不正をさせない証拠能力の高い勤怠記録の方法[保育ちょい足しvol.4]

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はい、みなさんこんばんは!男性保育士のRyU先生です。

オミクロン株は、これまでのタイプと異なり子ども達の感染例が多くなってきていますね。

まだ、サンプル数が少ないとのことで、引き続き注視したいのですが、

これまで家庭内感染が主となっていたのが、保育施設での感染例も多いということのようです。

今も保育園では十二分に感染対策はされているものと想像しますが、働いている職員はもちろん、預かっているお子さんを守るために、

また、お子さんを預けて働いている保護者の、社会機能を止めない為にも、より一層の対策を講じて貰えたらなと思っています。

さて、今回は勤怠記録について、

万が一にも「残業代未払い請求」や、「業務改善を求める」裁判を起こすような事態になった時にも、

きちんと機能する勤怠記録の取り方を解説します。

これを徹底することで、自身のことを守ると共に、運営側からしても不正をしにくくさせる効果がある物だと思います。

職場に不安がある方も、そうでない方も、ぜひ効力のある勤怠記録の残し方を覚えて欲しいなと思います。

不正をさせない効力のある勤怠記録の方法

みなさんの保育園は、どのような形で勤怠記録をしているでしょうか?

ほとんどの場合は以下のような方法で、日々の勤怠記録をしているものと思います。

  • 勤務記録表に自筆で記入する
  • タイムカードを押す
  • PCなどで勤怠記録を打ち込む

基本的にはこの3つの方法が一般的かなと思います。

中には、勤怠記録そのものを付けていない園があるというのも聞いたことがありますが、みなさんの勤めている園がさうでないことを願っています。

結論からいきましょう。

不正をさせない効力のある勤怠記録の方法はこれです。

  1. 勤怠記録を1分単位で必ず記録する
  2. 園の勤怠管理をするものと、時間が分かる時計などと一緒に写真で記録する

面倒くさい、と感じた人も多いかもしれませんが、

逆に言うと、これをしていなかった場合には、後々にトラブルが起きた時、

本来の勤務時間を証明する為の、証拠としての効力がない、もしくは低い勤怠管理をさせられている。ということになります。

少し危機感が湧いてきましたか?では、もう少し解説を続けます。

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本来の勤務時間

次に確認しておきたいのが、みなさんの務める園で「どのように勤怠時間が取り決められているのか?」です。

保育園はよく、保育室に入る時間から退勤する時間を「勤怠時間」と扱っているケースがあります。

これ実は正しくありません。

本来の勤務時間というのは、

「着替え」や「保育室に入る前の準備」、場合によっては「勤務前残業」の時間から

業務が全て終わり、残業があれば残業時間を含めて、園から出る為に「着替え終わる」までの時間になります。

着替えや前準備に関しては、かなりグレーな感じもするのですが、

本来の勤務時間は、園が定めたシフトに記載された時間だけではない。ということは、知識として知っていてください。

なので、もし8時間拘束で1時間休憩の勤務だとするのならば、本来は着替えや準備、後片付けと着替えも含めて8時間でなければいけないのです。

そこから外れた時間は、全て「残業」になり、別途賃金が発生するものです。

そうです、何人かの方は、自分で自覚がないままに日々サービス残業をしている可能性があります。

もしそうであれば、その危機感を持ってください。

勤務時間は1分単位でつける

アルバイトをしている時に、「タイムカードは15分毎で記入して」とか、「うちは30分で区切ってるから」なんて言われたことはありませんか?

ある日に「まだ5分あるのにあがらせてくれて、その5分も給料にしてくれた優しい!」

そしてまたある日に「あー、今日は3分過ぎちゃったけど、いつもおまけにしてくれてるし、この3分は仕方ないか。」

こんな経験ある方も居るんじゃないでしょうか?

今の保育園での記録はどうなっていますか?

もし、勤怠管理では15分単位で書くなどのルールがあるとしたら、別途で必ず1分単位の勤務時間を手帳や、スマホなどのメモに残すようにしてください。

例え園のルールだったり、上司の指示であったとしても勤怠管理に自分で付けたということは、施設側からすると「本人が納得した上でこの時間で記録をした」証拠になります。

それを覆すには、より細かな記録を取る以外ありません。

1分単位で時間をつけつつ、もし勤務外労働にあたることをする場合は「何をして、どの程度の時間がかかったのか」も一緒に記録します。

どんな業務で残っていたかがわかると、作業時間の目安も分かりやすくなるので、証拠としての効力が高まるからです。

園の勤怠管理と、時間が分かる時計と一緒に写真で記録する

勤怠記録をする時には、園で決められた勤怠記録を記入して、時刻が分かる時計と一緒に写メなどで記録して保管します。

退勤時間と、その時計の時間とが同じであれば、退勤時間の証明となるからです。

この時に、電池式の時計ではなく、電波時計や、今なら園のパソコンの時刻や、スマホの時刻を写すようにします。

電池式だと、時計の針を動かしての偽造ができるからです。

もし、サービス残業の未払い請求であったり、業務改善の訴えを起こす場合には、

弁護士や、そうした法律や制度に詳しい専門家が一緒に動いてくれます。

ですが、彼らは味方ではなく、あくまでも中立的な共闘相手だと思ってください。

中立なので、どれだけあなたがサービス残業で残っていても、証拠能力の低いものでは、彼らもそれを武器に戦うことはできないんです。

だから、記録を取る時に妥協をしてしまうことは、そのまま自分が不利になる可能性を見過ごしているということになります。

誰が見ても同じで判断ができるのが大事

不正をさせない効力のある勤怠記録の方法、そしてもし不正があった時に証拠としての力を持つ勤怠記録の方法は

誰が見ても同じ判断ができる記録を残すことです。

つまり、

  • 1分単位で勤怠記録がされている
  • 何をして残業したのかが分かる
  • どの程度の時間残業したのかが分かる
  • 園の勤怠記録と実際の記録が異なっている
  • 出勤退勤時に時刻を画像として保管している

これらが、全て揃っている必要があります。

すごく面倒ですよね、手間もかかりますし、これみよがしに記録をすると圧力がかかるかもしれません。

ですが、これをしたかしていないかで、トラブルがあった時に十分な補填がされるのかどうかを大きく分けてしまいます。

そんな悔しい思いをする保育士を僕は見たくないので、少しでも危機感を持った人がいれば今日からこの記録を開始してください。

そして、疲れているでしょうけれど、思い出せる範囲で過去の記録も書いてください。

思い出して書いたものは、証拠としての力は少し弱いですが、もし相手に不正があると認められれば、そうした記録も信ぴょう性の高いものと判断されます。

どうか無知や、面倒が理由で搾取され続けることだけはしないでください。

もっと詳しい内容にも後々に触れたいと思っていますので、今の園に不信感がある方はぜひブックマークして更新を待ってくださいね。

では、今日も一日お疲れ様でしたー!

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