子どもの失敗に寛容になるシンプル2ステップ【day45】

この記事は約7分で読めます。

 子どもの失敗にいらいらしてしまう・・・

 寛容になれない自分が許せなくて辛い・・・

 こんな風に思ってしまうことって、育児の中では少なくないですよね。

 今回は、子ども達の失敗に対して少し寛容になる為の、たった2つのステップを紹介します。

今日のポイント

 この記事を読むことで以下のことについて理解が深まります。

  • 子どもの失敗にイライラしてしまう理由
  • 子どもの失敗に寛容になれる「理解」と「予測」
  • どうしようもなくイライラしてしまった時の自分の心の応急処置

 では、さっそくいってみましょー!

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子どもの失敗に寛容になれる方法

 はい、みなさんこんにちは!保育士りゅう先生です。

 今回は、前回と前々回にお話しした「ほったらかし」育児にも関わる、「子どもの失敗に寛容になる」をテーマに、寛容になる為の2ステップと、イライラしてしまった時の対処法を紹介します。

 子どもの自主性を伸ばし、探求心や好奇心を深める「ほったらかし」育児について気になる方は、合わせてこちらの2記事もチェックしてみてください。

 育児の中での「寛容さ」というのは、みなさんも日々の生活の中で感じていることと思いますが、子ども達にとっても、そしてママパパ自信にとっても大切なことです。

 寛容な態度で見守られると子ども達は、自由に活発に遊ぶことができ、色んな事に挑戦する気持ちもわきやすくなります。

 また、寛容な態度で接することができると、ママパパの育児の中でのストレスはグッと小さくなるものです。

子どもの失敗にイライラしてしまう理由

 子ども達の失敗に対してイライラしてしまう理由は、大きく2つに分類できます。

 それが、以下の2つです。

  • 子どもに期待をし過ぎている
  • 発達に見合わないことを要求している

 少し説明を加えます。

子どもに期待をし過ぎている

 子どもに過度な期待をしてしまっていると、子ども達が失敗したときに「どうして?」、「なんでできないの!?」と、期待を裏切られてしまった気持ちになりやすいです。

 人は裏切られたと感じると、喪失感やイライラを募らせやすいものです。

 子ども達に期待することはすごく大事ですが、やはり子ども達にとっても、ママパパ自身にとっても過度な期待というのはしない方が良いでしょう。

発達に見合わないことを要求している

 期待とも少し関連しますが、子ども達の発達に見合わないことをさせてしまっている時にも、寛容さを見失ってしまいがちです。

 子ども達は発達の発展途上にあります。年齢や月齢によってできることがあり、また個人差によって発達の速度に違いがあって当然です。

 なので、お子さんの発達についてしっかりと把握できていない時ほど、発達に見合わないことを要求してしまってイライラしたりすることがあります。

子ども達の「理解」が失敗を「予測」して『寛容さ』につながる

 「寛容さ」をもつ為のステップはいたってシンプルで、子ども達を「理解」して、成功も失敗も含めた行動を「予測」できるようになることが必要です。

 子ども達の発達や個性を理解していると、その子にとって今はまだ「できないこと」が分かってくるので、発達に見合わないことを要求することは少なくなります。

 また、何かをする時に事前に「今のこの子なら、こんな姿が見られるだろうな・・・もし失敗しちゃったとしたらこんな感じかな?」と、子ども達の姿を想像して予測することができます。

 もちろん、子ども達は思ったようになんて行動しませんし、どれだけ深く理解していても予測は予測に過ぎず、私たちに未来を知る術なんてのはありませんよね。

 でも、失敗した時の姿を少し思い描いておくだけで、「お出かけの時間が長くなりそうだから、オムツを余分に入れとこう」、「今日はなんだか調子がよくなさそうで手とか口が出ちゃいそうだし、お友だちとは少し離れたところで遊ばせよう」という予測がしやすくなります。

 予測ができていると、お出かけ中におもらしをしてしまっても準備していた心と予備のオムツですぐに対処できますし、噛みつきもバッと止めることができるかもしれません。

 そして、その姿は元々なんとなく思い描いていたので、裏切られたことにはなりませんし、その子の今の発達・体調の中では仕方のないことだと分かっているのでイライラすることも少ないというわけです。

どうしようもなくイライラしてしまった時の自分の心の応急処置

 子ども達のことを理解できていて、予測もしていたけれど、いざ何かトラブルがあった時にどうしてもイライラしてしまったりすることはあると思います。

 大人だって人間なので、完全に自分の感情を律することなんてできません。

 なので、どうしてもイライラをしてしまうことを理解して、もしそうなった時を予測して何か心を落ち着ける対処法を用意しておくと安心です。

 特に、人間の「怒り」というのは、感情のピークは6秒ほどと言われています。

 なので、イラっとしてしまってから、どうにか6秒間をやり過ごすことができると、感情は次第に収まっていき少し冷静さを取り戻すことができます。

6秒「あ・い・う・え・お・は」で怒りのピークをやり過ごす

 6秒って何ができるかなと、ここ1,2週間このことを考えていたんですけど、結論として『6秒「あ・い・う・え・お・は」』が効果的なのではないかと思い至りました。

 子どもが何か失敗したり、トラブルが起きた時に思わず出る「あっ!」からスタートして、ふつふつと湧いてくる怒りに耐えながら「いー」と「うー」をできるだけ長く息を吐きながら伸ばします。

 ちょっと他人事を見るかのように「えー」と一歩引いて、「おー」で冷静に向き合って、最後は「はっ」とイライラを笑い飛ばしましょう。

 ちょっとだけ冗談ではあるんですが、自分の中でとっさの事態でも6秒間でできることを見つけておくことは、怒りと上手に向き合う「アンガーマネジメント」においてすごく有効なことです。

 ぜひ自分なりの対処法を見つけてみてください。

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