はい、みなさんこんにちは!男性保育士RyU先生です。
今回は、子どもが「お腹が痛い」と言った時に何を示しているのか?をテーマに書いていきます。
子どもたちは上手く自分の状態を表現できませんし、そんな子どもたちが多く出す不調のサインが「お腹が痛い」です。
これは本当にお腹が痛いだけなのか?さっそく、一緒に学んでいきましょう!
「お腹が痛い」が示すサイン
みなさん暑い日があったり、途端に肌寒い日があったり、体調を崩しやすそうな気候が続きますが健康に過ごせていますか?
僕は今いる部屋の構造的に熱がこもりやすいので、暑い日にエアコンかけて肌寒い日がつづくと、時間差で部屋が寒くなりすぎたりしています。
ちょうどこの記事を書いている日の前日に空調効きすぎてお腹壊しました。みなさんもお気をつけください。
さて、閑話休題しまして、今回は子どもたちが不調を訴える時に多く使う「お腹が痛い」とは何を表そうとしているのか?についてです。
「お腹が痛い」は何を表そうとしている?
まずは、その言葉の通り「お腹が痛い」というケースから考えましょう。
ウンチやオナラが出る、出そう
不調では無いですが「ウンチをしたい時」であったり、「オナラが溜まっている時」なども、お腹が圧迫されて痛みを感じるので「お腹が痛い」と表すことがあります。
トイトレが進めば、ウンチをしたい時には「ウンチでる!」と言えるようになりますが、トイトレ中は「お腹が痛い」と言ったら、体調の心配と一緒に「ウンチでる?」と聞いてあげると、トイトレを進めることにも繋がり良いと思います。
消化器系の体調不良
次に、お腹の中でも消化器系の不調の際には、「お腹が痛い」と教えてくれます。
こうした時は、お腹を壊しているかもしれませんし、お腹を壊す予兆としての腹痛を伝えてくれています。
体調の変化や、もしウンチが出た時には、どんなウンチなのか便様を確認して、ゆるい便や下痢であったり、普段と違う色の便が出て心当たりがない時にはかかりつけ医に相談しましょう。
トマトジュースを飲んで、未消化分が便の色を赤くしたりすることもあるので、そういった心当たりがあるかないかは大事です。
でも、心当たりがあっても、不安になったらかかりつけ医に見てもらったり、電話受診や、かかりつけ医のある病院の受付で診察を受ける必要があるか聞いてみたりして良いと思います。
お腹の不調では無いケース
「お腹が痛い」と子どもがサインを出してくれた際に、これまでのようにいわゆる腹痛の症状であるケースが多いのですが、小さい子ほどお腹の不調では無いケースがあります。
たとえば、消化器系以外の内臓疾患があった場合には、子どもは位置を示したり臓器の名前を伝えられないので、腹部から感じる痛みは「お腹が痛い」と伝えるしかないんです。
また、体調が悪くてしんどい状態を「お腹が痛い」と表す子実際に何人も見ました。熱があることだったり、吐き気があることを、どうにか大人に伝えようとしてくれて「お腹が痛い」と不調を伝えてくれたんだろうなと思います。
ストレスがある時など
最後に、ストレスがある時や、精神的にしんどい時にも、稀にですが「お腹が痛い」と言ってサインを出す子もいます。
多くの子はこうした場合には「イヤ!」と言ったり、もっと感情や行動で示してくれるので分かりやすいのですが、時おり「お腹が痛い」などの言葉を使って表す子もいます。
主観ですが、3歳以降の子くらいから見られたりするので、「イヤ!」と言うのが苦手だったり、格好悪いことと思っていたりして、何かで代用して伝えたくて「お腹が痛い」を使っていた印象がありました。
保育園だったのて、集団でしなくてはいけないことがあるけど混ざりたくない時とか、お迎えが遅くなってしまった日に寂しくなった時とかに、
そうして伝えてくれた子がいたので、少し周りを意識した時の代替表現なのかもなと感じたりもしました。
「お腹が痛い」と言われた時にすること
もしもおうちで「お腹が痛い」と子どもに言われたら、まずはお腹の調子や体調を確認して、痛みが強そうだったり、頻繁に言うようならかかりつけ医や近くの病院で相談しましょう。
病気に関しては、どれだけ子どもを見ていても親も保育者も素人判断しかできないので、僕は少しでも不安があるなら医師を積極的に頼るべきだと思っています。
保育園では常駐看護師さんに相談ができたりする環境は、本当に安心します。
体調不良であったり、怪我などであったりではなく、「お腹が痛い」と言っている場合には、まずは嘘だと思ったりはしないで欲しいです。
何か不安なことがあったり、その時の環境によって本心を伝えることができないケースがあったりするからです。
仮に、気を引くための嘘だったとしても、それはストレスや不安のサインと受け取ることができます。悪いのは嘘で伝えた子どもではなく、嘘をつかざるを得なかった状況が悪いだけです。
子どもは色んなサインを送っている
今回は、「お腹が痛い」はどんなサインを示しているのか?について解説していきました。
素直に受け取ることができるケースもあれば、成長や発達の過程にあることで的確に表せていないケースもあったり、体調ではなく精神面やストレスからくるサインであったりと、「お腹が痛い」のサインは様々です。
今回は僕が保育現場で実際に耳にしたことがあるので「お腹が痛い」というサインを取り上げましたが、日々の生活の中で子どもたちは大人に何かを伝えるために子どもたちなりの工夫をしています。
大人は言葉の発達をしているので、意味のある文章はそのままの意味で受け取る癖がついています。それを知らないと、子どもが嘘を言っていると感じてしまったり、大事なサインが隠れていたことを見逃してしまう可能性もでてきてしまいます。
子どもたちの伝えたいことは何か?を想像しながら関わることができると、大事なサインを受け取ってあげることが出来たり、もっと子どもたちの世界に寄り添えるようになると思います。
では、また次回のコラムでお会いしましょう。
またねー!
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