[テーマ:子育てと心]子どもの不安を取り除く声掛け。歯医者さんで泣く子どもを見て[day32]

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はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。

みなさん、歯は大切にしていますか?

僕は子どもの頃からちゃんとケアをしてこなかったことを激しく後悔している最中です。。。

虫歯治療と、歯のお掃除の定期検診で歯医者さんに行くのですが、ときおり小さい子が治療を受けているところを見ます。

口の中をいじられるって大人でも怖いですよね。

泣いている子も多くて、そばに居る歯科衛生士さんや、保護者の方が「怖くないらねー」と必死で声をかけています。

でも、子どもは「怖いー!!」と叫んでいます。

このことで、思うのは「怖くないよ 」という声掛けが適切なのか?ということです。

今回は、子どもを安心させる為の声掛けについて、歯医者での例を題材に解説していきます。

子どもが不安な時に安心出来る声掛けとは?

こうした場面は何も歯医者だけで起きるものではありません。

日常生活の中でたくさんこうした場面はありますよね。

子どもが不安になったり、怖くなった時に、大人は安心させたくて言葉を駆使して不安を拭いさろうと試みます。

ですが、当人にはなかなか響かない。

さて、これはどうしてなんだろう?

大きな原因は、「事実を否定しても納得するのは難しい」ということにあります。

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事実を否定しても納得するのは難しい

歯医者の例で言えば、

子どもが口の中に器具を入れられて、なんだか不快な音が口の中から嫌でも聞こえてくる。

虫歯は痛いし、そこを触られてる時も痛い。

この時に、子どもが「怖い」と思うのは、子どもならではの見通しが立てられない不安ではなくて、事実として「怖い」と感じている状態です。

なので、いくら大人が「怖くないよ?」といったところで、子どもからすると「怖いから怖い!」となるわけです。

子どもにとってはその時に「怖い」と感じていることは紛れもない「事実」なので、そこを否定しても納得が出来ないのだろうと思います。

気持ちを認めて、事実を伝える

では、どんな声掛けをすれば、子どもの気持ちに寄り添いながら、不安や恐怖を和らげてあげることが出来るのでしょうか?

ポイントとなるのは、次の2つの考え方です。

  1. 気持ちを認める(受容)
  2. 事実を伝える(理解・見通し)

それぞれ詳しく解説していきます。

どちらも、年齢問わずこうかがきたいできるものですが、1.は年齢に関係なく、2.は年齢が高くなるほどにより効果が期待できるものになります。

1.気持ちを認める

まず大事になるのが、子どものありのままの気持ちを受け止めることです。

「怖いー!」と泣いているなら、「そうだよね怖いんだよね」とそのまま受け止めます。

「やだー!」と泣いているのなら、「そうだよね、嫌なんだよね」とそのまま受け止めましょう。

こうした、相手の気持ちをそのまま受け止めることを専門的には「受容」と言います。

よく勘違いされるのは、「怖い」と言っている子に「怖いね」と認めると、余計に怖くなってしまうのではないか?と不安になる方がいますが、

ご自身の経験の中でも不安や恐怖を認められたことで、安心した経験があるんじゃないでしょうか?

人が共感してくれることは、人間にとっては安心感を生み出すのです。

2.事実を伝える

子どもにありのままの事実を伝えることも大切です。

「虫歯で歯医者に行けば、虫歯を歯医者さんがやっつけてくれる」

ここまでは、小さい子でもなんとなく理解出来ています。

でも、子どもたちは大人の様に、虫歯治療の経験も知識もないので、

なぜ虫歯をやっつけるのに、口を大きく開けたり、色んな器具を口に入れられているのか、

麻酔という注射をしたり、時に歯を抜く意味が理解出来ていません。

それは、暗闇を手探りで歩かされるような不安感があるのではないでしょうか?

なので、事実を伝えることで、治療について理解して、治療後にどうなっているのか?という見通しを立てやすくしてあげる必要があります。

知っている限りの知識でも大丈夫

とはいえ、歯医者さんの道具や治療について詳しい人は多くありません。

なので、ほんとうに一般的な知識だったり、自身の治療経験を通して知ったことを伝えてあげましょう。

キーンてする器具は虫歯になってる所だけを削ってるから、良い歯は大丈夫だし、お口を痛くする為のものじゃないんだよ。

注射はチクッと痛いし、お口が変な感じになるけど、歯の神経っていう所を触ると本当は痛いのを麻酔が感じなくしてくれるんだよ。

こんな感じで、事実は事実として、下手に「痛くないよ」とか「ちょっと痛いだけだから」なんて気休めはここでは伝えません。

また、見通しは先にたっている方が良いので、施術前にお家でこうしたことを伝えておくとより効果が現れます。

最終的には気休めも大事

今回は、子どもの不安や恐怖心を和らげるための、声のかけ方について解説してみました。

人間は思っているよりも理論的に考えるものなので、下手な気休めよりも、素直に真実を伝えた方が安心したりもします。

また、怖い、不安だ、しんどい、という感情はそのまま受け止めてくれる人がいると安心するものです。

とはいえ、それでも怖さが和らがない場合には、「大丈夫だよ!」、「もうちょっとで終わるからね!」という気休めや、応援が力になることも多いです。

大事なのは、「不安なことを不安なまましなくてはいけないという状態をなるべく作らない」ようにしてあげることです。

子どもたちは、まだまだ未経験のことや、経験が不足していることだらけです。

そんな子どもだからこその怖さであったり、不安な気持ちに寄り添うことができると良いなと思います。

では、今日も元気にいってらっしゃーい!

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