[テーマ:ことば]子どもを安心させる白い嘘と優しい真実[day30]

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はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。

まだまだ通過点ですが、ついに30日連続投稿を達成しました!

『保育ちょい足し』でも触れましたが、継続力のパワーをもっもっと高めていきたいと思います。

さて、そんな第30回目となる『毎日子育て小話』ですが、タイトルがもはや文学小説のタイトみたいになってますね。

もちろん、小説をしたためるのではなく、子育てに関することです。

白い嘘(white lie)とは英語の慣用句で「相手を傷つけない為の小さな嘘」のことを言います。

日本語では方便と少し近い感じがありますね。

子どもたちに何かを伝える時に、不安を少しでも少なくするのに、使い方次第で白い嘘はとても役立ちます。

また、それとは反対に、真実をあえて伝えることで安心感をいだけることもあると思います。

子どもの為を想う「白い嘘」と、「優しい真実」について解説します。

では、さっそくいってみましょー!

子どもを安心させる白い嘘と優しい真実

子どもたちは日々未知のものと触れ、時に怖くなってしまったり、不安になったり、時に楽しくなったり、喜んだり、刺激的な日々を過ごしています。

そんな子ども達に私たち大人は、無用な不安をさせたくないからと、小さな嘘を伝えたり、時にダメと分かっていても話を逸らしてしまったりしています。

今回は、子どもたちを安心させる「白い嘘」と「優しい真実」のもつ力について詳しく触れていきます。

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定期的に新しい玩具に触れる経験は、レンタルサービスならではのメリットです。
回収された玩具は、消毒を徹底し清潔な状態で、次のお家へ。

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不安とは氷山の様なもの

不安というのは大きな氷山の様なものだと思っていて、不安感が気分や態度に出る時には水面から氷山が顔を出し、

水面に隠れた部分にはより大きく厚い不安が沈んでいます。

不安が表に出やすい人は比較的水面に近い所で氷が育ち、不安が内に篭もりやすい人は水面より深くで氷が育つ。

こんなイメージで、大きく間違ってはいないのかななんて思います。

不安は「知らない」、「分からない」といった未知からくる不安感

物理的な「高さ」、「速さ」のような不安感

心理的な不安感

そして「なんとなく怖い」という肌感や第六感

こうした不安の種を感じた時に、不安の氷山は徐々に大きくなっていきます。

大人が、子どもの為に嘘をついたりするのは、未知からくる不安感や心理的な不安感を和らげる為です。

白い嘘は暖かく不安の氷層を溶かす

「white lie=白い嘘」は相手を傷つけない為につく嘘のことを指すそうです。

子どもの不安を和らげる為につく嘘の中にも白い嘘がありそうですね。

僕は良くも悪くも嘘が苦手で、ちょっと例を考えてみたんですが思い浮かばなかったので検索してみました。

白い嘘の例

どこかの調査では男性より女性の方が圧倒的に「白い嘘」は必要なことがあると考えているそうです。(へえー)

・取引先とのトラブルを未然防ぐために「お酒は飲めない」と伝える

・何度か聞いたことがあるエピソードも角が立たないように「それもう聞きました」とは伝えない

なんてものから、

・病気の家族に少し長い余命を伝えた

というものまでありました。

氷の表層を溶かす白い嘘

この例になるようなエピソードから感じるのは、白い嘘を告げる相手の不安感という氷山の、表層部分を溶かすような行為だということです。

大病の不安という、水面よりも深くにある氷はなかなか小さくできませんが、家族の白い嘘によって「目先にある死」というより表にある不安感は少し和らいだのかもしれません。

今はコロナであったり、生活の変化であったり、自然災害であったり、子どもたちもたくさんの不安をもっていると思います。

「怖くないよ、大丈夫」と告げることが、例え嘘であったとしても、それによって子ども達の抱える不安の少しでも溶かせるなら、小さな嘘も必要なことなのかもしれません。

真実は時に不安を小さくする

子どもの不安を小さくしようと考える時、どこかで「まだ理解できないことを今伝える必要はない」と思うことありませんか?

これは、僕の幼少期の経験なのですが、病気の兄の手術や治療費について家族で話しているところを、本当にたまたま聞いてしまったことがありました。

まだ小学4年生くらいだったので、病気の話はほとんど分かりませんでしたが、もう小学4年生だったので、かかる手術代や治療費の莫大さは肌で感じてしまいました。

それを機に、僕はそれまで以上に「良い子でいなくちゃいけない」、「物やお金を安易に欲しがってはいけない」、「自分は兄の代わりにも勉強も運動も頑張らなくちゃいけない」と思うようになりました。

後々になり、手術や治療費は、様々な制度が適用されて、自己負担はものすごく小さかったということを知ります。

そんなことを家族に伝えた時に、母親は真剣に「そっか、そんな不安を抱えちゃってたんだね。ちゃんと、話に混ぜてあげてればよかったね、ごめん」と謝ってくれました。

過去は変えられないので、もしその時に真実を告げられていたとして、僕の不安が解消されたのかは分かりませんが、真実を聞いていたら変わったこともあったのかもしれません。

コロナや自然災害について伝えることも重要かもしれない

今、子どもたちを取り巻く環境は、劇的に変化し続けていますし、大人も経験してこなかった感染症による締め付け、多発する自然災害の不安など、厳しい環境下にあります。

子ども達がそうした不安から「これって本当に大丈夫なの?」と聞いてきた時に、「白い嘘」が必要になる時もあるかもしれませんし、真実をしっかりと伝えることが必要になることもあるかもしれません。

白い嘘を伝えるか、真実を伝えるかは、年齢やお子さんの性格、その時の状況によって、どちらがより適切かは変わってくるものだと思います。

ただ言えるのは、どちらを選んだとしてもそれがお子さんの為を思ってのことであれば不正解ではない。ということ。

そして、子どもたちは確かにまだまだ弱い存在ですが、大人が思うよりも真実と向き合うだけの力を持っているのではないか、ということです。

子どもの為を思い、考え、伝える

今回は、英語表現の「白い嘘(white lie)」という、相手を傷つけないようにつく小さな嘘と、真実のもつ優しさについて解説してきました。

どちらが正解か不正解かというのは、判断がすごく難しいものだと思います。

もし判断できるとしても、それは結果論に過ぎないかもされません。

大切なのは、自分の為に嘘をついたり、真実を突きつけたのか、

家族や子ども、相手の為に、相手を想って、思い悩んで、どちらの方法であれ伝えたのかだと思います。

窮屈な日々、様々な予測される不安、大人でもすこし怖いこの生活ので、子ども達も日々一生懸命に頑張っています。

ぜひ、あなたなりの配慮で、子どもの不安を和らげるには、未来に希望を持ってもらうにはどうしたら良いのか?

相手を想って、考えて、そして伝えて見て欲しいなと思います。

では、今日も元気にいってらっしゃーい!

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