はい、みなさんこんばんは!男性保育士のRyU先生です。
この『保育ちょい足し』では、日々の保育に生かせる知識や技術、考え方を伝えるともに、
保育に従事する人が健康で長く保育士として活躍ができるようになる、そんな仕事術や、リスク管理などについても解説していきたいと思っています。
時折、堅苦しいような内容もあるかもしれませんが、すべては保育士という職業を選んでくださった皆さんが、心身ともに健康で現場で活躍し続けてほしいという一心なので、ぜひね、読んでもらえたらなと思います。
では、さっそくいってみましょー!
仕事は業務時間内に収める
これから保育士を目指している人にとっては、あまり見たくないことかもしれませんが、これをおろそかにしてしまうと保育士としての寿命が短くなってしまうので、初めに扱うことにしました。
保育士の業務は多いです。
子ども達と生活するだけでなく、施設の清掃や、使用したタオルや布巾の洗濯、場所によっては夜間食のお皿洗いも保育士が担うこともあり、それらとは別に日案や週案、様々な記録をつけたり、行事があれば装飾や用具の準備、製作の案を出して準備したりもします。
はっきり言って、多くの施設で勤務時間に対する業務の量は釣り合っていません。
なので、よく問題になるサービス残業や持ち帰り残業、休憩時間が取れないなどの問題が次から次に出てくるわけです。
とはいっても、明らかにおかしな業務の量だからと言って、何もしないのでは従業員として不適格ですから、職を失いかねません。
1.自分で改善できる部分に手を付ける
まずは、自分で改善できる部分や調整できるものから手を付けます。
そこで「どうやったらこの業務を勤務時間内に終わらせられるか?」を考えましょう。
場合によっては、製作準備や、製作そのものをもっと簡単なものにしてみたり、日誌のクオリティを少し下げて所要時間を短くしたり、おたよりはPCで書いてフリーダウンロードの素材を散りばめるだけにしたり、
たまたま業務が重なった時には、新人や後輩からの相談も、緊急のものでなければ少し待ってもらうようにしたり、こうした工夫が必要になるかもしれません。
こうした自分で改善できることに手を付けてみると、勤務時間内で終わることができる人も少なからずいるかと思います。
ですが、それでも残業をしたり、何かを持ち帰って家で作業したり、休憩時間を削って作業しているようなら、その保育園の業務は適切ではない可能性があります。
園としての業務の見直しが必要な場合
勤務時間内に業務が終えられるように、自分でできることは工夫して改善した。それでも、まだまだ時間が足りないというのであれば、保育園として業務の見直しをする必要があるのかもしれません。
ただ、これは本当に改善は難しい部分なので、被雇用者ができることはかなり限られてきます。
- 職員会議で提案をする
- 労働組合を通して相談する
- あきらめて社畜になる
- 見切りをつけて違う保育園に転職する
僕個人的には3は絶対におすすめしません。最初に言った通りに僕はみなさんに健康で長く保育士として活躍してもらいたいからです。
他の三つの選択肢ですが、これはその人の状況や、性格にもかなり関わってくるので、一概にどれが良いかは言えません。
ただ、最初はまず職員会議で「書類作成時間を保育後に作ってほしい」、「明らかに時間内で終わることができていないので、書式の簡略化をして欲しい」といった提案を聞いてもらえたら良いなと思います。
提案を真摯に受け止めてくれる園であれば、その後に改善される可能性があるかもしれないですし、提案したこと自体に拒否感を露にするような上司であれば見切りをつけるときのポイントに数えられます。
労働組合は、大きなグループ園であったり、公設の保育園では多いようです。
私立園ではまれですが、今は色んな保育園の人たちがそれぞれに加入するタイプの、外部の労働組合というものもあります。
業務内容の改善や、未払い残業代の請求などについて、専門家が一緒に考えてくれます。
ただし、外部の労働組合は自分だけの為に動くわけではないので、他の園のトラブルで署名を集めたい時や、大ごとになるとデモ活動に参加できないか確認されることもあるそうです。
保育士は一つの園で長く続ける方が確実に、自分にとっても、利用者となる子ども達や保護者の方にとってもメリットが大きいです。
なので、安易に保育園を変えるという発想にはならないで欲しいのですが、身体や心にすごく無理をさせるくらいなら、その園にしがみつく意味はないと考えています。
「この業界はそういうものだから論」に流されない
実際に僕も、理不尽な業務を強いられた時に、なぜPCを使わせてもらえないのか?手書きで書く必要性があるのか?と、確認したことがあり、「今までこれでやってきたから」というテンプレの返答をされて愕然とした経験があります。
こうした場合には、こちらが上手く手を抜くしかないと、今になって思います。
僕は納得できないままに、不満をためながらその後も、勤務時間で終わるはずのない仕事を真面目にこなして、身体を壊しました。
おかしな慣習や、それを良しとする流れに飲まれないことも、自分という働き手を大切にするために必要なことなのかもしれません。
保育士の業務は多岐にわたるからこそ、時間を短縮する糸口は様々な場所にあったりします。
まずは、資料作成や何かの準備のような「自分の手の届く範囲のもの」から、公共スペースの活用や掃除手順の変更など「皆で共有すること」を、少しでも手間を少なくして、少しでも短い時間で終えられるように工夫して調整してみましょう。
それらを終えた後でも、業務が山の様にあるのだとしたら、それは個々の保育士の力量のせいなどではなく、それだけの業務を強いる施設としての管理能力の欠如からくるものかもしれません。
もしそうであれば、「自分の勤めている施設は、健全な運営をしているのだろうか?」そんな視点で、見極める必要性があるのかもしれません。
みなさんが、長く楽しく保育士として活躍ができることを心から祈っています。
今後「サービス残業」や、「正しい勤務記録の仕方」、「日誌に最低限書いておきたいこと」など解説する予定です。ぜひ、楽しみにしてくおいてください。
では、今日も一日お疲れ様でしたー!!
週末寒いらしいよー、防寒してねー。
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