子どもがすぐに玩具に飽きてしまう
なかなか集中して遊ぶことができていないのが気になる
子どもと遊ぶってよくわからない
こんな悩みありますよね。今回も昨日に引き続き、子ども達が飽きない為の秘訣をしっかり丁寧に解説していきます。
今日のポイント
この記事を読むことで以下のことが理解できます。
- 大人が一緒に遊ぶことのメリットと具体的な関わり方
- 集中して遊び続けられる継続遊びのヒント
前回の振り返り
はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。
今日は昨日に引き続いて、子ども達が遊びに飽きずに、楽しみ続けることが出来る秘訣の残り2つについて解説していきます。
今晩は昨日のうちに捏ねておいた手作りピザ生地を使って、おうちピザの予定です。明太もちチーズ美味しいですよね(´﹃`)
では、本題の方さっそくいってみましょー!
昨日は、子ども達がどうして飽きてしまうのか?について考え、その上で、どうすれば子ども達が飽きずに楽しみ続けることが出来るのか、秘訣その1である「遊び方を教える」について詳しく解説しました。
ざっと振り返りましょう。
遊びの中で「心地良さ」がなくなるのが飽きる原因
子ども達の遊びの原動力は、「楽しさ」であったり、「物珍しさ」であったりといった好奇心も重要ですが、
作り上げる「達成感」や、遊び方や楽しさを「発見する喜び」そして、前と同じものが何度でも作れるという「再現性への安堵感」という、心地良さが重要です。
子供たちが飽きてしまう場合は、先に述べた好奇心的のピークが過ぎた後で、本来なら感じられるはずの達成感や発見、再現性の安堵感が感じられなくなると起こります。
前回触れませんでしたが、この「心地良さ」が薄れることは実は悪い場合だけでなく、子ども達がその玩具や遊びを「卒業」した時にも同様のことが起こります。
玩具や遊びからの「卒業」については、明日詳しく触れていきたいと思います。
飽きずに楽しみ続けられる秘訣3選
子ども達が遊びに夢中になる時は心地良さを、感じている時なので、子ども達が飽きずに楽しみ続けられるようにするにはそこに着目しなければなりません。
そこで、3つのヒントとなる秘訣が以下になります。
- 遊び方を教える
- 大人が一緒になって遊ぶ
- 形に残す(保存や継続遊び)
1.遊び方を教える
子ども達が飽きてしまう原因のひとつに、その玩具や遊びについて、遊び方が分からないというケースが意外と多くあります。
玩具をただ買い与えた時などは、特に子ども達は本来の楽しみ方を知らずに、手探りで遊ぶので飽きやすいと言えます。
また、玩具などでは特定の遊び方しか知らない場合にも、その遊び方に満足してしまい、心地良さが薄れると飽きる原因になります。
玩具はそれ1つでも色んな遊び方ができるものが多いです。組み合わせればより沢山の遊び方ができます。
例えばブロック1つをとっても、これだけの遊び方ができます。
- ブロックで何かを作る
- ブロックを高く積む
- ブロックを長く並べる
- 同じ色だけを集める
- 色を交互に積む・並べる
- お友だちや大人と交互に積む・並べる
など(ぜひ他の遊び方も考え発見しましょう)
こうした遊び方は、遊ぶ中で自然と発見するものもありますが、ルールを作る遊び方は大人に教わらなければ始めることができません。
大人が遊び方を知らなかったり、教えてあげなかったことで、十分にその玩具や遊びを楽しめずに飽きてしまうケースは多いです。
なので、遊び方を伝えることはとても大切になってきます。
子どもが飽きない秘訣は大人にあり!
それでは、今回のお話に入りましょう。
残る秘訣は2つ。「2.大人が一緒になって遊ぶ」と、「3.形に残す」でしたね。
もう薄々気づいた方もいるかもしれませんが、大人が感じている「子どもが飽きる」という悩みは、実は大人自身が深く関わっているものなんですね。
これを聞いて面倒くさいと思わないで欲しくて、要するに「大人の関わり方次第で子ども達が”より楽しく”遊び続けられる可能性がある!」そう考えて貰えると嬉しいです。
2.大人が一緒になって遊ぶ
子どもひとりで遊ばせるよりも、大人が一緒になって遊んだ方が楽しいだろうな。と、みなさんも感覚的に理解してると思います。
ですが、せっかくなのでもう少しだけ踏み入って考えてみます。
では、なぜ大人が一緒になると楽しさを感じやすいのか?僕は以下の様なことが関わっていると考えています。
- 大好きな人と遊べる
- 玩具や遊具をシェアする
- 遊びを共有する
- 1人ではできなかった遊びができる
- 自分ではできないことをしてもらえる
- 作ったもの、できたことに反応がある
- 教える喜びを子どもが感じる
など。
1人で遊ぶ時と、大人が一緒になって遊ぶ時には、このくらい沢山の刺激や「心地良さ」に繋がりそうなことに大きな差があります。
もちろん、1人で集中して遊ぶ時間というのも同じくらい重要で軽視してはいけませんが、
1人では”遊びきれていない”時に、大人が一緒に遊ぶだけでも新しい刺激や心地良さを子ども達は感じることができるのです。
一緒に遊ぶって、実は大人が思っている以上に大切なことなんですね。
✕良くない例
子どもと遊ぶということと、そばで見守ることを一緒にしてしまっている人が、保育士の中にも見受けられます。
玩具を出して、子どもが遊んでいる姿を見ていることと、同じ玩具をシェアしながら一緒に遊ぶことは全く違う関わり方です。
どちらも大切ではありますが、大人が一緒になって遊ぶ時間であれば、ただ傍で見守ったり、ぼーっと違うことを考えたり、スマホの画面を見つめているのは「一緒に遊んだ」とは言えません。
「子どもと一緒に遊ぶ」のであれば、しっかりとその為の時間を作って、遊ぶことに大人も集中する必要があります。
今日は5分集中して子どもと一緒に遊んでみましょう!
大人が一緒に遊ぶことを実践するのって、実は意外と難しかったりします。
大人はやはり忙しいものなので、毎日なかなか纏まった時間を、遊ぶことに費やすことはできなかったりしますよね。
なので、今日から5分ずつからいで良いので、スマホを閉じて、テレビや動画はBGM程度にして、「よし!遊ぶぞ!!」と本気で遊ぶ時間を作りましょう。
「子どもとの遊び方が分からない」と悩んでる人は、子どもが出してきた玩具で、まずは自分が遊んでみましょう。
説明書を見て遊んでみても良いし、感覚に従って試行錯誤するのも良いと思います。お喋りができる年齢なら、子どもに遊び方を教わるというのも実は「大人が一緒に遊ぶ」ひとつの形にです。
大人が真剣に遊ぶ姿は、子ども達にとって凄く刺激的なものです。一生懸命な姿が面白かったり、何を作っているのか興味津々になったり、使い慣れた玩具が実はもっと魅力的なのでは?なんて思ったりします。
慣れてきたら今度は一緒になにかを作ったり、協力しながら遊びます。
それにも慣れてきたら、簡単なルールを設けながら遊ぶと、また刺激があって楽しいですよ。
3.形に残す(保存や継続遊び)
子ども達が飽きずに楽しみ続ける秘訣の最後は形に残す。になります。
やり方はいくつかあって、それぞれの家庭で無理なくできるものに挑戦してみてください。
- 写真や動画で記録として保存する
- 今日作ったものを残して明日は続きから遊ぶ
- 制作ノートを大人が作る
- 制作ノートを子どもが作る
など
形に残すって、大人でもなんだかワクワクしますよね?
また、多くのお家で、自分が小さかった頃の落書きや制作、表彰された賞状などが残されていて、両親が大切に大切に保存していたりします。
そんな姿を見ると、「自分は大切にされているんだな」と感じて気恥ずかしくなったり、「こんなに大切に残してくれていたのか」と胸が温かいなったりしますよね。
それって、すごく「心地良さ」を感じませんか?
〇続きから遊ぶ継続遊びの魅力
保存スペースが限られていたり、小さい弟や妹が壊してしまう、などお家の状況で難しいことがあるかもしれませんが、継続遊びもとても魅力的なものです。
継続遊びとは、今日作ったものをそのままにして、明日また続きを遊ぶ。ということです。
継続遊びは、遊んだら片付けるという基本的なルールからの特例のようなものなので、少し冒険心のようなワクワク感があります。
また、一日では作りきれなかった物を作り上げる喜びを感じやすいですし、
昨日は作ることに集中したから、今日は作ったもので遊ぶ。ということを楽しむことができます。
また、時間を掛けて作ることになるので、より大きなもの、より複雑なものを作ったり、短時間で遊んだ時には見つけられなかった深い楽しみを発見することもあるでしょう。
〇スペースを決めての保存がおすすめ
今日作ったものや子どもの遊ぶ姿を写真に、おさめたり、お絵描きなど作品を残したりする時には、思い出の展示スペースを作るのがうすすめです。
大きさはお家でそれぞれで大丈夫です。例えば、100円ショップなどで売っている少し大きめのコルクボードなどを使って、遊び部屋となっている部屋に飾ってみましょう。
残したい写真や作品を順に張り替えていくのも面白いと思いますし、つくったらどんどんコルクボードが見えなくなるまで作品を貼っていくなんていうのも良いかもしれません。
大切なポイントがあるとすれば、自然と子どもの目に入る場所に飾る。これくらいです。
動画や画像で保存している場合でも、今は安価なフォトフレームなどもあるので、そういった物を活用するのも良いと思います。
〇4.5歳さん以上には自作の制作ノートもおすすめ!
最後に、少し応用になりますが、子ども達が自分の手で制作ノート、思い出帳を作るのも楽しいです。
やり方は色々あると思いますが1例としては、「すごく頑張った!」と思った時に画用紙に絵日記の様に書き溜めていきます。
続けるポイントは毎日のように日課にするのではなく、子ども達が自分で満足する物が作れたり、すごく楽しかった時などに書いていくと良いと思います。
その時に、写真を添えてあげたりしても良いと思いますし、大人が感想を付けてあげても嬉しいかもしれませんね。
頑張りが形に残ることで、もっと遊びたいと思う動機づけにもなり、普段からの遊びに集中できるようにもなりますよ。
大人の上手な介入で、子ども達は集中して遊べるようになる
玩具や遊びなど「すぐに飽きてしまって」という悩みは少なくありません。
お子さんの性格の様に思ってしまいがちですが、実は飽きてしまうことには明確な理由がある場合がほとんどです。
もちろん、性格の影響や、気分や相性も関係がないわけではありませんが。
子ども達は遊ぶ中で色んな形の「心地良さ」を感じていて、それが集中して遊ぶ理由付けになっています。
なので、遊び方が分からなかったり、1人で遊ぶには遊びきれなかったり、そもそも玩具を遊べる年齢でない場合などには、どんな魅力的な玩具や遊びも飽きてしまいます。
子ども達が飽きずに楽しみ続けるコツは、大人が上手に介入していくこと。その秘訣は、遊び方を教える、大人が一緒に遊ぶ、形に残す。の3つでしたね。
実践するためのコツを読み返しながら、ぜひ今日から無理のない範囲で実践してみてもらえればと思います。
明日は、玩具や遊びからの「卒業」について解説しますので、また遊びに来てくださいね!
みなさまの応援が力になります!
もし、この記事やブログが気に入ってもらえたら、ブックマークや拡散などで応援をして頂けたら嬉しいです。
これからも、より幅広い悩みや疑問に応えられるように、記事の更新とクオリティを高めていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします!
あと1記事だけ目を通してみませんか?
今回の内容に興味を持ってくれた方には、こちらの記事もおすすめです。
よければご覧ください!
コメント