にもあるということを知ってもらいたかったからです。

なので、とりわけ特別な対応を望んだりはなくて、

それでももし、メンタル不調や体調不良があっても無理している保育者を知っていて、何かしたいというのであれば、以下のような対応が考えられるかなと思います。

ある程度かんたんにできる対応

  • 笑顔で挨拶したり一声かける
  • 連絡帳になんでもない家族のエピソードや子どもが可愛かったエピソードを添える
  • 誕生日や七五三などのアニバーサリーフォトを見せてあげる

子ども達や保護者の方の笑顔や、元気な声は保育者だって元気をもらえます。

また、連絡帳も業務連絡のツールにするのでなく、たまに家族のエピソードだったり、子ども達のエピソードが書いてあると嬉しいものです。

アニバーサリーフォトなどを見せてもらえると(どんなに信用してても写真やデータをあげるのは危険ですやめましょう)、保育者も多くの時間を過ごした子ども達の晴れ姿を見て元気が出ますし、

子育てのパートナーとして認めて貰えたような気持ちにもなるものです。

もちろん、これらを全てやってください。ということではないですし、やってみても効果があるかは保証できるものではありません。

少しハードルの高い対応

さて、これから挙げる対応は、正直推奨はしません。

本当に、具体的な対応の例として聞いて貰えたらと思います。

  • 保育者の体調、メンタルについて園長(理事長)に相談する
  • 危険を感じた時には、市役所や第三者委員会に相談する

まずは、明らかに無理をしている保育者がいると思ったら園長や理事長に相談します。

そこですぐに対応してもらえたらラッキーです。半休や休みを取ったりとかですかね?

だだし、その相談を「保育者個人の問題なので…」の様に、子どもや保護者への影響があることにも配慮できない答えが帰ってきた場合には、

あまり考えたくはないのですが、保育者個人の働き方や性格も大いに関わりますが、園の運営体制そのものに何か問題がある可能性もないと言いきれません。

そして、本当に最後の手段としては、市役所の担当窓口で相談をしたり、設置されている第三者委員会に連絡をすることになります。

ただし、軽率にこうした機関に相談してしまうと、本当に問題がなかった場合でも該当の保育者や園に対して警告が出たり、緊急の監査が入ることで業務を更に増やしてしまうということにもなりかねません。

ですが、「子どもの命に関わる」と判断した場合には、登園はさせずに自宅で見たり、他の保育施設に預けるなどの対応と共に、専門機関への連絡は取るべきだと思います。

とはいえ、やはり内部の問題を外から明確に確認することは難しいことも多いので、すごく難しい部分かなと思っていますし、

もしも何も無かった場合に、園から注意人物と見なされる可能性もないとは言えないので、

個人的には必要性は感じますが、推奨はしません。

子どもも大人も心の健康を意識する

4回連続で扱ってきた[テーマ:子育てと心]でした。

メンタルケアの必要性や、「心の強さ」の中でも特に注目したい「心のしなやかさ」について解説し、

ママパパのメンタルケアの重要性や、子どものメンタルケアの必要性、そして、保育者のメンタル不調が子どもや保護者に与える影響。

これらについて、難しい部分もあったかもしれませんが、できる限り噛み砕きながら解説してきました。

皆さんの中で、メンタルケアについての考え方に、ほんの少しでも発見や気づきがあったなら幸いです。

また、別の機会に、ここまでで扱ってきたものをより深堀したり、ここでは扱わなかったメンタルに関する知識や対処法なども今後話していくつもりです。

明日はちょっとまだ決めていないので、何をテーマにするかも含めて、楽しみにして貰えたらと思います。

では、今日も元気にいってらっしゃーい!

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