声の大きさが持つ「メッセージ」を上手に使うと保育はちょっと楽になる【保育ちょい足しvol.8】

この記事は約4分で読めます。

 クラスの子ども達が話に集中してくれない・・・

 声が小さくて自分に自信が持てない・・・

 今日も大声で子ども達を叱ってしまって後悔している・・・

 こんな悩みを簡単に解決できるコツを紹介します。

今日のポイント

 この記事を読むことで以下のことが理解できます。

  • 声の大きさそのものに「メッセージ」がある
  • 小さい声の効果的な使い方
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声の大きさがもつ「メッセージ」

 はい、みなさんこんばんは!男性保育士のRyU先生です。

 子ども達との生活や活動の中で、声を枯らしてしまったことがある人も多いのではないでしょうか?

 実は僕も新任時代に何度か声を枯らしていました。

 僕の失敗は、「子ども達に話を聞いてもらうためにはどんどん声を大きくしなければならない」と考えてしまったからなんですね。

 これ大きな勘違いなんですね。

 基本的に日常会話で困るようなレベルで声が小さくない限りは、子ども達の生活や活動で困ることはありません。

 子ども達に話をしたり、おしゃべりを楽しんだり、説明をしたり、注意するときだって、そのくらいのボリュームがあれば十分に聞こえるものです。

 でも、「子どもが騒いでいて声が聞こえないことだってある」と悩んでいる先生もいるかもしれませんが、そうした場合でも「より大きな声を出さなければ聞こえない」というのは大きな勘違いです。

 実は、声の大きさが本来もっている「メッセージ」を知っていれば、子ども達がたとえ騒いでいても大声で対抗する必要性がないことが分かります。

声の大きさがもつ「メッセージ」

 声の大きさには、実はメッセージが込められていて、それを聞く人、子ども達にもそのメッセージは伝わりやすいものです。

 小さい声、中くらいの声(会話くらい)、大きい声はそれぞれ以下のようなメッセージを持っています。

・小さい声=「安心してね」、「集中してね」、「気分を下げよう」

・中くらいの声=「いつも通りだよ」

・大きい声=「緊張してね」、「緊急だよ」、「気分を上げよう」

 こうした声の大きさそのものが持っているメッセージに、私たちの声のトーンや、話す内容が乗っかって、聞き手に届くようなイメージです。

 これを知っておくと、普段の会話、説明では「中くらいの声」で、より集中して欲しい時には「小さい声」で話したり、危険があって緊急の場合には「大きな声」で危険を知らせたりと、声の大きさがもつメッセージをうまく利用することができるようになります。

小さい声の効果的な使い方

 子ども達のテンションが上がって、騒がしくなってしまっている時に、こちらも負けじと大きな声を出すと、確かに声は音として聞こえやすくなるのかもしれませんが、「気分を上げよう」というメッセージも伝わってしまって余計に子ども達も大きな声になってしまったりします。

 そんな場合には、例えば「聞いて」の一言だけ大きい声を使って、「今からお話をします」と小さい声で話をするのがすごく効果的です。

 とはいえ、中くらいの声では通らないほどに、子ども達が騒がしくなってしまっているのなら、そうなってしまっている原因にアプローチする必要があることも多いです。

声の大きさにも意図を持たせる

 声が小さいと保育の中で困ることがあるように思えてしまうかもしれません。

 もちろん、普段から大きな声を出せることはメリットも多いかもしれませんが、実は想像より限られた場面でしか「大きな声」は長所を発揮できなかったりします。

 なので、声を大きくしようと思うよりも、「小さい声」のもつメッセージをうまく使って活用する方が普段の生活や、設定保育の中でも活きることが多いです。

 「子どもが静かだから小さい声でもいいか」、「子どもが騒がしいから大きな声をださなくちゃ」なんて適当に声の大きさを調整するのではなく、

 今は集中して欲しいから声を小さくしてみよう、もっと元気に遊んで欲しいから大きい声で、不安そうだから中くらいの声で声をかけよう。

 こんな風に、声の大きさに意図をもたせてあげることができるようになると、あなたの保育がより深まるのではないかなと思います。

 最初は「小さい声で本当に子ども達が集中できるのかな?」と不安になるかもしれませんが、こればっかりは実践して効果を判断してもらわなければなりません。

 声をはっても通らない、子ども達が集中できない、そんな風に悩んでいるなら一度実践してみてもらえればと思います。

 では、今日も1日お疲れさまでしたー!

 

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