質の高い保育園のサービスの二極化【保育ちょい足し】

この記事は約6分で読めます。

 これから先の保育園はどうなるのか不安・・・

 保育士として今のままで良いのだろうか・・・

 そんな悩みや不安を抱えている人は、ある意味で保育園という施設・サービスの転換期に敏感になれている人かもしれません。

 これから先の時代の変遷の中で、起こるであろう保育園の変化について、数回に分けて考察していきたいと思います。

今回のテーマのポイント

 今回のテーマを最後まで読むことで以下のことについて理解が深まります。

  • 保育園は質の高い保育園と低い保育園で二分される
  • 質の高い保育園のサービスの二極化
  • 自分の保育観を今からでも意識するのが大切
  • 保育士は保育園を吟味し、保育園も保育士を厳選する時代がくるかも

 今回は『質の高い保育園のサービスの二極化』をメインに解説していきます。

 では、さっそくいってみましょー!

前回の記事も併せてご覧ください

 前回の記事では「保育園は質の高い保育園と低い保育園で二分される」をメインに解説しています。

 これまで不透明な環境に甘えてきた質の低い保育園と、透明性の確保やICT導入などの未来を見据えた質の高い保育園との差が、

 近い将来やってくるDX(デジタルトランスフォーメーション)や、ビッグデータ波を受けて、より差が広まっていくことについて解説しています。

木のおもちゃのサブスク

おもちゃのサブスク。
定期的に新しい玩具に触れる経験は、レンタルサービスならではのメリットです。
回収された玩具は、消毒を徹底し清潔な状態で、次のお家へ。

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定期的に新しい玩具に触れる経験は、レンタルサービスならではのメリットです。
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質の高い保育園のサービスの二極化

 はい、みなさんこんにちは!保育士りゅう先生です。

 今回は、前回お話しした、質の二分化の先にある、質の高い保育園が二極化したサービスを展開していくのではないかということについて解説です。

 その二極化とは、「より先進的な保育」、「より自然的な保育」の二つになっていくのではないかと考えています。

 簡単に説明していきます。

保育というサービスの転換期にある

 少し前から、保育の場にも先進的な技術が取り込まれるようになってきましたよね。

 有名なところで言うと、午睡の時に子ども達の衣服に専用の機材を取り付けることで、午睡中の体位であったり、異変を知らせてくれる装置があります。

 また、事務的なものでは、連絡帳やおたよりの電子化が進んでいますし、少しずつですが動画などのコンテンツを利用した「英会話」や「体操」の時間というのも取り入れている保育園が増えてきています。

 また、各自の園のPを活用したり、youtube動画を投稿する園も増えてきていて、一昔前なら「ご法度」だったであろうことが受け入れられている転換期にあるように思います。

 ここまでに解説したものは、今は先進的な保育園だけが試験的に取り入れているものだと思いますが、恐らくしばらくするとどの園も導入することになっていくものかと思います。

 なぜなら、導入するデメリットが、導入・維持コストくらいしか無いからですね。

 新しい技術を取り入れることで、より子ども達に質の高い保育を提供し、保護者との連携を密に取りながら、職員負担を軽減させる。そうした望ましい変化の波がやってきているんだなと思います。

より先進的な保育

 では、より先進的な保育とはどうなるのかと考えると、保育に活きるデータやサービスの活用をしていくことになると考えています。

 具体的には、ライブストリーミングを活用することが一つ上げられるかなと思います。

 5Gで高容量の動画を楽しめるようになりましたが、次にくるのは6Gでのライブつまりは同時生中継が当然にできる時代です。

 そうなると、世界中のどこの、だれとでも繋がることができるようになりますから、英会話や運動など外部コンテンツとの関わり方が一新されます。

 英会話では、海外の講師を世界のどこからでも中継で招くことができ、ほぼほぼラグがない状態で、コミュニケーションを取ることが可能になります。

 スポーツに特化した講師と中継を結べば、子ども達の様子を見てもらいながら同時にアドバイスをもらえるようになります。

 ひいては、職員の研修などにおいても活用することができるようになると思うので、有名な講師と中継を繋ぐことで、これまでの研修では不可能だった対話までも可能になっていくんだろうと思います。

 先進的な技術を活用して、より保育の質を高め、保護者のニーズにマッチするサービスを目指していく保育園の形です。

より自然的な保育

 そして、もう一つの道としてより自然的な保育を目指す道があります。

 つまり、これまでの良き文化を踏襲しながら、自然との関りを大切にしたり、人との触れ合いを尊重したり、目的をもって自然物や人工物の媒体に触れる機会を設けたりしていく形です。

 これは温故知新で、今でも実施している保育園があるように感じるかもしれませんが、先に述べた保育サービスの転換期を迎えたからこそ、より深く追求することができるものだと思っています。

 職員の負担が軽くなったからこそ、空いた時間で研究ができるようになり、準備や実践することができるものだからです。

 自然との関りは、研究や準備が簡単と勘違いされやすいですが、実際には「なぜ自然と関わるのか」という目的をもって、研究し、安全に行うための準備をして、実践する必要があります。

保育園の特色はより濃くなっていく

 少し先の未来で、保育園の特色はより濃く、深みを増していくことになっていきます。

 その時に、保育士が直面するのは、『保育園の特色』と「自分の保育観」とが一致しているのか、近しい部分にあるのかという問いになります。

 職場環境が改善されていき、どの園でも最低限当然の労働基準が遵守されるようになった時に、「なぜ自分はその園で保育をしているのか?」という根本的な疑問とぶつかることになると思います。

 今は、どの園でも業務負担が大きく、職場を変えるという選択肢があまり出てこない人もいるかもしれませんが、少しずつ「自分の保育観とは」、「譲れないもの」、「譲歩できるもの」は何だろう?

 そんなことを考えていってもらえると良いのではないかなと思います。

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