「お子さんそれぞれのペースで」の意味をおさらい[day40]

この記事は約6分で読めます。

子どもの成長や発達について不安がある…

先生に相談しても「お子さんのペースがあるから」と言われてしまった…

発達にしょうがいがあったらと怖くなる……

子ども達の成長や発達に関する悩み事は、きっと全てのママパパが抱えているものだと思います。

ですが、その悩みの程度があまりに深刻になってしまって、ご自身の健康であったり、子どもに接する態度が不安定になってしまっては、それこそ問題です。

なので、今回は「お子さんそれぞれのペースで」という子育ての原則について、一緒におさらいをしたいと思います。

読み終えた後で、少し不安が和らいだり、向き合い方に良い変化かあれば幸いです。

今日のポイント

この記事を最後まで読むことで以下についての理解が深まります。

  • 発達は「個人差」があり,「連続性」と「最適期」がある
  • 発達障がいがないかという不安との向き合い方

この記事には、発達しょう害の有無を判断したりするような項目はありませんし、そもそも特定の専門家以外にその判断はできません。

発達しょう害かどうか不安がある場合には、お子さんのかかりつけ医にまずは相談をしてみてください。

では、注意事項も理解して貰えたところでいってみましょー!

感染対策にもなる。おもちゃのサブスク

おもちゃのサブスク。
定期的に新しい玩具に触れる経験は、レンタルサービスならではのメリットです。
回収された玩具は、消毒を徹底し清潔な状態で次のお宅の、お子さまと出会いにいきます。コロナ禍での学びは感染対策を一つ進歩させました。

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発達を考える上で大切な3つのポイント

はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。

今回は、子ども達の成長や発達についての、向き合い方であったり、心構えについて皆さんと一緒におさらいをしていきます。

そんなこと分かってるよ!と言う方も、せっかくなので一緒に復習して、

不安ばかりで辛いことがある人にはぜひ読んでいただきたい内容になるので、お付き合い下さい。

成長や発達を語る上で、成長や発達について考える上で、とても重要なポイントが3つあります。

それが、

  1. 個人差(その子によってペースが違うよ)
  2. 連続性(突然なにかできるようにはならないし、今は必ず未来につながってるよ)
  3. 最適期(発達課題それぞれに適した時期があるから焦らないでね)

という、3つになります。

この3つの考え方を基盤として、僕たち保育士であったり、医師や臨床心理士、療育の先生含め専門家は

「それぞれのお子さんのペースで」

と、伝えています。

決して、ただその場で安心させる為の「決まり文句」ではないので、そのことを覚えておいてください。

では、それぞれ簡単に説明していきます。

発達は連続していて未来に繋がっている

まずは発達の「連続性」についてです。

今、僕たちができる様々なこと、歩いたり、物を持ったり、僕のようにスマホを操作して文章を打ったり、あらゆる行動は赤ちゃんの頃にはできませんでした。

年齢が上がると何かが突然できるようになったのでしょうか?

それまでハイハイをしていた子が、育児雑誌に載っている成長の目安の年齢が近づいてきたら、突然に立ち上がりましたか?

そうじゃないですよね。

立ち上がるまでには、ハイハイをして筋力をつけたり身体の動かし方を知って、

伝い歩きができるまでにも、上体を起こして、頭や上半身の重さを支えるための、全身の動きや下半身の筋力が段々と成長して、

身体を直立させた状態で、バランスを保つ練習のために、何度も立ち上がってはおしりを着いて……ようやく伝い歩きや、独りで立てるようになっていきました。

ハイハイをしていたこと、何度も立ち上がっては転んだことは、1人で立ち上がる為に全て必要なものだったんですね。

人は突然に何かができるようになったりはしません。

こんな風に、色んな発達や成長があって、それらが積み重なって、連なって、また何かが段々とできるようになっていくものです。

これが発達における「連続性」になります。

発達にはそれに適した時期がある

発達の「最適期」も無視することができないものです。

最適期とは、その成長や発達をする為の準備が整いました!という時期です。

例えば1歳の子にスキップを教えても基本的にはできるようにはなりません。

これは運動神経とかセンスの有無の話ではなくて、1歳の子どもの発達では未だ不可能な動作をしているからです。

スキップという動作をするための、必要な筋力やバランス感覚がまだ養われていないし、足を別に動かすという動作もまだ難しい発達段階でなんですね。

なので、スキップという動作に必要な筋力やバランス感覚が身につき、身体の左右で違う動きをする動作が可能になり、

リズムよく全身を動かすことができるようになってきた頃が、スキップを習得するための「最適期」になります。

ちなみに、スキップの動作をそれっぽくできるようになってくるのは4歳頃だと言われていますが、大人でも苦手な人もいる特殊な動作だったりします。

個人差は思うよりも大きいもの

個人差は、その子その子で成長のペースが異なっていることです。

また、1人の子どもの中でも、「喋るのは早かったけど、スプーンはゆっくりできるようになった」とか、

同じ動作の発達で見ても「立ち上がるのはすぐだったのに、1人歩きが安定するまでには時間がかかった」とか、

想像している以上に、人間の成長や発達は本当に十人十色のペースをとるものです。

それが何故かと言うのが、先に説明した「連続性」や「最適期」に関係していたりして、

更に遺伝的・環境的要因、経験の有無や頻度、密度のような、子ども達にどうすることもできない外的な要因も関係してきます。

なので、成長や発達の目安は、あくまでも目安なんだよ。と専門家は日々伝え続けています。

発達しょう害への不安との向き合い方

最後に少しだけ、「発達しょう害への不安」との向き合い方について触れて終わります。

基本的には、自己判断はしないこと、不安があったら早いうちに身近な専門家に相談しましょう。ということになります。

目安はあくまでも目安なので、今のお子さんを見て、昨日よりも今日できたことを見つけていきましょう。

そして、発達しょう害があるのかどうかを判断、診断できるのは原則的には医師のみです。

もしくは、心理検査などにおいて、専門的な勉強をした一部の公認心理師や臨床心理士であれば、検査結果による傾向を伝えてくれたりもします。

(蛇足ですが、カウンセラー、心理士(心理師は不可)などは誰でも名乗れてしまうので注意しましょう)

保育士は、発達について学びますし、療育についても学んでいますが、保育士や幼稚園教諭は発達しょう害の診断、断定するようなことは許されていません。

それだけ、専門的な深い知識や経験がなければ正確な判断をすることはできないことからです。

なので、自分のお子さんを見て自己判断で「発達に障害がある」と決めつけたり、過度に不安になってしまわないようにしてください。

不安があればかかりつけ医に相談

少しでも不安がある時には、まずかかりつけの小児科で相談をしてください。

かかりつけ医はそれまでのお子さんの成長や発達を知っていて、疾病歴まで把握してくれている唯一の専門家です。

疑問や不安について答えを聞くことができると安心できるものです。

また、お子さんに発達上の特徴がある場合でも、かかりつけ医に相談をすることで、療育の専門家と連携をしてくれたりもします。

自分のためにも、お子さんの為にも、自己判断はしてはいけません。

目安は不安になるために見るものではない

様々な育児雑誌であったり、子どもと関係のある企業のホームページ、僕のような専門知識を持つ人のブログやネット記事の中で、

発達や成長の目安が書かれていたり、話していたりすると思います。

目安はきちんと理解して参考にすれば、未来の姿を想像したり、そこに向けて援助をするのに大きな助けとなります。

「これからこの子にはこんな成長が待っているんだ!」と、

見通しを立てるのが健全な目安との向き合い方かなと思います。

一方で目安だけに囚われてしまうと、本来ならば必要のなかった心労や不安を抱えてしまうことにもなりえるものです。

今のお子さんの姿は、必ず未来に繋がっています。

人と比べず、その子なりの成長・発達のスピードやその道のりを、暖かく傍で見守って言って欲しいなと思います。

では、今日も元気に行ってらっしゃいーい!

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