喋りたての子どもが何を話しているのかを理解するコツ【day39】

この記事は約8分で読めます。

 最近子どもが喋るようになったけど何が言いたいのかがわからない・・・

 もっと子どもの気持ちを理解してあげたいのにできなくて不甲斐なさを感じる・・・

 子どもの気持ちを察することができればもっと愛してあげられるのに・・・

 こんなこと考えたり、今まさに悩んだりしてはいませんか?

 結論から言うと、誰もが自分以外の気持ちや何を考えているのかを正確に理解することはできません。例え血を分けた家族であっても完全に理解するのは不可能です。  

 ですが、その年齢の子ども達がどのような発達過程にあって、どのような思考のクセを持っているのかを知っていると、子ども達の気持ちや考えを、今よりも少し察してあることは可能です。

 少しお勉強を含みますが、小さなお子さんのいる方にはぜひ知っていてもらいたいので、最後までお付き合いください。

今日のポイント

 この記事を最後まで読むことで以下のことについての理解が深まります。

  • 気持ちは「感性」で感じるのでなく「配慮」で察する
  • 小さい子の思考「自己中心性」について
  • 子どもの気持ちを察する具体的なコツ

 では、さっそくいってみましょー!

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定期的に新しい玩具に触れる経験は、レンタルサービスならではのメリットです。
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「気持ちを察する」は感性よりも配慮が大切

 はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。

 僕はよく、友達のお子さんや、親戚の子ども達に会うとこんなことを言われます。

 「よく何を言っているのかわかるね!さすがは保育士さん!!」

 実際にその子どもたちの気持ちや考えを知るすべは、今のところ世界には存在していないと思うので、本当に子ども達の気持ちを察することはできていたのかは定かではありません。

 ですが、その子の親である、友人や親せきのお兄さんお姉さんが「うちの子どもの気持ちをよくわかっている」と感じたことは本当なのだと思います。

 では、なぜ僕が友人や親せきにそう思わせることができたのかというと、確かに保育現場で10年近く子ども達と過ごした「経験則」は大きな要因のひとつだと思います。

 ですが、それ以上に僕が大切だと思っているのは、そうした経験であったり、一種の才能ともとれる感受性よりも、子どもの発達に目を向けた「配慮」にあると思っています。

子どもの発達に目を向けた「配慮」

 子どもの発達に目を向けた配慮についてもう少し深く説明します。

 子ども達の発達にはある程度の道筋や時期が決まっていて、そこに個人差や、遺伝・環境の要因が複雑に作用して、その子のペースを作っています。

 ただ、個人差を十分に考慮しても、やはり年齢や月齢は、その子の発達や成長を推察する目安になります。

 なので、その時の子ども達の発達に目を向けることができると、「じゃあ、今はどんなことに注意して気持ちを察してあげられると良いのか?」という「配慮」の方向性が見えてくるというわけです。

 その助けになるのが、知識であり、経験であり、感受性のような感性だと僕は考えています。

小さい子ども達の思考のクセ「自己中心性」とは?

 では、喋りたての子ども達の気持ちや思考を察する為にはどうしたらよいのかを考えていきましょう。

 その為にまずは、そうした発語の見られ始める時期(おおよそ生後9か月~1歳半)や、会話というよりもお喋りを楽しむ時期(2歳過ぎ頃)に見られる特徴的な発達は何かを知る必要があります。

 その中でも、大きな特徴が「自己中心性」という思考のクセです。

 これは、普段の会話で使う「自己チュー」のように性格や態度を指すものではなく、子ども達の発達過程で必ず見られる特徴なので、混同しないようにしましょう。

 「自己中心性」は文字が示すように、物事を「自分を中心」としたもの、「自分だけで完結」してしまうものでしか感じたり考えたりできないことを言います。

 簡単に言うと、「他人の気持ちを考える」ことが難しい時期であり、そもそも「人にはそれぞれに気持ちがあること」を実感するのが未だできない時期ということになります。

 今、私たちが、人にはそれぞれに気持ちがあり、見ている景色があり、それぞれの感じ方をしていると頭で理解できたり、実感としてそう思えるのは、

 おおおよそ三歳過ぎになって「自己中心性からの脱却」をすることができたからなんですね。

小さい子の気持ちを察する為の具体的なコツ

 小さい子の気持ちをより察するためには、「自己中心性」の特徴を掴んだ配慮が必要になります。

 自己中心性は、自分を中心とした考え方や、自分だけで完結してしまうような考え方でしたね。

 つまり、相手の立場に立つことは難しく、よく言えば「自分の見たものや感じたことに素直」と言い換えることができそうです。

 なので、小さな子がこちらを向いて喋ったり、何かサインを発しているなと思った時には、

  1. 子どもの視界の中にあるもの
  2. 子どもが寸前までしていたこと、見ていたもの
  3. 今まさにしていること

 これらに注目します。

配慮した考え方の例)子どもが砂場で手をこちらに向けながら何かを喋っている

 一つ例をあげて考えてみます。

 子どもと公園に遊びに行って、しばらくして砂場で落ち着いて遊ぶ姿が見られるようになりました。集中して遊んでいるので、自分も砂場の淵に腰を降ろして一息をついています。

 すると、急に子どもが立ち上がって、こちらに手を向けて何かを喋りかけています。

 日常的によくありそうな風景かなと思うこのシーンで、「自己中心性」に配慮しながら、子どもの気持ちを察してあげたいですよね。さっそく、さきほどの3点にしぼって状況を見てみましょう。

  1. 子どもの視界の中にあるもの
  2. 子どもが寸前までしていたこと、見ていたもの
  3. 今まさにしていること

 そうすると、「子どもの視界には『車の玩具』があるな、ここからはスコップも見えているけどうちの子からは見えないし、さっきまでは『穴を掘って遊んで』いて、今は『手をこちらに向けている』な・・・」と

 子どもの気持ちを察してあげられそうなヒントが幾つか見えてきます。

 また、大人の視界にあるものや、何か抽象的なものもヒントのように思えてきますが、あくまでも子どもの視界にあるもの、思考にあるであろうことに絞ると、そうでないものは除外することができたりもします。

 このシーンなら、「車の玩具で遊びたいと伝えたい」のかもしれないし、「砂を触って汚れてしまった手が気になる」のかもしれないし、「砂を掘っている内に何かを見つけてそれを見せてくれようとしている」のかもしれません。

 瞬間的にそのシーンからくみ取れる情報はこの程度です。

 でもこのくみ取った情報があると、その後の子どもの行動や、自分の反応を見た子どもの表情から、より正確な気持ちに近づいてあげることができそうな気がしてきませんか?

コツはあくまでもコツでしかないと理解しておくのも重要

 では、最後にちょっと元もない子もないことを付け加えてまとめにいこうかなと思います。

 いろいろとコツについて解説してきましたが、大前提である「人は他人の気持ちを完全に理解することはできない」ということを忘れてはいけませんし、コツを意識するばかりに子どもとの関りが億劫になってしまったり、辛くなってしまったら意味がありません。

 コツはあくまでもコツでしかない、ということも併せて覚えておいてください。

結局「子どもをよく知る」、「子どもをよく見る」が一番の近道

 今回は子ども達の気持ちに少しでも近づく、察してあげることができるようになるためのコツを紹介しました。

 子ども達の気持ちや、喋っている内容を理解するには、経験や感受性の高さも必要かもしれませんが、その年齢の子どもの発達を知り、適した配慮することも必要になってきます。

 今回は特に「自己中心性」という思考のクセに注目して、どんな特徴があって、どう配慮してあげることができるのかを解説してみました。

 コツを知っていると、同じ場面あからでもより多くのヒントを得られたり、ヒントのように見えていたそうでないものを除外できることがあったりもして、それがより子どもの気持ちに近づくことの助けになります。

 ただし、コツはコツでしかなく、得られるヒントも実際に正解に近づけるのかは分かりません。

 結局のところ大切なのは、やっぱり普段から「子どもをよく見て」興味関心、好きなこと嫌いなことを知って、発達や成長について勉強したり、個性に合わせたペースをつかむ為に「子どもをよく知る」ことが重要になります。

 回り道のように見えて、結局それが子ども達の個性を認めて、思考や気持ちに寄り添う為の一番の近道なのかなと思います。

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