はい、みなさんこんばんは!男性保育士のRyU先生です。
突然ですが、保育日誌とどう向き合っていますか?
毎日毎日つけなければならないし、監査の対象でもあることでプレッシャーもあって、保育日誌を敬遠している人もいたりしますかね?
もし、嫌々と保育日誌に向き合っている人がいるのだとしたらそれは本当に勿体ないです!
今日は、保育日誌を適切に活用して、自分の保育を更に深める方法について解説します。
では、さっそくいってみましょー!
保育日誌は日々の保育のフィードバックとして活用する
保育日誌は、日々の保育が適切に行われていたのか?子どもの様子をしっかりと見て、安全な活動をしていたか、発達や成長を促すような活動ができていたのか?
こうした、保育内容や子ども達の生活について、第三者が見て確認する為の記録になります。
なので、託児所などは異なる場合もありますが、保育園や子ども園であれば必ず毎日記録しなければならないものです。
毎日記録するものであり、記録にもそこそこ時間がかかるので、保育士からは敬遠されがちなのも事実かなと思います。
ですが、保育日誌と言うのは上手に付き合うことで、日々自分の保育を深める為の強力なツールにもなるものだということを知って欲しいなと思います。
具体的には、保育日誌を通して、その日の保育内容や子ども達との関りについて自分自身でフィードバックを行うことになります。
フィードバックとは?
フィードバックとは、何かに対して客観的に評価をして、その反省点や良かった点を見つめ直す作業のことを言います。
自分自身で行えるものであり、先輩保育士に相談するなどして他者にフィードバックをしてもらうことも可能です。
日誌は、その日の保育をなるべく客観的に記録して、反省点を考え、次に繋げるにはどうすれば良いか?を書くものですよね。
つまりフィードバックそのものであり、自分自身でフィードバックをするのにとても適したツールということです。
客観的事実・反省点・改善案の3つを考える
日誌の悪い例として、よく見かけるのが「保育活動の内容」と「子ども達の様子」、「感想」で終わってしまっているものです。
特に、新人の先生はこの形式になってしまっていることが多いのかなと思います。
一応これでも、日誌に付けなけばいけない最低限の内容(活動内容と子どもの様子)は書かれているのですが、これだと次の保育に生かす振り返りとしては不足してしまっています。
日誌に付けずに、自分の頭の中で反省をしたりしている!という先生も多いかもしれませんが、文字として書きだすことで、より客観視できることもあるので、どうせ日誌を書くのならフィードバックの内容も書くのをおすすめします。
特に決まった形があるわけではありませんが、僕がおすすめするのは次の3つのポイントについて考えて、日誌に書き残すことです。
- 客観的事実
- 反省点
- 改善案
この3つについて、考えるクセがついてくると保育の深みがどんどん増し、より安全で、より子ども達の興味を引き、成長や発達に即した関りがもてるようになっていきます。
なので、最初は余計に日誌を書く時間が増えてしまうかもしれませんが、ぜひ癖づくまでこの3つについて考え書き出すフィードバックを継続して欲しいなと思います。
それぞれについて、説明を加えていきましょう。
1.客観的事実
客観的事実は、要するに「今日の活動内容」のことです。毎日書いていますよね。
設定保育や生活の目標と反省は別に記入しているかと思うので、実際に保育を行った時の子ども達の様子や、どのような点に配慮したのかを記入することになります。
この時に、「~だと感じた」という主観的な感想になってしまっていたら気を付けましょう。
日誌として求められているのは、個々の保育士がどう感じたか?ではなく、あくまでも第三者でも、その活動や生活の様子を読み取ることができる客観的な事実です。
2.反省点
客観的な事実を書いた後は、反省点を洗い出して見ましょう。
どれだけ優れた先生でも、どんなベテラン先生でも完璧な保育はありませんから、必ず反省点は見つかるはずです。
最初の内は、活動に関する反省ができると良いかなと思います。
「もっと準備をしっかりしておくべきだった」、「導入の工夫が足りず、子ども達の関心を引き起こせなかった」、「運動するスペースをもっと大きく取るべきだった」などですね。
そうした直接的な反省点は、保育に慣れない先生は多いと思うので、まずは先輩保育士や各リーダーの先生の話も参考にしながら復習の為に日誌に記録しましょう。
だんだんと、活動そのものに関する反省点が見られなくなってきたらより、細かな反省点を見つけていきます。
「声掛けのタイミング」、「話しをする時の語彙の選択」、「雰囲気づくり」、「クラス担任同士の連携」など、より丁寧な関りに必要なことについても考えられるようになると良いと思います。
3.改善案
客観的な事実を書き出し、反省点を洗い出せたら、最後はその改善案を考えてみましょう。
子ども達との生活や活動は日々異なり、同じ場面が来ることはありません。
例え同じ活動を次週もう一度行うとしても、1回経験している子ども達の様子は変わりますし、その日の調子も異なり、天候や気温室温も異なります。
だったら、改善案を毎日出しても時間の無駄と思うのは早計です。
「配慮」や「準備」、「導入」、「声掛け」、「活動時間が適切か、「子ども達のその日の様子に配慮するには」、こうした反省点は、異なる活動にも生かすことができます。
日誌を「書かされる」よりも、日誌をいかに「活かす」かにシフトしよう
日誌は業務の一環で、監査の対象で、子どもと直接かかわることではない事務仕事です。
日誌は「書かなければならない」もの、いやいや「書かされる」ものと思うと億劫ですし、ただ作業をこなす気持ちでは次の保育に、子ども達との関りに活かすことはできません。
日誌は必ず書かなければならないのだから、どうせなら「次に活かす」方が良いですよね。
そう考えることができる様になると、あなたの保育の深みや幅は、日誌を書かされていた頃のあなたとは比べ物にならないスピードでより良いものになっていきます。
その為には、客観的な事実を書き出し、反省点を見つけ、改善案を考える。つまり、日誌を通したフィードバックを行うということです。
保育士のスキルというのは目に見えにくく、良い先生ほど当たり前を当たり前にできているものです。
それはつまり、日々自分の保育と向き合い、日々考えフィードバックを行っているからこそ洗練されていくものだと思います。
さあ、今日から日誌を活かすのか、今日までの様に書かされるままか、選択するのはあなた自身ですよ。
今日も一日お疲れ様でしたー!
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