鼻血の対処法と必要な声掛け【毎日子育てプチコラム2.5】

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はい、みなさんこんにちは!男性保育士RyU先生です。

今回は「鼻血の対処法と必要な声掛け」をテーマに書いていきます。

 鼻血は少し鼻の粘膜を傷つけただけでも出てしまうものですが、出血量が多かったりすると不安になるし、専門外となるので詳しくここでは触れませんが大きな病気の兆候として出ることもあるようです。

 今回は、日常的な鼻血の対処法について、ちょうど看護師さんに聞く機会があったので、保育士として習った知識と併せて紹介します。

 加えて、鼻血が出てしまって不安になっている子どもに対して、保育士はどんな声掛けをするのかを紹介します。 

さっそく、一緒に学んでいきましょう!

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鼻血の対処法と必要な声掛け

 先日、同居している母親がくしゃみをした際に鼻の粘膜が深く傷ついてしまったようで、20~30分ほど鼻血が止まらず、鼻を抑えたティッシュが1分も経たずに真っ赤になって、のどに回ってしまった出血を口から吐き出すほどの重度な鼻血になってしまいました。

 その時に緊急受診をお願いしている時に、看護師さんが鼻血の対処法を教えてくださって、それを行いながら病院に向かい、最終的に電気メスで粘膜を焼いて止める処置をしました。2日ほど家で安静にしていましたが、もうすっかり元気なので良かったです。

 さて、子ども達の身体と、60歳を超える母の身体は違うので、そこまでの出血を伴うような深い鼻血は稀かとは思いますが、軽度の鼻血でも出血はやはり不安になりますよね。 

前提として、出血が止まらない場合や、鼻血の原因に心当たりが無い場合はすぐに受診

 まず大前提として、出血が止まらない場合や、鼻血の原因に心当たりが無い場合はすぐに受診してください。

 原因が分からない鼻血は、冒頭言ったように大きな病気が隠れているケースもあるようです。

 また、母の件ではないですが、粘膜を傷つけた一般的な鼻血でも、出血が止まらなくなることもあります。電気メスで焼き止める処置をしたくらいなので、急いで受診して正解だったと今も思います。 

鼻血の一般的な対処法

 では、具体的な鼻血の対処法を紹介します。

 まず、間違った対処法がコチラ。

間違った対処法

  • 鼻をかんで鼻血を出す
  • 上を向いて血を止める
  • 首の後ろをトントンする

 今もこうした間違った対処法が出回っているのかは分かりませんが、僕が小さい頃は本当にこういう対処法が言われてたし、祖母に実際に言われたような覚えがあります。

 ただ、これらは全て今では間違った対処法とされています。

 鼻からの出血がある時に鼻をかんでしまうと、傷ついた粘膜を余計に刺激してしまうし、せっかく血を止めようとしているカサブタを取ってしまいます。

 上を向いても出血は止まりませんし、上を向くことで鼻から喉に血が回ってしまい、血を飲みこむと気持ち悪くなることも多いので、上を向くのも間違いです。

 首の後ろをトントンは、ちょっと目的が分からないんですが、地域的な民間療法だったのかな?意味がないですし、やはり安静にすべき時に刺激を与える行為は不適切ですね。

正しい鼻血の対処法

 それでは正しい対処法をお伝えします。一回では覚えきれないと思うので、メモして貼っておいてもらうと、いざという時に使えるかもしれません。

〇鼻血の対処法

  • ティッシュやガーゼなどを鼻に詰めて圧迫する
  • 座れる場合には座って、顔を俯くような姿勢を取る
  • 鼻に詰めたモノは出血が止まるまで・医師に見せるまで交換しない
  • 口に回った血は飲み込まずに吐き出す
  • 長時間出血したり、大量に出血があれば耳鼻科を受診する
ティッシュやガーゼなどを鼻に詰めて圧迫する

 鼻血は多くが、くしゃみだったり、鼻掃除をした時に鼻粘膜を傷つけてしまうことで出血します。なので、基本的には、擦り傷などと一緒でまずは出血個所を圧迫止血をしましょう。
 この時には、柔らかいティッシュや、清潔なガーゼがあればそれらを用います。

 詰め物は鼻血を受け止めることが目的ではなく、鼻を内側から圧迫止血することが目的なので、しっかりめに鼻に詰めていきます。子どもが嫌がるなら、なるべく詰めた後に鼻を指でつまんで外側からも圧迫します。もちろん呼吸できているかは注意深く様子を見てくださいね。

座れる場合には座って、顔を俯くような姿勢を取る

 次に、座ることができる時には、椅子などに座らせて安静にします。

 そして、姿勢としてはやや俯く様な感じにして、鼻からの出血が喉にいかないようにします。
 経っている時でも、座っている時でも、病院に向かう時にもこうした姿勢が望ましいです。

鼻に詰めたモノは出血が止まるまで・医師に見せるまで交換しない

 鼻の詰め物は、血を受け止めるためではなく、圧迫止血が目的なので、なるべくなら交換はせずに出血が止まるまで詰めておきます。医師に見せる場合にも、詰めた状態で医師に見せる様にとのことでした。

 出血量によっては、詰め物がすぐに赤く染まってしまったりしますが、それでも交換はしません圧迫を続けながら、自然治癒でできたカサブタを剥がさないようにする為です。

口に回った血は飲み込まずに吐き出す

 出血量が多かったり、俯かずにいると、鼻で出血した血が喉に回ってくることがあります。

 口に(喉に)回った血を飲み込んでしまうと、気持ち悪くなったりするので、飲み込まずに吐き出させます

 鼻血だと分かってても、口から血を吐き出すのを見ると、すごく不安になるし、動揺してしうと思うのですが、そんな時こそ大人は落ち着いているフリをしながら対処しましょう。

長時間出血したり、大量に出血があれば耳鼻科を受診する

 正しい対処法を試して様子をみても止まらない時や、明らかに大量の出血が見られたり、長時間出血が続くようならすぐに医師を頼ってください。

 子どもの場合には、まずはかかりつけの病院に電話で相談してみて、どの診療科に観てもらえば良いか聞いてみましょう。基本的には耳鼻科に行ってくださいとなると思います。

 大人の場合には、血液をサラサラにする薬だったり、生活習慣病や基礎疾患を治療している人以外は基本的には耳鼻科になるかと思います。

鼻血の時の必要な声掛け

 出血って怖いですよね。大人でも自分の血を見ても怖いのですから、子ども達はもっと怖い思いをしていると思います。

 なので、安心できる声掛けをしてあげましょう。

 出血が多いと、大人も慌ててしまっていると思いますが、自分が落ち着くためにも、子ども達が不安を強くしない為にも、落ち着いているフリをしながら頑張ってください。

 声掛けのポイントは以下になります

  • 安心させる声掛け
  • 出血は止まることを伝える
  • 気持ちを受け止めてあげる

安心させる声掛け

 まずは不安になっている子どもが安心できるように、優しい声掛けをしましょう。

 手を痛い所に当てると痛みが和らぐように、言葉は心の手当てだと思っています。「大丈夫だよ」と子どもが落ち着くまで、何度でも伝えてあげてください。

出血は止まることを伝える

 また、大事なのは「この出血(鼻血)は、必ず止まる」ということを伝えてあげることです。

 大人は経験上、鼻血はある程度したら止まることを理解していますが、小さい子ども達にはその経験はありません。
 ちょっと想像してみて欲しいのですが、「止まらないかも?と思ってる出血」って、すごく怖くないですか?僕なら不安で泣き叫んじゃいます。

 また、子ども達は見通しが立たないことに強い不安を感じるものなので、対処をすれば止まるし、もし止まらなくても医師に診てもらえば大丈夫ということを伝えてあげます。

気持ちを受け止めてあげる

 鼻血が出て不安になれば泣いたり、「こわい!」と言うこともあります。

 詰め物は少し痛いですし、苦しいものなので、大好きな大人にされたらビックリしちゃいますよね。

 医師の診察時も、あまり知らない白衣の大人に鼻を覗き込まれて、必要ならよくわからない器具を鼻に入れられてしまうので、「いやだー!」、「こわいー!」と泣いてしまう子を病院ではよく見かけます。

 どれも、大人の目線では「治療の過程だから大丈夫」と我慢できるものも、子ども達はそれを言葉で理解しても感覚としては恐怖や不安が勝るものです。

 こわい、いやだ、不安・・・色んな感情をまずは受け止めてあげましょう。「そうだね、怖いね。でも大丈夫!」と声をかけ続けましょう。 

正しい対処法と必要な声掛けを日ごろから意識しておこう

 ということで、今回は「鼻血の対処法と必要な声掛け」をテーマに考えてみました。

 たかが鼻血でも、されど鼻血。間違った対処法は治癒を遅らせ、子どもの負担を増やしてしまいます。

 正しい対処法と必要な声掛けを知って、繰り返し確認して日ごろから意識できるようにしておきましょう。いざという時は、大人もパニックになります。
 その時に調べても、正しい情報にたどり着けないことがあったり、実践できるだけの心の余裕はないかもしれません。

 日ごろから意識しておくことで、自分も安心しますし、一番不安になっている子ども達を少し安心させてあげることが出来るかもしれません。

 しつこいようですが、大前提として、出血が止まらない場合や、鼻血の原因に心当たりが無い場合はすぐに受診をするようにしてください。素人判断はしないようにしましょう。

では、またね!

 

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