今回は、いわゆるパパ見知りも含まれる「男性見知り」を解消するのに効果抜群な、ママに意識して欲しいポイントを紹介していきます!
実は男の人が得意ではない子どもって意外と多くいたりします。保育園でも女性の先生は平気でも、男性の先生だと慣れるまでに時間がかかる子も多く居ました。 中には家族である、パパや一緒に生活しているおじいちゃんなどにも人見知りをしてしまう子もいるくらいです。
そんな、男性見知りを解消するには幾つか効果的な対処法があるのですが、今回は人見知りされてしまっている人ではなく、それを心配するママの行動を変えることで男性見知りを解消する方法を紹介します!
あ、もちろんママの行動が悪くて男性見知りをしているから、改善しなさいという話ではありませんよ! ママに手伝ってもらうことで人見知りを解消していきたいので、ご協力お願いします!
結論:ママが仲良くすると男性見知りが解消する
結論からいきましょう!パパ(男性)見知りは ママ(信頼できる大人)が意識的にパパ(男性)と仲良く話をしたり、笑顔でコミュニケーションを取ったり、肯定的な感情を共有することで解消していくことができます。
勿論、人見知りをされている人が少しずつでも子どもと遊んだり、一緒に居る時間を取ることも同じくらい大切なことですが、ママの意識で人見知り解消に繋がるのならお手伝いも苦ではないですよね?
・・・・・・ね?
〇心の安全基地を作ることが大事
子ども達は、適切な関りの中で自分が安心できる人を見つけていきます。基本的にはママが最初の安心できる人になる傾向にあります。
安心できる人のことを専門的な用語で「心の安全基地」と表現したりします。この安全基地を作ることで、子ども達は外の世界と触れ合うことができる様になっていきます。
なぜ「基地」なんて表現するのかというと、「ママが近くにいるから安心して遊ぼう!」、「ママが居るなら初めての部屋だけど大丈夫かな?」、「ママが楽しそうに喋っている人が気になるなぁー」など
子ども達は安心できる人がいることで、遊ぶことに集中したり、知らない部屋でも探索をしてみたり、他者への興味を持つことができるようになったりしていきます。そんな、様々な行動や活動の基盤となる存在だからなんですね。
まさしく、子ども達にとって、いつ戻っても良い、ただそこにあるだけで安心できる安全基地というわけです。
勿論、ママしか安全基地になれないなんてことはなくて、子どもと日常的に関わり、適切な関係にある人は心の安全基地になります。
パパも勿論、兄妹でも、おじいちゃんおばあちゃんでも、子どもの周りにいる大人は誰でも安全基地になれるんです。
子どもが人見知りをする理由は実は未解明
そもそも、人見知りってなぜ起こるのでしょうか?
実は、生後6ヵ月前後の赤ちゃんに見られる「人見知り期」については、まだ研究自体が十分でなく、未解明なことが多いのだそうです。 ですが、「生後6ヵ月前後に、ほとんどの赤ちゃんに母親以外の人見知りが見られ、成長と共に自然と解消されていく」という現象があることも確かです。保育士の専門学校でも育児書などと同じように、この時期の人見知りについては学んでいます。
ある小児を扱う臨床医は論文の中の仮説として「子ども達が人間としてのコミュニケーションを獲得する過程で、他人の意思や感情を想像することが難しいことで、不安や恐怖が生まれる時期」が、人見知り期なのではないかと論じていました。
人見知りについては、これからのより詳しい研究が期待される、個人的にも関心が高い事柄の一つです。
また、コミュニケーションがあまり得意でないが、初めて会う人やまだ数回しか会っていない人に対して、警戒心を抱いたり、積極的にコミュニケーションが取れないことも「人見知り」と言いますよね。 ですが、こちらの人見知りは本人の性格が大きく影響していたり、単純に接触機会が少ないことが原因のケースも多く、赤ちゃんに見られる人見知りとは別の物になります。
男性見知りはなぜ起こる?
赤ちゃんの人見知り期にも顕著に見られますが、人見知り期が過ぎても男性に対して人見知りをしてしまう子どもが少なくありません。
こうした男性見知りは、知らない男性だけに見られることもありますし、家族である「おじいちゃん」や「パパ」にまで見られるケースもあります。
こうした男性限定の人見知りの原因は、色々な事情も関わってくるのですが次の様なことが考えられます。
◆男性見知りの原因
・男性と接する機会がない、少ない
・低い声や大きい声が苦手
・激しい遊び方で怖い経験をした
・ママとよく喧嘩をしている
・ママが不満を口にしたりすることが多い
など・・・・・・
この他にもケースによっていくつか考えられるのですが、大きな原因は単純に男性と関わる経験が少ないことかなと思われます。ママとの関係性も凄く重要なことです。
パパ見知りが起きている家庭の相談を受けた中で、話を聞くと、パパの仕事が朝から夜まであって、出勤時や帰宅した頃には子ども達は眠っている時間というケースが割合として多くありました。更に土曜も出勤で、日曜は疲れてなかなか子どもと関われないというパパもいましたね。
そうすると平日は関りが無く、休日も多くの時間を取ることが出来ない状態で、これではパパの接し方を抜きにしても十分な関係を築くには時間が足りていなさそうです。
では、時間があれば子どもと関わるように意識しているパパを、いつも子どもと接しているママが応援できる方法はないのでしょうか?
そう、それが、今回のメインテーマになります!
ママが仲良しな人には危険を感じない
心の安全基地のことを少し思い返してみましょう。心の安全基地とは、そこに居てくれるだけで安心できて、いつでも帰ることが出来るから、外との関りを持つことができる。子どもにとってそんな存在でしたね。
この記事では安全基地の代表を「ママ」とさせてもらいますが、子どもが安心できる存在であればどんな関係性でも安全基地になりえます。
ママが仲良くしている人を見て、子どもは「ママが仲良しだから、きっと自分にも危険はない人なはずだ」と判断します。 もちろん、小さい子がそこまで頭で考えている訳ではないと思いますが、信頼しているママがその人をどう思っているのか?ということが、子ども達にとっては凄く大きな指標になるのです。
なので、逆のケースも起こり得ることが分かってもらえるかと思います。
ママが楽しくなさそうに話している人や、喧嘩にばかりなる人、ママがふとした時に不満や愚痴を漏らす人のことを見て、子ども達はその人を好意的に見ることができるでしょうか?
そうです、ママが仲良しな人は安心できるのとは反対に、ママが仲の良くない人は警戒するように無意識に判断しているんです。
ここまで説明をすれば、男性見知りを解消する為に、ママがその人と仲良くすることがどれだけ大切か、大きな効果が期待されることが理解してもらえたのではないでしょうか。
ママが意識してよく話し、よく笑うと安心できる
では、具体的にどうすれば良いのかというと、子どもが人見知りをしているパパ(男性)と積極的にママがコミュニケーションを取って、できるだけ穏やかで心地よい時間を過ごすということになります。
意識してよく話をして、意識して笑顔の時間を回数を増やしていきましょう。そんなママの姿を見ることで、子ども達の警戒心が少しずつ解れていきます。
また、ママと一緒にパパ(男性)も交えて同じ遊びをしたりするのもとても大きな効果が期待できます。その時にも、「パパと一緒に遊べて楽しいね」、「パパが高いお山作ってくれたよ、すごいね」と、肯定的な印象を子ども達が持てるような声掛けをしましょう。
そんなお世辞・・・・・・感想を言ったって、まだ子どもは理解できていないから意味ないんじゃないの?と思ったかもしれませんが、コミュニケーションは言葉だけで取るものではありませんよね?
子ども達は特に大人の表情をよく見ていますし、その場の空気間というものを凄く敏感に感じることができます。もし、パパへの声掛けの言葉が理解できなくても、優しく笑うママの表情や、穏やかな雰囲気であることを感じて、それが好意的な言葉だということをいとも簡単に察することができるのです。
是非、子ども達が表情や空気感に敏感であることを意識して、パパや色んな人と関わる姿を見せてあげて欲しいなと思います。
その姿を見て、子ども達の世界はどんどん広がっていくのですから。
焦りは禁物!時間が解決するのを待つのも大事
人見知りをされてしまっている男性が、色んな工夫をして子どもと関わろうと努力をしても効果が出ず、今回紹介したママと仲良しなことを見ても人見知りが解消されないというケースもあるかもしれません。
その場合には、無理に関りを持つ必要はないので、生活の中で少し意識して関わる時間を作りながら、時間が解決してくれるのを待つのも大切です。
たまたまその子からしたら、ママがいるならママと離れたくないと思っているだけかもしれませんし、その子の中ではまだ交友関係を広げる時期になっていないだけかもしれません。
子育てに共通することなのですが、強硬策をしてもデメリットばかりで、子どもにとっても周りにとっても良いことはありません。
なので、どうしても人見知りするなら「1日ずっと慣れるまでパパと過ごしなさい!」みたいな荒療法はしないようにしましょう。お子さんにとっても、パパにとっても苦しい時間になってしまう危険性が大きいと思いますので。
子どもにとって本当に危険な存在でない限りは、人見知りはいつか必ず解けていきます。そのことを胸に刻んで、人見知りが解けた子どもの姿を心待ちにして、気長に工夫をしていきましょうね。
良好な関係性が安心できる基盤を作る
今回は子ども達の人見知りの中でも、男性に強く出てしまうケースについて、ママが意識して好意的に関わることで人見知りの解消に繋がっていくことを解説しました。 今回の記事の中では安全基地の代表としてママを、男性見知りの例としてパパを、あくまでも説明の為に用いたことはご理解ください。それぞれの家庭の環境について、否定をするような意図は全くありません。
子ども達は、周りに居る信頼できる大人のことを本当によく見ています。その中で、誰だったら安心できるのか?誰は警戒した方が良いのか?そういったことも、安全基地となる大切な存在の表情や感情を感じ取って判断しています。
つまり、良好な関係性を築くという事が、子ども達の安心感の基盤となっていくということですね。
説明の中で例として「パパ」を使いましたが、「おじいちゃん」や「親せきのお兄さん」、「男性保育士」、「かかりつけの男性医」など、他の男性への人見知りを解消したい時も、ママが良好な関係性をもつことで近道になることがあります。
仲が良いというのは良好な関係性の一面なので、信頼感や、安心感、そういった好意的な感情があることが見えれば十分な効果があります。
ママにとっても、子ども達にとっても無理のないくらいに、自然な形で良い関係性を見せてあげる機会を作っていってくださいね。
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