[テーマ:ことば]子どもの流行り言葉との上手な付き合い方[day31]

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はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。

子ども達は流行に敏感で、大人がついていけない程の早さで「流行り言葉」を駆使したりしますよね。

昨年は僕も好きなAdoさんの『うっせぇわ』という楽曲の影響を受けた子どもが多く、「うっせぇわ」という言葉を使う子どもたちが問題視されるような時期もありました。

今回は、そんな「流行り言葉」や、大人の感性では「汚く聞こえてしまう言葉・表現」とどう向き合っていけば良いかを解説します。

では、さっそくいってみましょー!

流行り言葉との上手な付き合い方

いつの時代も、流行やブームがあって、色んなものが栄えては廃って、多くのものは一過性の生涯を終える中で、ひと握りは時代に定着します。

ほぼ全ての形容詞の意味をもててしまう「ヤバい」も、当時はすごく問題視されていましたが、今は定着しています。

また、冒頭でも例にあげた『うっせぇわ』という楽曲は今でも人気ですが、それを子どもたちは日常では使わないという選択をしました。

楽曲は定着したけど、流行り言葉としては定着しない。という、1つの例かもしれません。

さて、そんな流行り言葉と上手に付き合うにはどうすれば良いのでしょうか?

その答えを僕は次のような段階を踏んで、考えています。

  1. まずは流行の推移を静観する
  2. 不快に思う人もいることを伝える
  3. 他にも表現がある日本語の楽しさを伝える

では、それぞれを詳しく解説していきましょう。

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1.まずは流行の推移を静観する

流行り言葉は一様にしてインパクトが強いものです。

「ヤバい」という言葉の出現は、皮肉にも「それはヤバい」と感じたものですし。

『うっせぇわ』が流行ると、そのキャッチーなメロディから、若者だけでなく小さな子も楽しそうに歌い、

それを見守る保護者からは「汚い言葉をおぼえてしまった」という不安も見られました。

「ヤバい」は今では全世代で使うようになって、古き良き形容詞が失われる不安もありましたが、

オールマイティに使える言葉だからこそ、「ヤバい」が表す真意を、文脈から感じ取る。という流れとなり、古き良き形容詞も未だに褪せることなく存在しています。

『うっせぇわ』も楽曲の人気は衰え知らずですが、日常の中で「うっせぇわ」と無闇に言う子どもはほぼほぼ見られません。

このように、流行り言葉が出始めた時に感じた不安は、流行が少し収まって後に評価をするしかないわけです。

一過性でほとんどの流行り言葉は自然と消滅していくのに、その全てにアンテナを張って、子どもが使ったら注意して、では負担が多いです。

なので、まずは「流行り言葉」が出てきたら、流行の推移を静観しつつ、

もし汚い言葉と感じたり、誰かを不快にさせるリスクがあると感じたりしたら、どのように子どもにそのことを伝えたら良いのかを考えるようにしましょう。

2.不快に思う人もいることを伝える

もし、出てきた「流行り言葉」が、聞く人によっては不快に思われる可能性があるとしたら、その事実を伝えましょう。

言葉にも相性があるので、言い手によっても印象が変わりますし、聞き手によっても受ける印象が変わるものです。

なので、どんな言葉であれ、少なからずその言葉で傷ついたり、不快に思う人がいる。この事実も忘れてはいけません。

「うっせぇわ」という言葉は、会話の中で使われてしまうと恐らく多くの人が不快になるかなと思います。

だから「「うっせぇわ」なんて言うものじゃありません!」と、叱りつけたり、押さえ付けるのも少し不自然です。

大切なのは、子どもがその言葉を使ったら不快になったり、悲しくなったりする人がいる。ということを理解することです。

それが理解できていれば、子ども達は賢いので傷つけると分かっている言葉を敢えて使うことはしません。

でも、まだ子どもなので、楽しい響きと感じていたり、ふと傷つく人がいることを忘れてしまって、つい口から出てしまうこともあるでしょう。

その時には、もう1度その言葉で傷つく人がいるかもしれないことを、つい口に出たことで悲しくなった人がいることを冷静に伝えてあげれば良いのです。

3.他にも表現がある日本語の楽しさを伝える

僕はこうしてブログを書いたりしているくらいですし、読書家ではないですが、それなりに本を読むのも好きなので、いわゆる「日本語の美しさ」に魅力を感じます。

なので、少し手間は増えるかもしれませんが、その言葉を受け取り手がどう感じるのか?を伝えると共に、

日本語には、こんな表現もあるし、あんな表現もある、時と場合で言い方を変えたりもする、そんな楽しさ、美しさを伝えることができるともっと良いのではないかなと思っています。

その「ヤバい」はどんな気持ち?

例えば「ヤバい」という形容詞であれば、子ども達が「ヤバい」と表現した時に、「そのヤバいはどんな気持ちのヤバいかな?」と聞いてみます。

これは尋問ではないので、あくまでも子ども達の感性のより深いところに触れる為の質問です。

年齢が小さいほどに、少し難しいところもあるので、「楽しくってヤバい?」、「悲しくってヤバい?」、「美味しくってヤバい?」と、初めは手を差し伸べましょう。

こうすると、便利すぎて少し深みのない言葉の様に感じていた「ヤバい」にも、その文脈に隠された色とりどりの感情、感性が入っていきます。

流行り言葉の是非でなく、流行り言葉との付き合い方に目を向ける

今回は、ときおり話題となる「流行り言葉」との上手な付き合い方について解説してきました。

流行り言葉は、多くのものが一過性で、敏感な子どもたちはすぐにそれらに飽きてしまうものです。

ですが、ときおりその中に後世でも使われるようになる言葉もあって、その言葉の移り変わりもまた日本語の楽しさのひとつかなと思います。

流行り言葉との上手な付き合い方は次の3つのことを意識しましょう。

  1. まずは流行の様推移を静観する
  2. 不快に思う人もいることを伝える
  3. 他にも表現がある日本語の楽しさを伝える

これらが出来るようになってくると、「流行り言葉」を駆使する子ども達との関わりが変わります。

そして、子ども達の「流行り言葉」との関係性もまた変化していくはずです。

「流行り言葉」は、時間の流れの中で必ず発生するものです。

それははるか昔から続いているもので、子ども達が輝く未来でもきっと同じでしょう。

なので、「流行り言葉」の是非について考えるよりも、どのように向き合っていくのか?

それが大事なのではないかなと思います。

では、更新遅くなってしまってすみませんでした。

半日も残ってないけど、今日も元気にいってらっしゃーい!

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