赤ちゃん返りでママに甘える5歳の男の子【ちょっと聞いてよRyU先生＿１】

　今回は質問を頂いたので、保育士としての見解含め、RyU先生個人の考え方を紹介しようと思います。

　赤ちゃん返りをしていて、ママの前では甘えて「ママ嫌い」などと言ってしまう5歳の男の子。

　結論から言うと、お子さんが機嫌が悪い時「ママ嫌い」と言われた時に「そっか、ママは○○のことが大好きだよ」と伝えてあげるのが良いと思います。

5歳息子の赤ちゃん返り

最近反抗期なのか、10月に2人目が産まれるからなのか、たまにイヤイヤが始まりました。
ちょっとうまくいかなかったり機嫌悪いとすぐ、「お母さん嫌い」などと言うように。
土日にお父さんがいる日はとってもいい子です。
私に甘えてるんだろうなーとも思ってるんですが、そのときの対応はどのようにしていくといいのかなと悩んでます。

甘えたい気持ちを受け止めた上でママの気持ちを

　では、少し詳しく説明していきたいと思います。

　伺った限りでのお子さんの状況ですが、反抗期の可能性もあるかと思いますが、ママが出産を控えていて不安な気持ちから赤ちゃん返り（イヤイヤをしたり）をしている部分もあるのかなと思います。

　質問者さんの場合にはすでにお子さんの気持ちを受け止めて、接してあげることが出来ている様に思います。出産も控えていて大変な中で素晴らしいなと思います＾＾

反抗期について

　子ども達は成長の過程で、反抗期というものを迎えます。思春期として有名なのは第二次反抗期と呼ばれていて、中学生くらいで訪れます。その前に、およそ2～4歳くらいで第一次反抗期が訪れ、イヤイヤ期と呼ばれたりもします。

　第一次反抗期は子ども達に自我が芽生えて、それをうまく表現する為の練習期間のようなものだと思ってください。ママパパにイヤ！と言ってみたり、とにかく何でもイヤ！としてみたり、自分の気持ちを出すと大人はこんな反応をするのかと無意識に学習している期間と捉えることができます。

　文面だけだと断言できないので、5歳さんでも可能性はあるかもしれない。とだけお伝えしておきます。

赤ちゃん返りについて

　実際の様子を見ないとはっきりとは言えないのですが、状況からみてRyU先生個人的には赤ちゃん返りの可能性があるのかなと感じました。

　下のお子さんが生まれる前、生まれてからも、上のお子さんが淋しい気持ちから赤ちゃん返りをすることがままあります。専門的には「幼児退行」と言いますが、赤ちゃん返りは本当によくあることです。その上で個人差がとても大きいものでもあります。このことはキっとなってしまう時があっても頭から離れないようにしましょう。

　質問者さんのお子さんのようにイヤイヤをして表現する子もいれば、ママパパはほとんど気付かないくらいの変化しかない子もいます。時には年長さんでも、登園時に激しく泣いてしまったり、トイトレは終わっているのにおもらしをしてしまうようになる子もいます。

　みんなお兄ちゃんお姉ちゃんになるために頑張っているのだなと感じます。なので、甘えたい気持ちを受け止めてあげて欲しいなと思います。

パパがいる休日は良い子

　パパがいてくれる土日にはとても良い子にしている、というのも、同じような経験をしているママパパの話を保育園でもよく聞きました。なのでママの愛情が足りないとかそんなことは無いので安心してください。やはり、ママしかいない時にママに甘えたい！という気持ちが強いのかなと思います。

　もしかしたら、パパもいることで、ママの時間が十分に取れて、平日よりも一緒に過ごせていることで気持ちが落ち着いているというケースもあるかもしれません。そうした場合には平日も少し意識してみて欲しいのですが、出産も控えてらっしゃるので、ママ自身の身体を一番にして欲しいと思います。その中で無理のない範囲で、触れ合う時間や一緒に遊ぶ時間を増やしてあげることで、気持ちが落ち着くこともあるかもしれません。

機嫌が悪い時の対応

　お子さんが機嫌が悪くなってしまった時や、「ママなんか嫌い」と言ってしまった時ですが･･･RyU先生としてはママの気持ちを確かめたいから、（お子さんは無意識かもしれませんが）不機嫌になってみたり、ママが嫌がる言葉を言ってしまうのかなと感じます。

　5歳さんなので、もうお兄ちゃんになる自覚もあると思います。ママのお腹がだんだんと大きくなっていくのを見て、下の子が生まれることが楽しみな気持ちはあるけれど、ママやパパを下の子にとられてしまうのではないかという不安な気持ちもあるのでしょう。

　もう間もなく赤ちゃんが生まれることで、お兄ちゃんとの時間を意識していても、やはりママパパは出産に向けた準備を始めます。「赤ちゃんが生まれてもママは僕のこと大好きでいてくれるかな？」と、不安な気持ちも日に日に大きくなってきて、イヤイヤしたり、思ってもいないのに「ママなんか嫌い」と言ってみたり淋しさを上手く吐き出せなくて苦しいのかもしれませんね。

　なので、ママもパパも「ずっと大好きだよ」と言葉にして伝えてあげることが大切なのかなと思います。

　また「赤ちゃんできたら淋しい？」、「ママのことなんで嫌いになっちゃったの？」と聞いてみるのも一つの手かなと思います。そうすることで、淋しい気持ちを伝えて良いのだ！と安心して、不安な気持ちを言葉にしてくれるかもしれません。

赤ちゃん返りは普通の反応「大好き」をいっぱい伝えよう

　ということで、今回は間もなく下の子が生まれる5歳の男の子のイヤイヤへの対応についてRyU先生なりの回答をしてみました。ママもパパも息子さんも、少しでも気持ちが楽になって、赤ちゃんを迎えられるようになれることを願っています！

　保育や子育てに正解はありません。今回紹介した対応も、あくまでもRyU先生としての意見に過ぎず、数ある方法の一つです。大切なのはお子さんとママに合った対応を見つけることだと思います。

　次回は「2歳の男の子の滑舌」についての質問にお応えしたいと思います。もし、質問などあればコメントにお寄せください。また、こうして公開して欲しくない、もっと詳しく話を聞きたいという方はTwitterのDMでも質問にお応えしていますので遠慮なく連絡してきてください！

　

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