はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。
元々料理が好きなのですが、最近は昆布にはまりまして、乾燥昆布で出汁を取りつつ、昆布料理を楽しんでます。
粉瘤のカツオ出汁も好きですが、たまに薫りが強すぎると感じることもあって、昆布出汁の優しい薫りで落ち着いています。
ちなみに、今日は昆布と椎茸の精進出汁を使った、タマネギとサツマイモのお味噌汁にしました。
美味しかった。。。(しみじみ)
さて、今日は子どもに危険を知らせる、注意喚起についてです。
この記事を読むことでこれらのことが分かります。
- 何歳まで注意喚起は必要なのか?
- 年齢による注意喚起の変化
では、さっそくいってみましょー!
子どもへの注意喚起は何歳まで必要?
子どもたちは、様々なものに興味津々で好奇心が強く、発達の特性として大人よりも衝動性が高く、注意力が低いものです。
なので、私たち大人の最大の責任として、子ども達を様々な危険から守る。というものがあります。
そこで、疑問に思うのが、何歳くらいまで「これは危険だよ」、「あれは危険だよ」と伝えなくてはいけないのでしょうか?
小学校低学年くらいまでは丁寧な注意喚起が必要
結論から言うと、小学校低学年くらいまでは、大人が一緒にいる時には丁寧な注意喚起が必要になります。
もちろん、その後も丁寧に注意喚起していく方が良いです。
危険の予測されることから、事前に子ども達を守ることは決して過保護ではありません。
プラスでその子の性格であったり、発達上の特徴を加味して、丁寧な注意喚起を続けていくと良いと思います。
神経系と知能発達曲線は3歳が成長のピークで10歳ころに大人とほぼ同じ
子どもの脳の神経系の発達は3歳頃に成長のピークを迎え、6歳を過ぎる頃には大人とほぼ同じくらいに発達します。
また、知能発達曲線も神経系と似た成長曲線を描きながら、3歳頃に成長のピークを迎えて、6歳~10歳頃になると成長は緩やかになります。
子どもは3歳までが大切だ!というのは、俗説ではなくて、
こうした人間の脳の発達や、知能の発達に大きく関わる時期だからなんですね。
自分で危険を理解して、想像できるようになるまでは大人が伝える
脳の成長や、知能の発達が不十分な時期というのは、衝動性が高かったり、抽象的なことを理解するのが苦手だったり、
過去の経験から新しい危険を想像する力もまだ高くありません。
つまり、何が危険で、どこまでだったら安全なのか?どうして大人が危険だと言うのか?
ということについて、まだ十分な理解ができない年齢だということになります。
これは、その子の成長が遅い早いという問題ではなく、人間の発達スピードの特徴であり、どんな子にも当てはまることになります。
年齢によって注意喚起の頻度は変わる
では、年齢によって、注意喚起の仕方に変わりはあるのでしょうか?
もちろん、発達の特徴を捉えて、注意喚起という関わりにも変化があります。
おおまかに次の3つの時期に分けて考えるのが、個人的には良いかなと思っています。
- 大人が危険から遠ざける時期
- 子どもに危険を伝えながら守る時期
- 子どもと一緒に危険を理解する時期
では、それぞれについてもう少し詳しく解説していきます。
・大人が危険から遠ざける時期
赤ちゃんや、幼い子どもは、何よりもまず危険なことから大人が遠ざけてあげる必要があります。
おおよそですが、0歳~2歳ころの「乳児」と呼ばれる時期は、大人が危険から遠ざけてあげる時期です。
0歳の赤ちゃんに危険を伝えても、理解は難しいですし、「危ないでしょ!」とどれだけ怒っても伝わりません。
大人が怒っていることは伝わりますし、怒られて怖いという感情はありますが、
どれだけ理路整然と危険を伝えても、まだ理解できないものです。
ただし、1歳を過ぎた頃からは、「ママの傍に居てね」、「それは触りません」という簡単なルールであれば、繰り返し伝えることによって学習することはできます。
ただ、それも理由を理解しているのではなく、行動の学習という意味合いが強いものだと思います。
・子どもに危険を伝えながら守る時期
脳の神経系の成長と、知能の成長がピークを迎える3歳頃~5歳頃の「幼児」と呼ばれる時期には、
大人が危険から守ることは同じですが、子どもになぜ危険なのかを伝えていくのに適した時期にになります。
幼児期というのは、抽象的な概念を理解し始めたり、自分だけでなく他人の視点を想像出来るようになる時期です。
なので、ルールやマナーなどを伝え始めるのにも適した時期といえます。
幼児さんになると、身体も大きくなり、体重も増え、身長も伸びて、どこかしっかりしている様にも見えてきます。
ですが、3~5歳はまだまだ、身体も心も知能などの発達も成長途中です。
大人が守れるルール、大人が想像出来ることが、全て分かる年齢ではありません。
まだ、大人に保護されるべき子どもであることは、大人が意識しなければならないことです。
・子どもと一緒に危険を理解する時期
小学校に入学する頃になると、あと少しで神経系や知能の発達の上で、大人とほぼ同じくらいの成長を迎えます。
ですが、まだまだ成長途中であることに変わりはありません。
なので、大人の目の届く範囲では、大人が守ることという大前提は変わりません。
ただし、様々な知識も増え、色々な経験から想像力や合理性、判断力も高まってくる時期なので、
なぜ危険なのか?をルールとしても知識としても理解して、それを自分で判断できるようになっていく時期になります。
この頃になると、納得いかないことだったり、好奇心がどうしても勝つ時などに「どうしてダメなの?」と、より丁寧な説明を求める姿も見られます。
その時には、面倒くさがってしまうのではなく、子どもが少しでも納得出来る理由を考えて、伝えてあげるようにしましょう。
子どもの成長に合わせた注意喚起を意識する
今回は、子どもへの注意喚起「危険なものから遠ざけたり、なぜ危険なのかを伝えるたりする」のは、何歳頃まで必要なのかについて解説しました。
よく、過保護過干渉という言葉が話題になりますが、大切な子どもを目の届く危険から守ることは過保護とは言わないと考えています。
過保護とは、無闇に危険のあることから遠ざけて、子どもが危険を知る機会までもを失わせてしまう。こんな関わり方を言います。
なので、安心して子ども達をこれからも守り続けて欲しいなと思います。
子どもを守るということはいつまでも変わりませんが、子どもの発達と共に危険との接し方は変えていくべきです。
乳児期はとにかく危険から守り、幼児期には危険について伝え、小学生になるころからは自分で判断ができるように一緒に考えましょう。
そして、これはあくまでも目安であって、自分のお子さんの性格であったり、発達上の特徴を有していたりすれば、臨機応変に注意喚起の方法を変えたり、もっと長く丁寧に伝えていくようにしましょう。
本当の意味で子どものためを思うと、無関心でもなく、過干渉でも過保護でもない適切な関わり方が見えてくるものですよ。
では、今日も元気にいってらっしゃーい!
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