はい、みなさんこんにちは。男性保育士のRyU先生です。
昨日は雪の地域も多くて寒かったですね。僕の住んでいる場所は雪が滅多に降らないのですが、昨日は風花が舞っていました。
気温が2度の時に外出していたのも間違いでしたね。僕は寒さがすごく苦手なので、指までかじかむ寒さに、ぶるぶる震えていました。
さた、今日は保育士がおすすめする3つの力と、それを養うためのアクティビティということで話をしていきたいと思います。
では、さっさそくいってみましょー!
小さな子どもに養いたい力とお勧めアクティビティ
説明が続くと思うので、まずは結論からいきましょう。
保育士である僕が、小さい子におすすめするアクティビティ3つは以下のものになります。
- リトミック
- 体操
- 団体活動(ボーイスカウトなど)
詳しい説明に入る前に、少し注意点ですが、今回は、よくある「オススメの習い事」であったり、「知能を高める・頭が良くなる・運動神経が良くなる習い事」とは少し異なります。
少し抽象的になりますが、そうした習い事やクラブ活動が、子ども達の生活を形成する「血肉」の様なものだとすると、今回紹介するアクティビティはその「骨格」となる部分です。
なので、この3つに準じるようなことを英才教育した方が良い!とか、この3つの活動で休む暇もないほど予定を立てたら成功する!といった話ではありません。
なぜ僕が子ども達の活動の「骨格」という表現をしているのかというと、子ども達がいつか何かに興味を持った時にそれを支える力となるものだったり、
子ども達の普段の生活や、社会生活において基盤となるような力、それを養う効果が高いと考えているからです。
知能指数が劇的に上がるものではありませんし、身体能力の向上に重きを置いているわけでもありません。
将来的に良い大学に入れるとか言うつもりもないですし、一流企業や官僚などが幼い時にこうした活動をやっていたという統計データでもありません。
子ども達の「生きる力」や「楽しむ力」そうした部分に、支え棒を指すような、そんな活動となります。
それぞれで養える大切な力
では、なぜこの3つの活動をすすめるのかについて解説します。
実は、この3つだ!と特定したいわけではなく、子ども達の「生きる力」、「楽しむ力」を養う要素が含まれた、
『子ども達を対象とした活動』として馴染みがあるのがこの3つかなと思ったので、例としてリトミック、体操、団体活動としました。
なので、まずはこれらの活動で養える力について理解して貰えたらなと思います。
1.リトミック…リズム感覚とリズム表現
リトミックというのは、音楽をベースにした活動の1つで、リズム運動や簡単な合奏・合唱、リズム打ちや、譜面の理解など、
幅広く、音やリズムを使った遊びから、幼児音楽教育までを含んだ活動です。
ここでは、人間の活動に欠かせないリズム感覚を養うと共に、リズムを身体や音で表現する力を養うことができます。
よく保育園などでリトミック活動があります!と紹介することがあるのですが、多くの場合が「リズム運動」のことを狭義の「リトミック」として言っていたりします。
もちろんこれは、間違いでもないですし、誇大広告の類でもありません。
ただ、 現場経験と実習などを含め、実際の保育を10園以上で見ましたが、
ここで言う、広義のリトミック(リトミック協会が定めるようなもの)を扱っていたのは、一園だけでした。
それも外部のリトミック講師を呼んでという形でしたね。
こう聞くと、少し敷居が高そうに聞こえてしまうかもしれませんが、実は一般の方がリトミックに触れやすくなっています。
大手の音楽教室などは、リトミックとわざわざ言わなくても、リズム感覚やリズム表現を楽しむ活動をしていますし。
個人の講師の人が、親子リトミックや、乳児リトミック、幼児リトミックをスタジオなどをレンタルして行っていることもあります。
市区町村の広報誌などでも、募集を募っていたり、今はネットで調べると色んな候補が出てくると思いますよ。
2.体操…協応動作と運動調整力
次に、体操などで養われるのが、「協応動作」と「運動調整力」になります。
どちらも運動神経の1部のように考えられがちなのですが、運動神経の基盤となるような力が「協応動作(きょうおうどうさ)」と「運動調整力」です。
運動調整力は「コーディネーション力」などと呼ばれたりもしています。
この2つを本当に簡単に言うと、「頭で思い描いたように体を動かす力」と、「思い描いた動きを正確になぞる力」だと考えてください。
興味があれば、専門家の記事や話を見たり聞いたりしてみると、とても面白い分野です。
この2つの能力は、少し出ましたがスポーツの中では「運動神経」を支える力になりますし、生活の中でも器用な子ほど、自分の思い描いた動作を実際にすることに長けています。
また、幼い子ほど特定の運動だけをするよりも、色んな遊びの中で「協応動作」であったり「運動調整力」を伸ばした方が、後々の運動能力が高まりやすいという論文もあります。
3.団体活動…自己肯定感と「おかげさま精神」
3つ目の団体活動では、自己肯定感と「おかげさま精神」を養うことができます。
最近は大人でも自己肯定感というワードをよく聞きますが、子どもにも自己肯定感はあり、子どもの自己肯定感が低くなっているという調査結果もよく話題になります。
自己肯定感とは、端的に言うと「自分を認める力」です。その中には、”自分の能力を認める力”や、”周りから必要とされていることを実感する力”などが含まれています。
「おかげさま精神」は、感謝する力よりも、もう少し深く、「周りに助けを求める力」と「周りの助けに感謝する力」になります。
ちょっと、大人でもハッとしますよね。
特に従来の日本人像では、周りを頼らないことが良しとされることが多かったですし、
「自助」・「公助」・「共助」なんて言葉もありますが、その中でも「自助」の比重が多過ぎたような気もします。
団体活動では、様々な役割が与えられ、同じ歳の子どもや、年齢の違う子ども達、少し歳の近いお兄さんお姉さんや、大人など、様々な人と一緒にする活動なので、
その中で、役割を全うした時の達成感や自信は自己肯定感へとつながりますし、
誰かに助けられることで感謝の気持ちを持ったり、行動や言葉で感謝をあらわしたりする経験もできます。
なにより、誰かに助けを求めても良いという経験を、幼いうちから少しずつしていくこともとても大切です。
なので、例としてはボーイスカウトなどとしましたが、団体競技などもそうですし、色んな習い事の中でも自然と色んな人と触れ合えるものであればこうした力が養えるのかなと思います。
大切なのはこれらの活動をバランスよく楽しむこと
今回は、小さい子ども達に養いたい力と、それを促すことが期待できる3つの活動について解説しました。
重ねてになりますが、今回紹介した3つの活動は、あくまでも例になります。
大切なのは何をするのかよりも、
リトミックでの「リズム感覚」や「リズム表現」
体操での「協応動作」や「運動調整力」
団体活動での「自己肯定感」や「おかげさま精神」など。
小さい頃にこそ養いたいこれらの力を養うことができるのか?そこに注目してもらえたらと思います。
大切なのは、こうした力を養うための経験をバランスのよくすることになります。
今回は僕が特に注目している力と言うことで例にあげていますが、ここにあげなかったことでも大切な力はいくつもあります。
基本的な生活習慣だったり、言葉、簡単なマナーや、様々なモラル教育も大切ですし、
やはり忘れないで欲しいのは、子たちが楽しい時間をしっかりと持てるようにしていくことかなと個人的には思っています。
ぜひ、今日の知識も参考にしながら、子ども達の「生きる力」や「楽しむ力」の支えとなる力への、アプローチを楽しみながら考えてもらえればと思います。
明日は、「心の強さ」よりも大切な「心のしなやかさ(レジリエンス)」について解説していこうと思っています。
では、もうお昼も過ぎてしまいましたが、今日も元気にいってらっしゃーい!
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