はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。
体操の内村航平選手が引退されて、会見の1部を見ました。
全ての質問に真摯に受け答えしている姿がすごく印象的で、体操についてはほとんど分かりませんが、きっとあの姿で日々体操と向き合ってきたのだろうなと感じました。
引退というものを物悲しいものと印象づけないための配慮も感じられて、一線を去ってもまだまだ体操界やスポーツ界を引っ張っていくんだろうなと感じます。
内村選手おつかれさまでした!
さて、今日は子どもの興味関心について、何かを始める時のきっかけ、興味の持ってもらい方について解説していきます。
僕は記事の中で「最も」とか、強い言葉はあまり選びませんが、今回紹介する方法は「最も簡単」といっても差し支えないと考えているので、期待しながら読み進めてくださいね。
では、いってみましょーかー!
子どもに興味をもってもらう最も簡単な方法
子ども達に何かに挑戦して欲しい時に、最初にして難関なのが、「興味をもってもらうこと」ですよね。
これさえクリアすると、あとは子ども達は楽しむ天才なので、集中して取り組むことができるようになるのに、
なかなかどうして、「興味をもってもらう」というこの最初の1歩目が難しかったりします。
この点は、専門家である保育士でも本当に難しく感じる部分でもあり、1番工夫をこらす部分でもあります。
無理に誘っても逆効果
子どもに何かをさせたい時、ここではテニスを始めてもらいたいとしましょう。
自分もテニス経験者で、プロなんて望まないけれど、いつかは一緒にコートで打てたら嬉しいな。こんなことを思い描いているとします。
そこで、子どもにテニスに興味を持ってもらいたいのですが皆さんならどうしますか?
多くの場合は以下のような試みをしてみるのではないでしょうか。
- とにかく何度も誘ってみる
- ボールやラケットを買い与える
- クラブや教室に入会する
など。
確かにこうした試みで、テニスに興味を持つ子も少なくないと思います。
ですが、何度も誘っているうちに嫌がられた経験が、みなさん1度はあるんじゃないでしょうか?
そうなんですよね、テニスだけでなく、この世界には色んなスポーツや文化や活動があって、
それらには、必ず魅力や楽しさがあるのですが、無理に誘うと魅力を感じる前に、心の壁ができてしまうことがあります。
そうなると、1度できてしまった壁を崩すのは、初めに「興味をもってもらう」ことよりも、ずっと難しくなり、できたとしても相当な労力が必要だったりします。
大人は魅力を伝えて、楽しさを共有したいだけなのに、無理に誘うことで、逆効果になってしまうことも珍しくないのです。
でも、それはその子と相性が悪かったというわけではなくて、
「興味を持つ」というステップを踏むにはまだハードルの高い試みだったという可能性がおおいにあります。
つまり、もっともっとハードルの低いステップから始めることで、これからテニスを続けていく入口になる「興味を持つ」ことを実現出来たかもしれないということです。
なので、何度も誘ったり、用具を買い与えたり、習いにいったりよりも、小さいステップのものが見つかれば良いということになります。
そんな都合の良いやり方があるのか?
あるんです!
さぁ、いよいよその「最も簡単」で「ハードルの低い」方法について解説しましょう。
「応援や見学」が最も簡単で効果が期待できる最初の1歩
いやいやいやいや、ここまで引っ張ったあげくに「応援」?「見学」?
そんなことで興味持つかなんて分からないし、それで効果が期待できるとか言われても、ねぇ?
という心の声が、聞こえているような気もしますが、そう感じた方もせっかくなので、もう少しだけ読み進めてみてください。
「応援」や「見学」がなぜ効果的なのかというと以下のメリットがあるからです。
- 自分は実際にやらなくてもいい
- 好きな人が楽しんでいる姿を見られる
- 空気感や魅力は十分に伝わる
それぞれ少し説明を加えます。
メリット1.自分は実際にやらなくてもいい
子ども達は確かに好奇心が旺盛で、様々なことに興味を持ってくれますが、
子ども達にも「難しい」と感じたり、失敗したら「恥ずかしい」、しっかりとやり方が伝わっていなければ「分からない」からやりたくない。
と、大人でも同じ状況ならごく自然と感じるであろう、心理的な壁を感じています。
なので、「自分はやらなくても良い」と理解していると、心理的なハードルはぐっと低くなります。
やはり子ども達だって、初めてのことに挑戦するということには凄く勇気がいるものなんです。
大人は魅力を知っているからこそ、「見学」だけさせるとなると、「退屈」な時間を過ごさせることになる、と感じる方もいるかもしれません。
ですが、ご自身が子どもの頃。
親や兄弟姉妹が何かに打ち込んでいる姿を間近で見ているのって、退屈な時間でしたか?
身近な人や、自分と同じくらいのお友だちが、笑顔で取り組んでいたり、真剣ゆえに感情がむき出しになったり、
一生懸命だったり、本当にのんびりと楽しんでいたりする姿は、きっと子ども達にとっては退屈とは真逆で、どこか「刺激的」な体験にもなりうると思うんです。
2.好きな人が楽しんでいる姿を見られる
1.でも少し説明しましたが、身近な大人や兄弟姉妹だったり、お友だちだったり、子どもにとって好きな人が楽しんでいる姿を見られるというのも見学や応援のメリットです。
『人見知り』について解説した記事でも出てきましたが、子ども達は自分という軸と、好きな人という軸を持っていて、
自分が気になるからやってみると同じくらいに、好きな人が楽しんでいるから楽しそう、だから自分もやってみたい!という動機づけが強いものなんです。
なので、安心して自分が楽しんでいる姿を見せてあげて欲しいですし、「退屈じゃないかな?」と心配になるなら、
退屈しないプレーで魅せたり、純粋に楽しんでいる姿を見せてあげられるようにするのがよいと思います。
3.空気感や魅力は十分に伝わる
見学や応援をする為には、実際にプレーしたり、演奏したり、何かに取り組む場所に足を運ぶことになります。
確かに、本当の魅力という部分は、見学や応援だけでは伝えきることはできないです。実際にやってみてこそ感じるものは確かにあります。
ですが、子ども達が最初のステップである「興味をもつ」をクリアする目的であれば、
実際にやらなかったとしても、見学や応援をしている中で十分すぎるほどに魅力が伝わるものです。
実際に足を運ぶと、その場の空気感、環境の匂い、実際に取り組む人たちの声、種目によっては足踏みの振動や、音圧の振動を感じるものもあるでしょう。
そうした、五感に直接訴えかけてくるような空気感というものは、それこそ見学でも応援でも、実際に足を運ばなければ感じることの出来ないものでもあります。
子ども達の感覚は鋭いですから、大人でさえワクワクそわそわとするようなあの空気感を、子ども達が感じられないはずがありません。
興味を持つと自分から「やりたい」と言う
「見学」や「応援」などがもつメリットが、だいぶ伝えられたかなと思います。
メリットを知ると「子どもが興味を持つ」という最初のステップに対して、何度も誘ったり、用具を買い与えたりするよりも、
見学や応援で空気感を感じてもらいながら、周りの人が楽しんでいる姿を見せていくことの方が確実に簡単な方法ですし、効果に関しても少し期待できそうな気がしませんか?
では、興味を持つステップをクリアして、実際に取り組んでもらうにはどうするのが良いかと言うと、
それは、子ども達が色んなサインを発してくれるものだと思っています。
見学だけでは満足できなくなってきてソワソワしたり、用具に自分から触りに行ったり、
やりたくてコートやグランドに入ってきたり、お喋りができる年齢なら「やりたい」と言ってきてくれる子もいると思います。
その、サインを見逃さないようにして、サインが出てるかな?と思った時にたまに誘ってみるというのが良いかなと思います。
ぜひ、お子さんと同じ趣味や活動ができる日を思い描きながら、まず「興味を持つ」ためのステップとして、意識的に「見学」や「応援」連れていってみてください。
一応付け加えますが、「面倒みる人がいないから仕方なく連れて行く」は、見学とは言いませんからね!
この記事を読んで、より良い関わりを目指そうと思っている皆さんなら余計なお世話だったかもしれませんね。
では、今日も元気にいってらっしゃーい!
引き続き感染対策ばっちりして休日楽しもうねー!
コメント