子どもの”動きの大きさ”は元気のバロメータ?【毎日子育てプチコラム2.3】

この記事は約5分で読めます。

はい、みなさんこんにちは!男性保育士RyU先生です。

今回は「子ども達の様子の観察」をテーマに、「子どもの動きの大きさは元気のバロメータ?」と題して書いていきます。

 子ども達は、うまく自分の状態や状況を伝えることができないので、周りにいる大人は様子を観察して体調の変化であったり、何か困っていたりすることを察してあげなければなりません。

 そんな中で、すぐに実践できて、意外と効果的なのが「子ども達の手足」を観察することです。

 なぜ、手足を観察すると良いのか?詳しく解説していきますね。

さっそく、一緒に学んでいきましょう!

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子ども達の手足は元気のバロメータ

 みなさん毎日の子育ての中で、子ども達の様子はこまめにチェックできていますか?

 保育従事者は子ども達の様子をよく見ることを「観察」と言います。「自然観察」とかで使われる言葉なので、子どもに対して使うのは違和感を感じる方もいるかもしれませんね。

子どもの様子の「観察」とは?

 「観察」は、注意深くじっくりと様子を見ることという意味です。

 子ども達の様子の変化というのは、泣きじゃくっている、怒っている、すねている・・・など、パッと見て分かるものもありますが、
 普段よりも活動量が低い、いつもとどこか反応が違う、大人の様子を入念にうかがっている・・・など一見しただけでは分からないものや、普段の様子を知っていないと違いに気づけないものもあります。

 こうした些細な違和感と言うのを見逃さない為にも、幼い子ども達の様子と言うのはじっくりと「観察」して、把握してあげる必要があるのです。

観察のポイントを知ろう

 とはいえ、こうして解説をすると小難しくなってしまうのは、僕の反省点として。

 現場の保育士も使っている「子どもの様子の観察のポイント」を紹介します。

 これを知っているだけでも、日々の観察がやりやすくなると思うので実践してみてくださいね。

〇子どもの様子の観察のポイント

  • 顔色と表情を見る
  • 新しいケガや発疹などはないか?
  • 体温を測る
  • 普段と違う様子はないかをチェックする
  • 動きの大きさを見る

 顔色や表情の変化、新しいケガが無いか、また病気の症状や兆候となるものはないか、体温は正常か・・・これらは、みなさんも実践されている観察ポイントかなと思います。
 保育園でも登園時には必ず確認するポイントです。

 普段と違う様子が無いかをチェックすることも大切です。どこか元気が無かったり、いつもよりも泣きやすい、怒りやすい、手や口が出てしまう、普段の様子と異なる様子が見られる時と言うのは病気の兆候だったり、子どもの抱えているストレスを測るものさしにもなります。

 そして、今回特に解説したいのが「動きの大きさを見る」になります。

子どもの動きの大きさを見る

 子どもの様子を観察する上で、実は重要なポイントなのに、みんなが意外と知らないのが「子どもの動きの大きさを見る」ことです。

 大人もそうですが、嬉しいと手を大きく「やったー!」と挙げたり、嬉しくて跳ね上がったり、悲しくて身体を丸めたりすることありますよね。

 そうなんです、実は「動きの大きさ」って、体調もなんですけど、特に「心理状態を見るバロメータ」になっているんですね。

 悲しい時に腕を大きく上げることや、足を曲げ伸ばししてリズムを取ったりしませんよね。そんな余裕ないから悲しいわけですし。笑

 また、嬉しい時に肩をガックリと落としたり、床に臥せってしまうこともありません。そんなことしたら嬉しい気持ちも台無しです。

 こうした特徴的な動きというのは、人間の「心理」と「行動」が繋がっていて、「心理」と「行動」はお互いに影響しあっているから起きるものです。

「心理」と「行動」はお互いに影響しあっている

 楽しいと大きな動きや激しい動きをしますし、悲しいと動きは小さくなりできるだけ身体を丸めて小さく身を守ろうとします。

 逆に、大きな動きをすると楽しくなった気持ちになるし、ガックリと俯いているとなんだか悲しい気持ちになったり気分が落ち込むものです。

 スキップすると笑顔になった経験がある方もいると思いますし、ジャンプしていると怒りや悲しい気持ちが薄れるなんて聞いたことありませんか?
 また、鬱状態にあると身体的活動がどんどん小さく少なくなることで、より深い鬱状態へと悪循環を生んでしまうことがあります。

 こうしたことからも、心理が行動に影響していて、行動が心理にも影響することが分かるかと思います。

子どもの手足の動きに注目してみる

 日ごろから使えるポイントとしては、子ども達の手足の上げ下げの大きさを見てみましょう。

 手を大きくあげて喜んだり、ぶんぶんと振って歩いていたり、ぴょんぴょんと跳ねていたら体調も機嫌も良いと見ていいでしょう。

 なんだかいつもより歩幅が小さかったり、活動の中で止まることが多かったりすると調子を崩す兆候かもしれないので、より注意深く様子を見て必要があれば休養させ、かかりつけ医に相談してください。

子どもの様子の変化に敏感になろう

 ということで、今回は「子ども達の様子の観察」をテーマに、「子どもの動きの大きさは元気のバロメータ?」に関して考えてみました。

 子ども達は発達や成長の過程で、うまく自分の状況や状態を大人に伝えられないことがあります。ですが、「様子の変化」という子ども達からの無意識の救難信号を受け取ることは可能です。

 その為には、普段からの様子を知って、よく観察し、子どもの様子の変化に敏感になることが必要です。

 今日紹介した5つのポイントも参考にしながら、子ども達の様子を注意深く見てみたくださいね。

〇子どもの様子の観察のポイント

  • 顔色と表情を見る
  • 新しいケガや発疹などはないか?
  • 体温を測る
  • 普段と違う様子はないかをチェックする
  • 動きの大きさを見る

では、またね!

 

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