はい、みなさんこんにちは!男性保育士RyU先生です。
今回は、【夏休み】の宿題について、子どもが宿題の進行をスケジューリングできるコツについて書いていきます。
さっそく、いきましょう!
最終日に焦らない!子どもがスケジューリングできるコツ①
いつの間にか八月に入り、子ども達は夏休みに入って2週間ほどでしょうか。もっと早めにこのテーマで書くつもりだったのですが、今回は「最終日に焦らない!子どもが夏休みの宿題をスケジューリングできるコツ」について2回目です。
結論から言うと、「”宿題の全体量を子どもと一緒に把握して、残っている量を可視化していく”という作業を初日や休みの序盤にしておく」だけです。たったこれだけで、子ども達自身で宿題の計画を立てて進めていきやすくなります。
前回の記事を読んでいない方は、ぜひ前回の記事を読んだ上で、こちらの記事を読んでもらえたらなと思います。
詳しくみていきましょう!
1回の勉強時間を1つの単位で考える
おさらいとなりますが、「普段の宿題」と、夏休みなどの「長期休みの宿題」の決定的な違いは、「量」と「期限」です。
普段の宿題は、量が少なくて期限は短い。
長期休みの宿題は、量が多くて期限が長い。
この違いが、夏休みの宿題の全体像の把握や、スケジューリングを難しくしている原因になります。
なぜかというと、量が多く、期限が長いというのは、凄く見通しが立てにくく、子ども達は宿題の残量や、あとどのくらいで課題を全て達成できるかを予想しずらく、宿題のスケジューリングを難しくしているからですね。
では、どうすれば良いかと言うと、宿題の全体量を把握して、1回の勉強単位で分けてみると、夏休み中にどのくらい机に向かわないといけないのかが分かり、スケジュールを立てやすくなります。
全体量の把握については、冒頭に前回の記事へのリンクがあるので、そちらをご覧ください。
ここからは、全体量の把握をお子さんと一緒にした後ということを前提に進めていきますね!
具体的に何回勉強したら課題が終わるのか?
全体量を把握できても、子ども自身にスケジューリングさせようと思うとまだ難しいです。
勘の良い子であれば、自分なりにどの程度で課題をこなせるのかを考えることが出来るかもしれませんが、多くの子にとっては難しいものだと思います。
では、もう少しスケジューリングしやすくなるようにお手伝いが必要そうですね。
例えばですが、1回の勉強で終わる量の課題が31個あったら、単純計算で8月に31回の勉強機会を設ければ良いですよね。そうなると7月は遊んで、9月も遊んでも、8月に31日毎日課題をすれば宿題は終わります。単純ですね!
だったら、夏休みの宿題も、1回の勉強時間にできる量を1つの単位として数えることができれば、課題がいっぱいで、期限が長くても、具体的に何回勉強したら課題が終わるのかが大雑把にでも計算できるようになり、スケジューリングがグッとしやすくなりそうじゃないですか?
そこで、次は1回の勉強単位で課題を分けていく作業をします。
1回の勉強単位で分けていく(個人差あってOK!)
では、1回の勉強で、それぞれの子どもができる量を考えて仕分けしていきましょう。
ここでは、個人差(それぞれのお子さんの学力であったり、課題を解く早さ、集中力がどの程度もつか・・・など)があるので、お子さんに合わせて考えるようにしましょう。
1回の勉強時間はどのくらいが良い?
その前に少し、勉強時間についてです。1回の勉強時間に関して、教育学や心理学などでは「45分単位」が最も集中力が持続できる時間だと言われています。
小学校から高校生は基本的には1コマ45分授業ですよね。大学生では1コマ90分授業があったりもします。
なので、この場合にも45分でできる量を1つの単位にして考えるのが良いと思います。
1回の勉強単位の分け方(例)
では、具体例を用いて、1回の勉強単位に分けていこうと思います。
課題は日記のように毎日やるものから、教科によっては「ドリル1冊」だったり「教科書の〇〇P~××Pまで」のように出たりもしますよね。
こういう場合には、どのように「子どもが1回の勉強時間でできる量」で分けてあげれば良いでしょうか?一緒にやってみましょう!
ex.1 ドリル1冊20Pの場合
例えば、ドリル1冊20Pあって、子どもの1回の勉強時間でできる量は約4ページだとすると、このドリルを終わらせるためには、この子は少なくとも5回の勉強機会を作らなければならないことが分かります。
また、もう少し少ない量じゃないと集中力が持たない子は、1回の勉強時間でできる量は約3ページだったら、この子は少なくとも7回はドリルにあてる勉強機会を作らなければならないわけです。
ex.2 読書感想文の場合
読書感想文の場合には、課題図書を読むのに何日かかるか、作文をかきあげるのに何日かかるかの2つの軸で考えます。
課題図書を読むのに3日かかって、作文を書くのに2日かかるなら、読書感想文にあてる勉強機会は5回ということになりますし、
読むのが得意で1日で読めてしまって、筆も早い子であれば1日で書ける子もいるでしょう。この子の場合は読書感想文にあてる勉強機会は2回になります。
このように、それぞれの課題について何回の勉強機会を設けれなければならないかを計算してあげると、夏休みの期間の中で、何回の勉強機会を設ければ課題を達成できるのかが分かるので、より鮮明な見通しが立つようになります。
全体量の把握と、1回の勉強45分単位の必要な勉強回数が分かれば、あとは単純な割り算になります。子ども達でもスケジューリングができそうな感じがしてきましたね。
次回は、課題の残量の把握について解説します!
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子どもに合わせたスケジューリングを目指す
ということで、今回は「最終日に焦らない!子どもがスケジューリングできるコツ②~1回の勉強時間を1つの単位で考える~」というテーマで考えてみました。
雑多にある課題も、1回の勉強でできる量を把握してしまうと、あとは全体量に対して必要な勉強機会の数で割れば良いという単純式に落とし込めるようになります。
これができてしまうと、かなり応用がきいて、
「予定がある日は勉強をしない」とか、「早めに終わらせたいから前半に勉強機会を多めに取る」とかその子の独自のスケジュールが作れるようになります。
また、大人にとってはハラハラしますが、最悪、後半まで課題が全部残っていても、1日に5回、6回と勉強機会を設ければ1週間弱あれば可能だったりもするかもしれません。
普通にバランスよくやっちゃうのが一番ですし、個人的にもバランスよくやるのが良いと思いますが。笑
もし未だに課題に手を付けていない子や、自分でスケジューリングが難しそうな子がいれば、今日、明日にでも全体量の把握と、1回の勉強単位で考えることを実践してみてもらえると良いかなと思います。
次回は、全体像を把握し必要な勉強機会の回数を出した上で「宿題の残量を視える化する」方法をお伝えします!
では、次のコラムで!またね!
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