子どもの人見知りが辛い・・・人見知りって必要なこと?[毎日子育て小話day1.]

この記事は約7分で読めます。

 子どもの人見知りが激しくて毎日が辛い。

 理由の分からないぐずりにイライラしてしまう。

 泣いている子どもが可愛いと思えない。

 そんな悩み抱えていませんか?

  今回は生後半年頃から始まる「人見知り」について理解を深める為の話しをしようと思います。

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この記事のポイント

  • 人見知りがなぜ起こるのか?
  • どのように対処すれば良いか?
  • 人見知りする子どもとどう関係を持てば良いのか?

3つのテーマを分けて、全3回で、これらの疑問にお答えしていきます。

人見知りについて正しく知る

「人見知り」って必要なの?

赤ちゃんの人見知り、と聞くと、どこかネガティブな印象で、なんだか手がかかる時期なんだろうな、と感じる人もいるかもしれませんね。

ですが、本当に赤ちゃんの人見知りはただ手のかかる、ネガティブな現象なのでしょうか?

〇人見知り=大好きな家族と他人とを見分ける力

専門的な言葉を使わずに、おおまかに人見知りを説明します。

人見知りとは、赤ちゃんが周りの大人(大好きなママやパパ、一緒に暮らす家族など)と、関わりの無い大人とを見分けること。になります。

生後間もない赤ちゃんは、顔の識別などは可能ですが、それが家族であったり、自分にとって”安全”な人物であるかどうかまでは区別していません。

人見知りの起きる生後半年より前は、「誰にでも笑顔を振りまいていて社交的と思ってたのに、こんなに人見知りが激しいなんて!!」と、思った人もいると思います。

赤ちゃんは賢いので、自分が生物として弱い存在だと言うことを本能的に知っています。

なので、周りの大人にお世話してもらう為の手段の1つとして笑顔を作ることができます。また、泣くこともお世話してもらう手段の1つと言えます。

〇人見知りすることで危険な人を遠ざけようとしている

生後半年頃に近づくと、手段としての笑顔から、安心できる人に見せる笑顔が見え始めます。特にママに対して多く笑顔を見せることが多いです。赤ちゃんの中で、安心できる人を区別できるようになったからですね。

それと同時に、あまり普段会わない人を見るとあまり笑顔が見られなかったり、どこか警戒しているようにじっと見つめたりすることがでてきます。

そして、人見知り期になり、”安心できる人ではない”人を拒絶したり、安心できる人に”助けて!”と伝える為に激しく泣いたりするようになるのです。

少し簡単に人見知りについて解説してみましたので、人見知りは必要なのかどうか?に対する結論をまずは書きましょう。

赤ちゃんの人見知りというのは、赤ちゃんが成長する上で必要な反応でとても重要な意味を持った、必要不可欠なものです。

また、個人差で程度の差はあれ必ず発達の過程で経験していくものなので、家の子だけ人見知りをしてるんじゃないか?と不安になる必要は無いことも付け加えておきたいと思います。

しかし、そんな大切な時期なのに、なんだかネガティブな印象を抱いてしまうのはなぜなのでしょうか?大人の「人見知り」と比較しながら、少しそのことについても考えてみましょう。

赤ちゃんの「人見知り」と大人の「人見知り」の違いは?

端的に言うと、赤ちゃんの人見知りは「発達上の正常な反応」で、大人の「人見知り」が意味する個性や特徴とは、そもそもの性質と意味が異なります。

次回以降で、対処法や関わり方などについてしっかりと解説をしていきますが、

大前提として、赤ちゃんの人見知りというのは発達の上で必要な反応で、とても重要な意味を持つ時期である。

このことは頭にしっかりと刻んでおきましょう。

じゃあ、なぜそんな発達の上で重要な「人見知り」にネガティブな感情が抱かれやすいのか?

これについては、恐らく大人が使う「人見知り」と混同してしまうことが大きな理由の1つではないかと考えています。

大人の「人見知り」とは?

大人が「人見知り」を使うシチュエーションを考えると、自己紹介であったり、自分の子どもや、近しい人について誰かに話したりする時ですよね。

その際に、恐らく多くの人が「人見知り」を、欠点や短所、直したいところ、として使っているものと思います。

つまり、大人が使う人見知りの後ろには、少しネガティブな個性という気持ちがあって、相手に対して「コミュニケーションの際に配慮してくれると嬉しいです。」という文脈が隠れているケースが多い。ということではないかと思います。

また、「人見知りを克服する」ことをテーマとした書籍や、テレビや動画も古今東西で溢れ返っています。

その為に人見知りとは克服しなければならないもので、克服できていないことはどこか恥ずかしいこと。と刷り込まれてしまっている部分もあるのではないでしょうか?

こうした理由から、人見知りはネガティブな特徴である。と考えてしまう人が多いのではないかと思います。これが、大人の使う個性としての人見知りの正体です。

赤ちゃんの人見知りは個人の特徴ではなく、発達上の反応

さて、改めて比較してみましょう。

大人の「人見知り」というのは、自分や近しい人の特徴を表す個性の1つであり、赤ちゃんの人見知りの様に誰もが必ず経験する時期ではありません。

また、赤ちゃんの人見知りが、時期と発達と共に自然と治まっていくのに対して、大人の場合には自然に治すことは難しいけれど、努力や経験、成功体験などから緩和することが可能という部分も異なるものかなと思います。

やはり、こうして比べてみても赤ちゃんの人見知りと、大人の人見知りでは違う性質であることが分かります。

加えて、赤ちゃんの人見知りが自然と緩和したり無くなるのに対して、大人の場合には努力して克服をしたり、うまく折り合いをつけながら生活するもの。という部分でも大きく違いがあることが分かりましたね!

赤ちゃんの人見知りは個性ではなく、発達上の正常な反応!

赤ちゃんの人見知りは、大人の使う個性や欠点の意味の人見知りとは全く異なるものということを解説しました。

赤ちゃんの人見知りは、安心できる人と他人とを区別できるようになったことで起こる反応の1つで、発達に置いてとても重要な意味を持っています。

また、大人の人見知りとは違って時期が来ると自然となくなったり、すごく緩和していくものです。

生後間もない頃の、ころころと誰にでも笑う赤ちゃんから、急に知らない人や関わりの少ない人を拒絶して激しく泣くようになるので、戸惑うかもしれません。

ですが、それは赤ちゃんが成長した証であり、今まさに成長している証でもあります。

赤ちゃんの人見知りは誰もが経験して、時期を過ぎると必ず見られなくなるものです。

生活の中で困ることや、赤ちゃんを預けて仕事をしたり出かけたりする時に心苦しくなることもあるかもしれませんが、

時には、先輩ママに話をしたり、僕たち専門家に相談したり、誰かに見てもらったり、サービスを利用してみたりしながら、人見知り期と向き合って見てほしいと思います。

明日は、人見知りの対処法についてお話しようと思います。

では、今日も元気にいってらっしゃーい!

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