はい、みなさんこんにちは!男性保育士RyU先生です。
今回は、前回に引き続き「第二言語」をテーマに書いていきます。
〇前回の記事「第二言語についてのユル話」と併せてご覧ください。
※この記事は保育士として、幼少期の第二言語の取得を推奨するものでも、否定するものでもありません。
今回は、実際に僕が以前勤めていた保育園の話を振り返ります。
ということで、引き続きゆるっと「第二言語」について考えてみましょう。
では、いってみましょう!
以前勤めていた保育園の「英語」の話
今日は、エピソードトークじゃないですけど、以前勤めていた園で行っていた「英語学習」(学習は言い方に語弊ありそう)について話します。
0歳から「英語遊び」があった保育園
実際、僕が以前勤めていた保育園では0歳から「英語遊び」を日常的に行っていて、週に2回かな?アメリカのALT(外国語指導助手) の先生に来てもらって、主に幼児さんクラスに入ってもらって1日英語に触れる機会を設けていました。
目的としては、英語に早い内から触れて、親しみをもつことでした。
ある英語学習教材を用いたのですが、塾の様に「今日はテキスト何ページから!」みたいなことではなく、その教材を使いながら各々の保育士が遊びを考えるって感じがメインでした。
英語を話せる保育士は0人
ちなみに、当時僕も含めて英語を日常会話レベルでも話せる保育士は一人も居ませんでした。
ただ、そこにあまりデメリットはなくて、英語教材はネイティブによる発音の読み上げ機能や、ネイティブが映る動画などになっていたので、英語話せないのに発音する必要が無かったんですね。
なんなら、前回のコラムでも少し触れましたが、変に話せちゃうと子ども達がネイティブの発音に触れる機会を邪魔してしまうので、基本的には保育士は日本語を話しながら英語の教材を操作しました。
僕は当時は2歳児さんのクラスにいたので、英語遊びに慣れるまでは「興味を促す」目的で、こちらが楽しそうに真似て見せるみたいなことはしていました。子ども達が慣れたら、英語はなるべく使わないようにしました。
子ども達も、初めは当然困惑するんですけど、とはいえ子ども達にとっては「初めて触れる言葉」にしかすぎないので、大人の様に「母国語」と「英語」みたいな変な壁はなく、楽しそうに真似っこしていました。
2歳児クラスでも半年とかすると、おままごと遊びの時に急にネイティブな「アポォ(りんご)」とか聞こえてきたりして、大人が苦戦する「R」と「L」の発音なんかも自然と使い分けていたような感じがしました。
子ども達は興味さえ持てたら、一瞬で吸収していくので、本当に凄いです。
あ、もちろん、英語遊びがあるからって、日本語が難しくなっているような子は、少なくとも僕目線では見られませんでした。
本当に効果があったかどうかを論ずるのは、追跡調査とかの範囲になってくるので、ここらへんで一回しめます。
週に2回くらいALT(外国語指導助手)の先生が一日遊んでくれた
「英語遊び」が日常的にあり、子ども達も楽しんでいたんですけど、やっぱり「英語遊び」だけで終わってしまうのは勿体ない。
どうせなら、実際に英語を使ったコミュニケーションが出来ると、より効果がありそうだし、何より楽しいですよね。
そこで、その保育園では、週に2回くらいALT(外国語指導助手)の先生に来てもらって、学校とかの「英語講師」みたいな感じではなく、「保育補助」として普通に保育室に入って英語を話しながら、遊んだり、食事や着替えの介助をしてもらっていました。
なので、主に幼児さん達のクラスに入ってくれたのですが、英語の先生の英語での声掛けに子ども達も普通に順応していくの本当に凄かったです。
で、僕が担任していた2歳児クラスとかも、お昼の時間に遊びにきてくれて一緒にご飯を食べて、着替えを手伝ってもらって、午睡の時間のトントンとかもしてもらうこともありましたね。
ALTの先生にも個人差あると思うんですけど、その時の方は本当に「保育者」としても丁寧で、にこやかで優しくて、年齢問わず人気がある先生だったので、本当に素晴らしい人に来てもらえていたなと思います。
保護者の反応も良好で「英語遊び」を体験する機会もあった
最後に、保育園の話だったので保護者の反応も紹介して終わりましょう。
入園前面談だったり、園見学だったり、入園時の説明でも「英語遊び」が0歳からあることは伝えられていましたし、ALTの先生が保育室に入ることも伝えています。
なので、困惑する保護者はいなくて、肯定的に見てくれる方がほとんどでしたね。
否定的な意見は無かったんじゃないかな・・・少なくとも保育士に伝えられるレベルの批判とかはありませんでしたね。理事長とかはもしかしたら言われたことあったのかもしれないですけど。
「英語遊び」を体験する機会も
保育参観とか保育見学もあったんですけど、別の機会として「英語遊び」を体験する参観日があったりしました。
0・1・2歳と、3・4歳、5歳児クラスが順番にって感じで、当時2歳児クラスだったので僕は良く参観の時の「英語遊び」主導でやってました。なつかしい。
「英語遊び」はどんなことをしているのか?子ども達はどんな反応をしているのか?だったり、実際に子ども達が発音したりする姿を見てもらう目的でした。
なので、1・2歳さんが教材を真似てネイティブな発音していたり、3・4歳の習得度の差が見られたり、5歳さんはALTの先生がいる時には英語で朝の会や帰りの会をしていたので、その様子を見てもらったりと好評でした。
「こんなに楽しそうにしているんですね!」、「先生!うちの子が…英語喋ってました!!」、「家でもたまに「アポォ」とか「ポテイトゥ」とか聞こえるんですよ・・・」みたいな感想をおっしゃる方もいっぱいいました。
早期教育ではなく早くから触れ親しむ「英語遊び」は個人的に好き
僕個人的には、早期教育として、幼少期に詰め込んで教育していくことには懐疑的なのですが、「英語遊び」であったり、前回のコラムで紹介した「かけ流し法」みたいな、自然と触れる機会を作って、親しみを持つことは良いなと感じています。
僕は中学生までは翻訳家になりたかったくらい英語に興味あったのもあって、「英語遊び」の時間も好きでしたね。その時間の遊びではたまたま言語が「英語」と呼ばれるものにカテゴリーが変わるだけ。子ども達にそのカテゴリーの壁は無いので、自然と触れられる。そんな風に感じてはいました。
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子どもの為のことで、子どもが楽しいのであれば良いのでは?
ということで、今回は2回続いて「第二言語」についてゆるっと考えてみました。
この記事は保育士として幼少期の第二言語の取得を推奨するものでも、否定するものでもありません。
第二言語についても、英語遊びがある保育園についても賛否はあると思うんですよ。けど、子どもの為に考えたもので、実際にやってみて子どもが負担なく楽しいのであれば、とりあえず良いんじゃないかなと個人的には思います。
だって、最終的に第二言語が取得できたとしてもできなかったとしても、どれがどこまで影響して、効果のほどはどれほどだったのか?なんてことは正直誰にも分からないことなので。
結局、お子さんにとって良いことはなんだろう?という軸をブラさずに考えてみることが、まずは大事なのかなと思います!
では、またね!
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