子育ての悩みや疑問があるけれどどう調べて誰に相談したらいいか分からない・・・
デマをつかまされたりしないか心配・・・
相談相手や情報源にメリットやデメリットはあるの
こんな疑問や悩みを抱えている方も多いですよね。
最近はネットの普及によって、様々な情報源にアクセスすることが可能になり、これまでは不可能だったオンラインでの相談もできるようになってきています。
だからこそ、情報の安全性や正確さはこれまで以上に大切なことになっています。
今日のポイント
この記事を読むことで以下のことについて理解が深まります。
- 子育ての多数ある「情報源」と「相談相手」
- 情報源の特徴を捉えて、その時の悩みや疑問を効率的に解決する
では、さっそくいってみましょー!
子育て情報の安全な選び方
はい、みなさんこんにちは!保育士りゅう先生です。
今回は、子育て情報の安全な選び方と、様々な子育て情報の発信者や、その人の持つ情報の性質について比較していきます。
これから子育ての中で迷ったり悩んだり、疑問が出てきた時に誰に聞くのが適しているのかを判断しやすくなるヒントになると思うので最後までお付き合いください。
子育てをしていると、子ども達の成長や発達のことで不安になったり、生活の中で疑問点が出てきたり、何か失敗してしまったりして悩んだりすることがあると思います。
さて、みなさんはそんな時にどうやって情報を収集して、誰に相談していますか?
子育ての情報源
- 育児雑誌(たまごクラブ、kodomoeなど)
- 育児書(『子育てで困ったらこれやってみ!』著・てぃ先生、など)
- 各種SNS(このブログなど)
- 相談出来る保育の専門家
- かかりつけの医師
- 専門機関の発表(厚生労働省のHPなど)
など。
子育ての相談相手
- 友人
- 家族
- ママ友パパ友
- SNSのインフルエンサー
- 保育の専門家
- 医師
- その他の専門家(助産師、臨床心理士、療育の専門家など)
など。
恐らく、ほとんどの方がここにあげた例のような情報源から子育ての情報を得て、何か悩みや聞いて欲しいことがあれば、この例にあるような相談相手と話をしていることと思います。
そして、その中でも無意識の内に、相談相手の優先順位を決めていたりするもので。
「この人に相談するのはちょっと腰が重い気がする」と感じる人や、何かあった時に気兼ねなく話せる人もますよね。
情報源も、自分の中で信頼度のようなものがあって。それは意識的にでも、無意識にでもかんじるものなのではないでしょうか。
そうした「信頼度」や「気軽さ」だったり「情報の信ぴょう性」、「情報の新しさ」などの細かい項目で、『情報源』と『相談相手』の比較をしていきたいと思っています。
自分の癖も理解しながら情報の取捨選択を目指す!
情報の収集方法であったり、受け取る情報や、聞き流す情報には、それぞれの人の癖があるものです。
そして人間は誰しもが、無意識のうちに自分の欲しい情報を選んでしまうように脳が働いています。
それは、その情報が真実か嘘、または間違ったものなのかを度外視してしまうことがあるので注意して欲しいんです。
しかし、注意して情報を取捨選択するにも、じゃあどんな情報が正確なもので、どんな時に誰に相談すると良いか判断するにも、何か指標にできるような情報が欲しいですよね。
なので、今回は子育て情報の収集の際のヒントとして、それぞれの特徴だったり、メリットやデメリットを解説していきます。
なるべくニュートラルな視点で紹介しますが、僕個人の独断と偏見を多分に含むことはご容赦下さい。
情報源の比較
まず、情報源の比較をしていきます。情報源のポイントとなるのは次の5つの指標と、個々の特徴です。
〇情報源のポイントと採点の基準
〇採点の基準
すごく良い =◎
良い =〇
どちらともいえない=△
良くない =×
〇採点のポイント
- 情報の正確さ
- 情報の新しさ
- 情報の得やすさ
- 個人差への配慮
- 情報の気持ちよさ
+それぞれの特徴
1.育児雑誌
正確さ〇
新しさ△
得やすさ〇
個人差への配慮△
気持ちよさ〇
特徴:
年齢別の発達などについて書いてあり、比較的古くない、確かな情報が載っていることはメリット。安心感がある
一方で広い対象に当てはまる情報を選びやすいので、個人差を深く意識した情報としては物足りなさを感じるところ。
2.育児書
正確さ△~〇
新しさ〇
得やすさ△
個人差への配慮△
気持ちよさ◎
特徴:
自分が欲しい情報にダイレクトにアクセスできるので、得られる情報は心地よく気持ちいいものが多い。比較的新しいメゾットや理論も扱われやすい。
目新しさを重視することで、正確さは重要視されていないこともある。また個人差については配慮されないことが多い。
3.各種SNS
正確さ✕~〇
新しさ△~◎
得やすさ◎
個人差への配慮✕~△
気持ちよさ〇
特徴:
最新の研究や論文からの話も聞ける場所があれば、全く根拠の無い情報まで溢れている。
ごく一部の当たりに出会えたら情報強者になれるかも?
4.相談出来る保育の専門家
正確さ〇
新しさ△
得やすさ△
個人差への配慮◎
気持ちよさ△
特徴:
子どもの様子も見てもらえて、家庭の状況も伝えられるのであれば配慮してもらえるので、個人差への配慮は最も信頼出来る。
情報の新しさより正確さ重視なことが多い。
5.かかりつけ医
正確さ〇
新しさ△~〇
得やすさ✕
個人差への配慮〇
気持ちよさ〇
特徴:
子どもの心身について、成長の流れなども含めてよく知っているので、個人差への配慮や正確さは随一。
診察を受けるハードルや金銭面のハードルがあり、情報の得やすさは良くない。
6.専門機関の発表
正確さ◎
新しさ〇
得やすさ〇
個人差への配慮△
気持ちよさ△
特徴:
厚生労働省の発表は医師や保育士など、専門家も随時確認する確かな情報だけが載っている。コロナの様な有事の際には新しく、かつ正確性の高い情報が出ていた。
政府の広報を見るだけなのでアクセスもしやすいが、一般的な文章でなかったり、一般向けの発表でも難しい説明が多い印象なので、読むことへの敷居が高い。
特徴を踏まえての上手な「情報源」の活用方法
情報源の特徴を抑えると、上手に情報を取捨選択していくヒントが見えてきます。
例えば、子どもの一般的な発達や傷病について調べるのなら専門家やかかりつけ医、専門機関の公表が最も正確です。
子どもの発達のヒントを調べるのなら、知識としては育児書や育児雑誌、ブログも活用できますね。
自分の子どもや家庭の様子も含めた情報が欲しいのであれば、保育施設に通っているのであれば保育士の先生に聞いたり、定期的に相談ができるような児童館の職員さんも良い情報源となります。
また、共感をして欲しいということであれば、SNSの活用も十分にメリットがあるかと思います。
これらはあくまで1例ですが、自分が今どんな情報を得たいのかを整理してみると、正確な情報や、新しい情報に出会える可能性がぐっと高まります。
どの情報源にも言えるのは、盲信だけはしないということです。
医師だって勉強を怠れば新しい知識が更新されていないかもしれませんし、保育士だからといって全ての先生が個性に配慮するとは限りません。
もし「これ本当かな?」と思う情報があったら、今回の比較表でより正確な情報を持っていそうな人に改めて確認してみるのも良い手だと思います。
そして、最後は必ず自分で得た情報を吟味することは忘れないでください。
相談相手の比較と特徴
情報源の比較を行いましたので、次は相談相手の比較をしていきます。
対象は以下の人達になります。
- 友人
- 家族
- ママ友パパ友
- SNSのインフルエンサー
- 保育の専門家
- 医師
- その他の専門家(助産師、臨床心理士、療育の専門家など)
相談相手の比較
〇採点の基準とポイント
すごく良い =◎
良い =〇
どちらともいえない=△
良くない =×
- 正確さ
- 新しさ
- 相談のハードル
- 個性への配慮
- 共感と助言の割合
+特徴
情報源との違いとして、時間的な問題や、心理的な側面もあわせて「相談のハードル」がどうかということと、相談した際に「共感と助言の割合」がどちらが高くなりやすいか。の2点を追加しています。
ハードルは、ハードルが低く気軽に相談しやすいと『〇』、ハードルが高くなかなか相談するのに腰が重いと『✕』とします。
1.友人
正確さ△
新しさ△
相談のハードル〇
個性への配慮△~〇
共感〇
助言△
特徴:
仲の良い友人や、同じくらいの時期にお子さんができた友人はお互いに気軽に相談出来るのが強み。友人として、先輩として共感してくれることが多い。
「子育ての情報」だけで見ると、経験談からのアドバイスは可能、他の相談相手の候補と比べると正確さや新しさは低いことが多い。
2.家族
正確さ△
新しさ△
相談のハードル△~〇
個性への配慮〇
共感〇
助言〇
特徴:
家族に相談する場合は、両親や兄弟姉妹であることが多いので、自分の性格も知っていて、子どものこともよく見ている人なので個性への配慮が期待できる。
家族であるがゆえに相談できないことがあったり、心配するあまりにお節介にも取れてしまう助言をしたりすることもあるかもしれない。
3.ママ友パパ友
正確さ△
新しさ△~〇
相談のハードル△~〇
個性への配慮△
共感〇
助言△
特徴:
保育園のママ友パパ友や、子育てコミュニティーの友人は、今まさに同じ子育てに悩みながらも頑張っている貴重な人材。なるべく新しい知識を得ようとしたり、最新のおもちゃや、子育てを助けるツールについて詳しい人もいることが多い。
どうしても目線はそれぞれの子ども達に向きやすいので、自分の子どもへの配慮が欠けることもあるかも。
4.SNSのインフルエンサー
正確さ△~〇
新しさ〇~◎
相談のハードル✕
個性への配慮✕
共感✕
助言〇
特徴:
YouTubeやブログなどで子育ての情報を発信しているインフルエンサー達は、目新しくて、多くの人に当てはまるコンテンツを生み出すことを目的としているkぉとが多い。そのため、情報の新しさは随一と言って良い。ただし、新しい情報が正しい情報では無いこともあるので注意が必要。
相談ができないこともありませんが、DMなどでは十分に伝えたいことが伝わらなかったり、相手が忙しければ返信も望めません。YouTubeのスーパーチャットもありますが、限られた文字数で悩みを伝えるのに金銭が発生するのはハードルが高いです。
5.身近な保育の専門家
正確さ〇~◎
新しさ△~〇
相談のハードル△
個性への配慮◎
共感〇
助言〇
特徴:
通っている保育園の先生や、児童館の職員の先生は、子どもの発達や個性を知っている貴重な子育ての専門家。情報は新しさよりは正確さを重視することが多いかもしれないが、やはり個性への配慮が期待できるのは強みです。
時間的な問題や関係性を含めるとやや相談のハードルが高いのが難点。共感と助言はどちらも期待できるかもしれません。
6.医師
正確さ◎
新しさ〇
相談のハードル✕
個性への配慮〇
共感✕
助言◎
特徴:
かかりつけ医も子どもの個性を理解している専門家の1人。医師は疾病や課題に対処するのが仕事なので、情報の正確さと、助言の腕は信頼に値します。
相談のハードルが高いことが難点ですが、かかりつけ医にかかることがあった時に、さらっと疑問を聞いてみる。なんて使い方も良いのなと思います。(もちろん診察に支障がないように)
7.療育・心理などの専門家
正確さ◎
新しさ〇~◎
相談のハードル△
個性への配慮◎
共感△
助言◎
特徴:
特別に臨床心理士や言語聴覚士、児童デイセンターなどの職員などに相談する場合には、やはり最も信頼出来る相談相手。特に心理面や感覚に障がいを持つお子さんへの支援となると、友人や知人、※保育園の先生ではなかなか力が及ばないところもある。
悩みに共感もしてくれるとは思うが、やはり悩みに対処することで子どもや家庭の負担を減らすことが目的なので、助言を求めて相談をするのが適した相談相手。
保育と療育との関係性について[脱線]
保育士が心理面や感覚に障がいを持つ子への支援に、力が及ばないと書きました。
これは、保育士の怠慢や勉強不足ということではなく、「保育」と「療育」は異なる知識や技術を必要とするからです。
保育園にも障がいを持った子ども達も居ますが、そういった子には人数の規定などもありますが、特別に職員が1人加わったり、定期的に療育の専門家や、心理士に相談する機会があります。
もちろん、子どもと接する、保護者の相談を受ける、課題に対して適切な支援をする。といった芯の部分だったりは同じであることはまちがいないです。
ですが、保育園の先生がいきなり療育ができるか?療育の先生がいきなり保育園で保育ができるか?となると、
まずは双方の支援の違いや、知識技術といったものを学び始めるところから始めることになります。
相談相手を上手に使い分けて「心」と「知識」を豊かにしよう
相談相手の比較をしてみると、様々な特徴がみえてきたんじゃないかと思います。
どの相談相手にも得意なこと、不得意なこと、金銭面だったり相談のハードルなどを含めたメリットやデメリットがあるものです。
上手に活用するポイントは、自分が何を求めているのかを明確にすることだと感じています。
共感してもらったり、励ましてもらったり、時には怒ってもらったりしながら「心」を潤したいのか、
特定の悩みや不安または疑問があって、正確な知識が欲しいのか、はっとするような新しい知識を得たいのか、具体的な対策を教えて欲しいのか、
相談する目的を明確にすると、自ずと相談相手の候補も絞られていきます。
あとは、時間、関係性、お金、子どもの個性を分かっているか、相談中に子どもを預けることが出来るのか、そんなことも加味して、選ぶことができると良いのではないかなと思います。
欲しい情報ばかりでなく適した情報も選べるようになる
今は、色々な情報源があり、古今東西で様々な相談相手の候補が見つかります。
人間はどうしても、無意識に強く「欲しい情報」を探してしまう癖を持っています。
それは、悪いことだけではなくて、自分の中で安心したり、何かに折り合いをつける為に必要な場面もあることでしょう。
ですが、欲しい情報ばかりに偏ってしまうと、正確な情報かどうかの判断が難しくなったり、新しい情報から切り離されてしまうこともあります。
なので、何か疑問や悩みがあって、それが苦しい、どうにかしたい!と思う時には、
欲しい情報を探すのを止めて、意識的に適した情報を探せるようになりましょう。
その為のヒントとして、今回は情報源と相談相手の比較をして特徴も解説しました。
この比較もあくまでも「子育て情報」に限った話なので、話題が変われば適した相談相手もまた変わっていくものです。
ぜひ、子育て情報をふくめた情報との上手な付き合い方を身につけて欲しいなと思います!
一緒に「情報リテラシー」も高めると育児は少し楽になる
リテラシーとは?
リテラシーとは、元々は「識字能力」を指していた言葉で、今よく使われているものとは少し意味合いが異なっています。
お伝えしたい「情報リテラシー」における、リテラシーは「そのことに対して十分な知識があり、上手に活用することができる能力」という意味合いで使われています。
情報リテラシー
情報リテラシーは、「インターネット」、「各種メディア」、「IT(パソコンやスマホ)」など、情報を扱う全ての機器、サービスを適切に取り入れ、うまく活用する力を意味しています。
また、相談などで得た知識、つまりは情報を自分で適切なもかどうかを判断できる力でもあります。
子育ての情報源や相談相手を上手に活用するとともに、情報リテラシーを高めて、正しい情報、適切な情報を判断できるようになると、育児はまた少し楽になるのではないかと思います。
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