[子育てと心]育児ストレスを明確にして上手に付き合う3つの思考法[day13]

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はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。

今日はこちらは穏やかな天気で、冬の澄んだ空気も相まって空が綺麗です。

では、今日もさっそく本題にいってみましょー!

自分のストレスに目を向ける

育児ストレスという言葉は、おそらくほとんどの皆さんが聞いたことがあるかと思います。

そうですね、育児の中で感じるストレスのことで、あまりにも育児ストレスを溜めて誰にも助けを求めることができないと、虐待などに発展する可能性もある重要なことです。

ですが、育児ストレス自体は0にすることはできませんし、育児の好き嫌いや、得手不得手に関係なくどのママもパパも感じているものです。

つまり育児ストレスは「どのように付き合っていくか」ということがすごく大事になります。

今回は、育児ストレスについて、どんなことが辛くて、どの場面で強くストレスを受けやすいのか?を明確にしていきながら、

それらを踏まえてどのように向き合うのか?について解説していきます。

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おもちゃのサブスク。
定期的に新しい玩具に触れる経験は、レンタルサービスならではのメリットです。
回収された玩具は、消毒を徹底し清潔な状態で、次のお家へ。

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自分のストレスを明確化する

さて、育児ストレスと上手く付き合っていきたいのですが、育児ストレスといっても何だかまだ抽象的です。

抽象的なまま対策をとろうとしても、敵の姿も見えない暗闇で闇雲に戦うようなもの。

なので、もう少し「自分の育児ストレス」というものを細かくわける『細分化』をして、どんな時に強いストレスを感じて、どんな時に1人では抱えきれないと感じるのかを明確にしていきましょう。

ここで言う1人というのは物理的な話で、夫婦でバランスよく育児の時間を取っている方も、祖父母に預ける、施設に預けることが多い方も、1体1で子どもと向き合っている時のことです。

僕が現場で相談を受けたことのあることや、子ども達との生活を想像した時に、疲れたり悩んだりすることがあるんだろうな、と思うものを細分化の例としてリストアップしてみます。

この中に当てはまるものも多いと思いますし、実際に子ども達と日々を送るママパパだからこそ、感じるものもあると思います。

正解不正解はないので、まずは思いつくだけ書く!くらいの気持ちでとにかくリストアップしてみましょう。

育児ストレスを細分化して明確にする

※かっこ内も別で考えましょう

  • 食事(メニューを考える・準備・食べさせる・片付け)
  • 睡眠(子どもの睡眠時間・寝かしつけ・夜泣き・起床)
  • トイレ(トイトレ・おもらし・おねしょ)
  • 洗濯(洗濯量・洗濯回数・干す・畳む・しまう)
  • 我慢(オシャレ・トイレ・睡眠時間・息抜き・旅行・趣味・仕事)
  • 送り迎え
  • 兄弟げんか
  • 成長(人見知り期・イヤイヤ期・ギャングキッズ(4歳頃)・1年生問題・思春期・反抗期)
  • 育児が好きではない
  • 育児が苦手に思える
  • 育児知識が十分でないと感じる
  • 安全、危機管理の不安(誤飲・誤食・怪我・病気・事故)
  • 家族の助けが得られない
  • サービス、制度(利用出来るものが分からない・近くにない・金銭的に難しい)

などなど。

思いつく限りでリストアップしてみましたが、ここにはないものが思い浮かんだ人もいると思いますし、こんなに思い浮かばなかったという人もいると思います。

リストの例の中から、そういえばこんな時に辛いかも!と思ったら自分のリストに加えてください

また、リストアップしたものを見て、育児ストレスはこんなに多くないという人もいれば、もっと多くの場面でストレスを感じているという人も居るでしょう。

育児ストレスの種類が多ければダメとかではありませんし、種類が少ないからストレスが小さいわけでもありません。

ここで大事なのは、自分がどのシチュエーションでストレスを感じているのかに気づき自覚できるようになることです。

そして、1口に「食事時が辛い」と思っていた人も、細分化してみると「メニューを考えるのは別に嫌じゃないな……」、「食事はたまに面倒だけど、ストレスを感じるほどではないかな?」、「そうか、せっかく作ったものを好き嫌いして残されるのが苦痛なんだ!」と、

それぞれに、食事の中でもストレスの有無や強弱があることに気がつくと思います。

これが、細分化したことによって、自分のストレスがどこにあるのかを明確化したということです。

明確にしたストレスを小さくしていく

育児ストレスと大雑把にとらえていたものを、細分化していくことで、自分の育児で受けるストレスの正体が見えてきたかと思います。

これでようやく、向き合うべき相手が見えてきました。

ですが、最初にも言ったように育児ストレスは0にすることはできません。

ここで、「0にしようしよう」と考えてしまうと、もしかしたら何か苦手なことをしなくても良い方法が見つかるかもしれませんが、ほとんどのものは避けて通れないことが多く、余計に辛くなってしまいます。

なので、今あるストレスを小さくして、かかる負担を軽くしていく、そんな方法に焦点を当てます。

これが上手に付き合うということだと考えています。

では、ストレスが明確になり、小さくするために行動したいのですが、具体的にはどうしたら良いのでしょうか?

3つの考え方を紹介します。

  1. かける時間を少なくする
  2. いい加減を目指す
  3. 助けを求める

それぞれもう少し詳しく解説します。

1.かける時間を減らす

自分のストレスがかかることに対してかける時間を短くします。

例えば、子どもに食べさせる時間が辛いのであれば、食事時間を意識的に短くします。

もちろん子どもが十分な栄養やカロリーを摂るだけ最低限の時間を削るようでは本末転倒ですが、「嫌いなものを食べさせるためだけに20分にらめっこ」していた時間や、

完食して欲しいあまりに、「あと一口なのに、子どもの集中力が切れて格闘する」ような時間は、思い切って削ってしまいましょう。

好き嫌いを肯定したいのではありませんし、完食をする大切さを否定するわけではありません。

ですが、自分自身が辛くなるほどのストレスがかかる時間なのであれば、その日は嫌いなものを残すことになっても、「2、3回挑戦させてみたけどダメだったから今日は終了!」と割り切る方がストレスは遥かに少なくなります。

それに、好き嫌いと向き合うなら、自分の心に余裕がある時だけでも十分ですし、普段のストレスを減らすことによって、まとまった時間で向き合う力も補充されていくものだと思います。

2.いい加減を目指す

これは新米のママパパや、真面目なママパパに多いかもしれませんが、育児に全力投球しすぎてしまうのもあまり良くないことだと思っています。

もちろん真剣に考えること自体は良いことに違いありませんし、子どもの世話を放棄すればそれはネグレクトという虐待になります。

そうではなく、安全や衛生面では気を張る必要があるけれど、それ以外の部分では張り詰めていた糸を1度弛めることも育児の中では重要なことです。

「いい加減」というと、どこかできることもしないで楽をすること、手抜きをすることのように受け取りがちですが、「いい加減」は良い意味でも悪い意味でも使われます。

そうですね、いいかげんに育児をして楽をするわけではなく、力の入れ具合をその時々に自分で加減してストレスや負担を軽くする。

そんな、良い加減のできている育児を目指して欲しいのです。

良い加減ができているということは、先程の張り詰めた糸を自分で上手く調整して、

途中でプチンと切れてしまったり、あまりにも弛みすぎてしまわないようにするということです。

例えば食事なら、レトルトや冷凍食品に頼ってみたり、

どうしても今日はトイトレをする気力がないのならオムツで過ごす時間を普段よりも多くしたり、

明日に2回回すことになるかもしれないけど、今日は洗濯を溜めてゆっくり休んだり、

子どもに皺寄せがあまりいかないように注意しながら、自分の心をいたわる為に加減する。これが、育児における良い加減ではないかなと思います。

真面目な人ほど、「良い加減」と「イイカゲン」を混同してしまいがちです。

もし、「良い加減」かどうかが不安になったら、加減してみた事で気持ちが楽になったり体が楽になったのか?

自分の中にしなかったことへの不安や自責とは別に、やましい後ろめたい気持ちがでていないか?

について、思い返してみましょう。

この時に、少し不安な気持ちがあっても、気持ちや身体が楽になっていて日々の生活や育児に対するモチベーションが回復しているようなら、それは良い加減が出来ていたことだと思いますよ。

3.助けを求める

育児ストレスを小さくするための、3つの考え方の中で1番ハードルが高いのが「助けを求める」ことだという人は多いでしょう。

ですが、最も即効性があって、効果が出易いものでもあります。

例えば、お風呂に入れることが苦痛であれば、旦那さんや奥さんにお願いする。

パートナーに頼むのが難しいのであれば、両親に来てもらうこともできます。

身近な助けが得られない環境にあっても、公共のサービスであったり、有料のサービスを受けることは可能です。

金銭的な問題があって有料サービスが難しくても、世帯に合わせた公共のサービスは、日本の場合は調べれば見つからないことはほとんどないくらいに、福祉や医療のサービスや制度というものは充実しています。

問題点があるとするならば、そうしたサービスや制度の情報や利用の仕方が子育て世帯に届いていないこと、

複雑で調べるのが難しい、そもそも市区町村の窓口に行くことに抵抗を感じる人が多い。という部分だと思います。

「助けを求める」ことは、恥ずかしいことですか?

「助けを求める」ことが楽をしていることなのでしょうか?

「助けを求める」ことは、自分自身の得手不得手や、ストレスのかかりやすい状況を理解して、それに対応しているということでもあります。

育児は命を護ることが最大の目的なので、どうしても気を張ってしまうし、どこか視野が狭くなりがちです。

更に、辛いと感じていたり、疲労やストレスが溜まると、人間としての当たり前の反応として視野はもっと狭くなり、息苦しくなるものです。

もし今、助けを求めることができる人が思い浮かばなくても、少し気持ちに余裕がある時に、

本当に助けを求めることができないのか、助けを求めたくないのか、考えて見てもらえたらなと思います。

そして、市役所などに足を運べるのであれば、今の家族や自分の状況で利用ができるサービスについて話を聞きに行くこともできると、

実際にサービスは利用しなくても、利用出来るサービスや制度があると知るだけでも強い心の支えになるはずです。

人に助けを求めることはとても大切な育児の技術なのに、ヒトに助けを求めることができずに辛い日々を送る人が少なくないのが、日本の育児に関する個人的な心配でもあります。

上手に付き合えるようになることも日々の成長

今日は、子どもと日々過ごすママパパの育児ストレスについて、

ぼんやりとしていた「育児ストレス」というものを、細かくわけて考えられるようになる為に明確化し、

明確にした問題点の中でストレスのかかるもの、ストレスが強いものを、0にするのではなく、少し小さくしていく為の3つの考え方について解説しました。

もう少し、噛み砕いて解説ができれば良いのにと歯がゆく思いますし、

それこそ、それぞれ個別のケースについて話を聞いたり、一緒に考えたりすることができればどれだけ良いだろうと、思っています。

力不足はひしひしと感じますが、お伝えしている情報や考え方が、少しでも読んでくれた人の心を支えたり、癒したりするものになってくれたら幸いです。

今日紹介した考え方は、どれもすぐに効果が合わられなかったり、なかなか実感できないかもしれません。

ですが、確実に言えるのは、この記事を読む前よりも「育児ストレス」との向き合い方は上手になっているということです。

子どもの成長のように、何かと向き合うということも日々練習して、意識して、少しずつ成長していくものです。

それを忘れずに、育児ストレスと向き合っていってもらえたらと思います。

明日は、子どものメンタルケアについて解説していきます。

では、今日も元気にいってらっしゃーい!

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